《Lunch＆Bar オーバーオール》若きオーナーによるランチもバーも楽しめる徳島市の新店

2025/12/09 20:00

さあや

《Lunch＆Bar オーバーオール》若きオーナーによるランチもバーも楽しめる徳島市の新店

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ここで何かを始めると決めること。ここで生きると決めること。簡単なようだが、とても勇気のいる選択だ。今、その選択を自分の手でつかみ取り、大きな一歩を踏み出した若者がいる。

野菜たっぷりランチ／47都道府県の地酒が楽しめるバー

ランチアンドバーオーバーオール／2025年11月オープン／徳島市両国本町

▲オーナー・猪兒頼汰さん。

　徳島市両国本町に新たに誕生した『オーバーオール』は、ランチのお店とバー、二つの顔を持つ。切り盛りするのは、20歳のオーナー・猪兒頼汰さん。自身の母が営む『おうちごはん ikumiy』（徳島市国府町）にて間借り営業で経験を積み、2025年11月に独立した。
　「地元には何もない、と徳島を離れてしまう同世代も多い。けれど諦めるのではなく、若い力で少しずつ底上げできるきっかけをつくりたい」。そんな思いも、店を立ち上げる理由の一つとなった。
　弱冠20歳での開業と聞くと、早い決断に感じる人もいるかもしれないが、飲食店を営む母の背中を見て育ち、経験を積み、全国の飲食店を巡り⋯⋯と少しずつ準備を重ねてきたという。

　お昼に提供するのは、野菜をふんだんに使った週替わりランチ。メインは、鶏肉、ミンチまたは豚肉、魚料理の3種から選べ、そこに5種類ほどの副菜が彩りよく盛り付けられる。「野菜が苦手な人でも食べやすいように工夫しています」と話す通り、味付けはどれも飽きのこない仕上がりで、最後まで心地よく箸が進む。

　夜になると店の表情は一変し、47都道府県の地酒や徳島のアルコールが楽しめるバー空間へ。頼汰さんの人柄と店内が醸し出すライトな雰囲気のおかげで、お酒に詳しくない人でも肩肘張らずに過ごせるのが魅力だ。
　お酒とともにぜひ味わいたいのが、フードメニュー。生クリームに塩味、酸味、うま味を加えた特製クリームをのせた［おバルポテト］（650円）や、照り焼きチキン、たまごカツ、キャベツなどをサンドした［ホットサンド］（1,200円）など、どれもお酒が進むラインアップがそろう。テイクアウトや近隣への配達も対応しており、日常のさまざまなシーンで頼りになる一軒だ。

▲ランチタイムにいただける［週替りランチ］（1,300円）。写真のメインは鶏もも肉のハニーマスタード。取材時は他にもコロッケの春巻き・さばのみそ煮からセレクトでき、副菜にはキャロットラペ・白菜のミンチ煮・ほうれん草の酢味噌・高野豆腐がずらり。

▲バータイムにいただける、お酒のつまみの枠を超えたポテト［おばるポテト］とボリュームたっぷりの［ホットサンド］。

《オーバーオール》のココスゴ！

●野菜や米は可能な限り徳島県産を使用。食材選びからも、「地元を盛り上げたい」という思いが伝わってくる。
●［週替りメニュー］（1,300円）と内容は変わらず、量が少なめの［レディースランチ］（1,100円・男性も注文可）もあり。
●スタッフの平均年齢は20歳！フレッシュかつ明るい雰囲気で迎えてくれる。
●店名の『オーバーオール』は、間借りランチ営業時に出演した地元メディアで着ていたオーバーオールがアイコンのように浸透したことから、そのまま店名に。「和訳すると“すべてを越える”という意味にもなるところが気に入っています」と語る。
●オーバーオールを着用して来店すると、昼はドリンク一杯サービス。夜はチャージフリーに。
●今後は弁当の提供も視野に入れているそう。