2022/10/06 09:00
しばやん
【子どもとアート】大塚国際美術館(鳴門市)幼児と一緒にアート鑑賞! モデルツアーをナビゲート
大塚国際美術館
陶板で原寸大に再現された世界26カ国の名画が1,000点以上。地下3階から地上2階まで鑑賞ルートは約4キロに及び、日本最大級の常設展示スペースを誇ります。
2018年にはNHK紅白歌合戦で徳島県出身のシンガーソングライター・米津玄師の歌唱中継が行われたことで、ファンの間で聖地として話題になりました。さらに今年、[HiHi Jets]や[Aぇ! group]といった人気ジャニーズJr.とのコラボYouTube動画が公開されるなど、若者にも広く親しまれる場所となっています。
近頃は地元高校生の間でも“映え”スポットとして注目されているほか、休日の家族のお出かけ先にも必見ということで、編集スタッフ・がんもさん&息子・玄(げん)ちゃんと一緒に訪ねてきました。
芸大出身のがんもさんと「美術館は今日が初めて!」というお魚好きの玄ちゃん(5歳11カ月)。「『びじゅチューン!』(NHK・Eテレの番組)で予習してきました!楽しみです」。
学芸部広報担当の富澤さん。「だいたい2時間くらいで子どもと一緒に回りたいんですけど」というリクエストに快くお応えいただき、幼児とまわるおすすめコースを案内してもらいました。「よろしくお願いしまーす」。
記念撮影が楽しい!フォトスポットが目白押し
ゴッホ「ヒマワリ」になりきっている。
『大塚国際美術館』の大きな魅力といえば、館内すべての作品と記念撮影ができること。「写真をたくさん撮って思い出にしてほしい」と名画にちなんだフォトスポットがあちこちに用意されています。
2017年にスタートした毎年大好評のイベント「#アートコスプレフェス2022」(2022年12月4日まで)では、3つの作品の小物やかぶり物が用意され、名画になりきって記念撮影が楽しめます。
先に名画をじっくりと鑑賞し、表情やポーズをインプット。5歳の玄ちゃんも真剣な表情で作品を見つめています。
幼児用、子ども用、大人用サイズあり。
フェルメール「真珠の耳飾りの少女」になりきりました。 とってもいい表情!
セザンヌ「リンゴとオレンジ」の衣装はかぶり物。
コスプレフェスのお題となる作品は毎年異なっていて、京都芸術大学とコラボしてファッションを学ぶ学生さんが制作した名画のドレスが登場したこともあったそう。
こちらはボス「快楽の園」をモチーフにした人気のフォトスポット(2023年4月2日まで)。
「快楽の園」は館内で唯一の、動く展示。扉が開閉することで内側と外側両方の絵画を見ることができます。スペインのプラド美術館に所蔵されており、現地では扉が開いた状態で展示されているので扉の外側の絵画をじっくり見られるのはここならでは。
ゴッホ「ローヌ川の星月夜」にインスパイアされた“星月夜ロード”。
Eテレ『びじゅチューン!』の登場作品にも注目
ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」前でモナ・リザポーズ。
NHKのテレビ番組『びじゅチューン!』に登場する名画が約30点あり、玄ちゃんも「見たことある!知ってる!」と作品を見つけてはテンションアップ。
ムンク「叫び」。「実は叫び声が聞こえないように耳をふさいでいるところを描いているんですよ」と教えてもらい、ムンクポーズでパシャリ。
『びじゅチューン!』の「何にでも牛乳を注ぐ女」がお気に入りのがんもさん。注ぎ口のねじれをチェック中。
原画を展示している現地の美術館では作品に近づけないものもあるけれど、ここでは作品の細部までじっくりと鑑賞することができます。
おいしい名画♪ カフェ・ド・ジヴェルニーへ
モネ「大睡蓮」。原寸大の作品はスケールも壮大で、子どもの豊かな感性を刺激してくれます。
モネの池を眺めるカフェでは、月替わりで名画をモチーフにしたランチやスイーツが登場。(2022年12月まで)
2022年10月のテーマは世界中で愛されている画家 フィンセント・ファン・ゴッホ。[ゴッホのランチプレート](1,300円)はゴッホが下宿していたフランス北西部のレストラン『ラヴー亭』のレシピをアレンジしたローストチキンがメイン。
[ゴッホのヒマワリモンブラン](500円)。
メダカ探しに夢中。
ジヴェルニーはモネが暮らしたフランスの村の名前。自然豊かなこちらのモネの庭では青い睡蓮(6月~9月中旬が見頃)や藤の花(4月下旬~5月上旬)など季節によって美しい花が咲き、メダカなどの生き物も暮らしていますよ。
地下2階/カフェ・ド・ジヴェルニー
●営/10:30~16:00(フードメニューの販売は~15:00)
世界の名画で脳活!まちがいさがし(2023年3月31日まで)
名画をじっくり鑑賞するきっかけにもなる「まちがいさがし」は大人も子ども関係なく夢中になれます。子どもたちの方が敏感にまちがいを察知したり、家族で盛り上がれる場所。
地上1階/庭園でひと息
地上1階の芝生広場はくつろぎのスペース。今日見た作品について子どもとゆっくりと話し合いましょう。
ミュージアムショップでオリジナルグッズをゲット
オリジナルグッズがそろうミュージアムショップ。限定パッケージのマンマローザ、ムンクの和三盆糖、地元・鳴門のコーヒー豆専門店とコラボしたドリップバッグなど見ているだけでも楽しい商品がたくさんそろっています。
公式キャラクター・ペガっちのグッズ。
玄ちゃんはお気に入りのムンクの「叫び」グッズをおねだり。
「真珠の耳飾りの少女」にコスプレ中のペガっちと一緒に。
さて時間があっという間に過ぎて、玄ちゃんもパンフレットを見ながら「これ見てないね。この絵もまだ見てないね」とまだまだ鑑賞に意欲的。今回は2時間程度の滞在時間でしたが、「2時間じゃ全然足りない!」という印象です。「子どもに美術鑑賞はちょっとハードルが高いかな」と思っている保護者のみなさんも、名画を見て、写真を撮って、とさまざまな形で名画の魅力に触れることができるので、1日かけてゆっくりと家族で訪れてみてはいかがでしょう。
またここで紹介したもの以外にも館内にはさまざまな形で名画を楽しむイベントが開催されています。開館記念月の3月には毎年『びじゅチューン!』コンサートも実施。イベント内容は各種SNSでも随時更新されているので、お出かけ前にチェックしてみてくださいね。
PRICE
●入館料/一般3,300円、大学生2,200円、小中高生550円
※前売り券は一般3,160円、大学生2,140円、小中高生530円(有効期限なし)
大塚国際美術館
- 住所/ 鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池 65-1
- 電話/088-687-3737
- 営業時間/9:30~17:00(入館券の販売は16:00まで)
- 定休日/月 その他休業日/月曜日が祝日の場合は開館・翌日休、1月連続休館あり、その他特別休館あり、8月無休
- 駐車場/あり