2026/01/08 13:00
あわわ編集部
【あわわ2025年9-10月号】徳島の病院・医療機関ガイド 医療トピックス/うつ病について/社会医療法人あいざと会 藍里病院
誰でも調子の良いとき、悪いとき、元気のいいとき、出ないときがあり、気分に浮き沈みがあるもの。しかし、気分が沈み込んでいつまでも
回復しないときには「うつ病」という可能性があります。原因や治療について、専門の先生に聞きました。
教えてくれるのは…
藍里病院
副院長 診療技術部長兼任
久保 弘子 医師
● 精神保健指定医
● 日本精神神経学会 専門医・指導医
「うつ病」とは?
うつ病は、ある日突然発症するものではなく、徐々に症状が現れる病気です。主な症状としては以下のものが挙げられます。
・気分が落ち込んでいる
・興味を持てない、楽しい気持ちになれない
・食欲が落ちる、または増加する
・眠れない、または眠りすぎる
・話し方や動作が遅くなる、イライラして落ち着かない
・疲れやすい、やる気が出ない
・自分に価値がないように思う
・集中力や思考力が落ちた、決断ができない
・死にたいと思ってしまう
うつ病では、これらの症状のうち一定数の項目がそろい、約2週間以上持続します。ただし、この項目に当てはまる場合でも、身体疾患による抑うつ状態の可能性、双極性障害である可能性、認知症である可能性、ほかの精神疾患やパーソナリティ障害を伴う可能性などさまざまな可能性がありますので、うつ病以外の疾患も検討した上で正確な診断や治療方針を立てます。
うつ病の原因とは?
うつ病の原因は、セロトニン、ノルアドレナリンといった脳内の神経伝達物質の不足が挙げられます。ほかにもさまざまな仮説はありますが十分に解明されてはいません。また身体的要因(過労、月経、妊娠、アルコール、薬物など)が関与することもありますし、心理的ストレスがきっかけになることもあります。きっかけとなる心理的ストレスには、昇進や引っ越しなどの一見嬉しい出来事も含まれます。
うつ病になりやすい性格的傾向もあります。真面目すぎる人、気を遣いすぎる人、他人の評価を気にしすぎる人、頑張り屋さんで完璧主義者の人などです。
うつ病の治療法
うつ病は、主に軽症、中等症、重症に分けられ、それぞれに合った治療法がガイドラインで示されています。中等症以上のうつ病の場合、主な急性期の治療法は休養と薬物療法です。一方で、軽症のうつ病では必ずしも休養や薬物療法をするわけではありません。心理士によるカウンセリングを行う場合もあります。薬物療法は、薬の効果が出てくるまでに時間がかかるため、効果を感じなくても根気よく服用します。またよくなってきたからと自己判断で薬をやめることなく、医師の判断に従いましょう。休養に関しては、どの程度の休養が望ましいかは個別の症状や事情があるため、主治医と相談しましょう。休職についても、メリットとデメリットを相談しながら決めます。ある程度症状が改善してきたら、生活上の工夫や、段階的なリハビリが必要ですが、その開始時期も相談して決めましょう。
周囲の人の対応、理解と受容
うつ病かもしれない方が周りにいる場合は、まずは話しやすい環境を作り、日頃から気にかけていること、困っているなら相談してほしいことを伝えること。うつ病の場合、自分では「病気ではなく、ただの怠けだ」「治らない」と否定的に考えがちです。病院に1人で行くことにハードルを感じることもありますし、症状が強い場合はきちんと症状を伝えることが難しい場合もありますので、一緒に病院へ行くなどの協力が有効です。ご家族が一緒に受診すると、元々のご本人との違いなど、客観的な情報も伝えることができるので、診察に役立ちます。
うつ病は10人に1人がかかる可能性があると言われており、誰でもなり得る病気であると理解してほしいと思います。眠れない、食欲がない、気分が落ち込むなど、気になる症状が続く場合は、一人で抱え込まず、専門家の助けを借りることを検討してください。
治療中は、周囲が病気への理解と知識をもつことで患者さんの気持ちが緩和されることもあります。本人も周りも理解を深めつつ、病気と向き合ってもらいたいと思います。
社会医療法人 あいざと会 藍里病院
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tel. 088-694-5151
板野郡上板町佐藤塚字東288-3
※掲載している情報は2025年9月1日現在のものです。








