-ほかの出演者についてはいかがですか
同級生の和葉(北島愛子)や、家に押しかけてくる近所のおばちゃん3人、学校の先生などは徳島でオーディションを行いました。
和葉役の北島さんは脇町高校の演劇部に所属しています。本人も「この役は自分にすごくぴったりだと思う、親しみを感じる」っていう風に言っていて。私も実際にオーディションで見たときに「あ、確かに」って思いましたね。ダンス経験者なので阿波おどりも元々上手でしたが、阿呆連さんの練習に参加してきっちりと仕上げてくれました。
近所のおばちゃんはもともと一人の予定でしたが、オーディションを見て、何人かいたほうがおもしろいんじゃないかと思って、3人になりました。野中さんはぐいっと力強いタイプ、遠藤さんはナチュラルな感じ、堀抜さんはおっとり系。この3人には、徳島で生きることを楽しんでいるという部分を大事にしました。
副連長役で出演いただいた立川さんは、本当に阿呆連の副連長さんで、お願いして出ていただきました。今回阿呆連のみなさんにもご協力いただいています。立川さんが出てくれることによって、阿波おどりのシーンはこれ以上出ないってものが出来上がりました。
-阿呆連さんの協力はどんなふうに実現したんですか?
2018年の6月に友利監督とカメラマンとロケハンに来たんです。6月だったので、どこかで練習している連があるんじゃないかと思って、探して歩いてみたんです。すると東新町商店街で練習している連を見つけたんですが、それが阿呆連さんでした。勢いで声をかけてみたら、二つ返事でOKをいただいて。私たちのほうが驚いてしまいました(笑)。
-実際の撮影はいかがでしたか?
撮影は去年の8月14日~18日にかけての5日間。阿波おどり本番の撮影は14日に予定していたんですが、台風で阿波おどり自体が中止になってしまって。それでも、練習風景を撮影する日に、阿呆連さんに無理を言ってご協力いただきました。
-印象に残っていることはありますか?
合宿所や外で撮影の準備をしているとき、だんだんみんな、“ぞめき病”にかかっていって…(笑)。「あれ、ぞめきが聞こえる気がする」ってみんな言い出したんですよ。ぞめきの幻聴がきこえるようになってきて…。ひとりが「聞こえない?」と言えば、「私も聞こえる気がする」って続々とみんなが心のぞめきに支配されていきましたね。ぞめきのリズムが、それだけみんなに大きな印象を残したんでしょうね。
-2月23日(日・祝)には上映会がありますね
北島町の創世ホールで、2回上映会を行います。
舞台挨拶には、未紗役の葉月ひとみさん、和葉役の北島愛子さん、隼人役の幸地生剛さん、監督の友利翼さん、助監督の清本章太さん、撮影監督の地村俊也さん、それに私が登壇する予定です。
ひょっとしたら、自分の住んでいるところ(徳島)の新しい見方ができるかもしれない作品になったと思いますので、たくさんの徳島のみなさんにご覧いただければと思います!
最後に川人さんからメッセージです!!