2022/06/10 18:02
しょうすけ
【街ネタ/はせ動物病院(板野郡北島町)】気をつけよう! マダニが愛猫に引き起こす恐ろしい症状。
夏に向けて暑くなる一方で、愛猫が重篤な病気に罹るかもしれない場合があるのを知っていますか?
ウイルスを保有しているマダニに咬まれると人間も原因不明の高熱をはじめ、さまざまな症状を引き起こすことが報告されている[重症熱性血小板減少症候群(SFTS)]。中でも猫は下痢・嘔吐・食欲不振・紫斑(皮膚の内出血)といった症状で、致死率が60%もある症例なのです。
そんな怖いマダニの感染対策などを『はせ動物病院』の青木先生に詳しく聞いてきたよ。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は恐ろしい!
「人が咬まれた場合は、咬み跡など発見しやすいですが猫や犬は毛で覆われているので咬み跡がなかなか見つけにくいです。そのため下痢・嘔吐・食欲不振であったり、特に猫では犬や人と違い黄疸などを発見したら”マダニに咬まれたかも”と疑ってみてください」と青木先生。
Q.どういうところにマダニはいるんですか?
「草むらや木の根元、河川敷の土手などをペットを連れて散歩する時は気をつけてください。実は徳島県内でも春先からすでにマダニに咬まれたことによる猫の[重症熱性血小板減少症候群(SFTS)]が3症例が報告されています。特にマダニの被害は比較的気温が高めの西日本で報告が多く、10月下旬ぐらいまでマダニの活動は続きます。また飼い主さんが咬まれて、屋内に持ち込むというケースもないとは言えません」。
Q.マダニに咬まれて感染したら治療方法はありますか?
「まだウイルスに対してワクチンなどが開発されていないので、基本的に下痢や嘔吐による脱水症状を緩和して状況を見守ることになります」。
Q.マダニに咬まれないためにはどうすれば?
「市販されているものでなく、動物病院で取り扱っている駆虫剤の使用をおすすめします。スポットタイプで首に数滴垂らすだけで予防になります。この薬には有効期限がありますので、春以降は平均1~1.5カ月に1回のペースで使うと効果が持続できます」。
また青木先生は「徳島県では猫を家の中と外を行き来する飼い方をしているケースも多いので、定期的にペット(犬・猫)の行動や食事量などに変化がないか気を配ってあげてください」と話してくれた。
人でさえも重篤な症状を起こしかねないマダニによる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)。それが猫に起こるとなると致死率60%というのも納得だ。愛猫をマダニから守るためにも、ぜひ駆虫剤の使用を!
はせ動物病院
- 住所/ 板野郡北島町鯛浜大西 100-3
- 電話/088-697-2890
- 営業時間/9:00~12:30、16:00~19:30※最終受付30分前
- 定休日/木、日、祝日
- 駐車場/13台