2020/06/01 09:39
あわわ編集部
《フードショップ ふじむら/美馬市脇町》総菜一日300種 若き3代目の原動力は〝愛〞
皆さんにとっていいスーパーの条件
とは何でしょう?
●品ぞろえが充実していること
●良質なものが安く売られていること
などなど…。
いろいろな項目が浮かびますが、
何より
地域で愛されていること が
必須なのではないでしょうか。
日々の生活に大きな楽しみを提供してくれる
スーパーマーケット。
その 個性を生かした店づくり や笑顔こぼれる接客、家族経営のアットホームな雰囲気など、
地元の人々に愛される理由を探ってみました!
・《百萬堂/徳島市佐古二番町》
・《スーパーなかはら/徳島市丈六町》
・《フードセンター杉屋/勝浦郡勝浦町》
・《エストマーケット/海部郡牟岐町》
・《ショッピング大黒/海部郡海陽町》
フードショップ ふじむら/美馬市脇町
店に関わるすべての人が幸せに
新型コロナウイルスの影響で休校が決まった翌日、『ふじむら』は百円弁当を発売しました。対象は小学生以下の子どもがいる親。
百円といってもから揚げをメインとした弁当やオムライスが登場したりと、質もボリュームも十分な内容。儲けがないどころかはっきりと赤字になってしまいます
▲「多くのスタッフに囲まれて、本当に幸せ!」と藤村さん(写真中央)。
では、なぜこの弁当発売に踏み切ったのでしょうか?
「僕も3人の子どもの父親なので、子どもが家にいても大人は仕事に出なければならない状況で、子どもの昼ごはんに困るのは目に見えてわかっていた。休校が決まってすぐこのアイデアをスタッフの一人に話したところ、『やればいい』と背中を押してくれたんです」と話すのは、3代目店長の藤村昌弘さん。
▲フロアにズラッと並ぶ総菜。ゆず酢を使った巻きずしなどもあり。お弁当は298 円(税抜)~。
3月半ばで販売は終了したそうですが提供期間は反響が大きくて、多くのお客さんが百円弁当をSNSでシェアしてくれたそうです。
このエピソードからもわかるように、藤村さんを突き動かすのは店に関わる人への〝愛〞。「お客さん、スタッフ、スタッフの家族と、みんなが幸せになることが目標です」と語ってくれました。
▲総菜人気No.1の焼き鳥。そのほか「科学的に1番おいしい調理法で作る」という焼き芋も人気。
藤村さんの祖父がよろずやを始めたのが戦後すぐ。最初の移転で野菜も扱うようになり、約24年前に現在地に移ったのをきっかけに肉・魚・総菜を販売するようになりました。
総菜は全部で600種類あり、毎日300種類を販売。手作りのおかずを目当てに多くのお客さんが来店するようになり、一時は落ち込んだという売り上げはV字回復を遂げました。
藤村さんの祖父がよろずやを始めたのが戦後すぐ。最初の移転で野菜も扱うようになり、約24年前に現在地に移ったのをきっかけに肉・魚・総菜を販売するようになりました。 総菜は全部で600種類あり、毎日300種類を販売。手作りのおかずを目当てに多くのお客さんが来店するようになり、一時は落ち込んだという売り上げはV字回復を遂げました。
藤村さんは精肉の担当で、カットする際に固くて食べにくいところは除いてパック詰めします。原価は高くなりますが、「お客さんに喜んでほしいから」とこだわり続けているそうです。
▲鳴池線沿いに建つ。お昼には制服を着たOL さんや近所のおじいさんが総菜を目的にやってくる。
そんな藤村さん、実は『つぶれないスーパーマーケット経営7つの成功法則』という電子書籍を出版しています。「過去の僕と同じような悩みがある経営者に読んでほしくて」。
本をきっかけに、九州のとあるスーパーマーケットのコンサルティングも務めることになりました。今日も胸に抱くスーパーへの愛を育てつつ、笑顔で店に立っていることでしょう。
ポイントカード/有(無料)
特売日/水・木・金曜
総菜割引/18:00ごろ
※この記事は、2020年GEEN5月号で掲載した内容です。
フードショップふじむら
- 住所/ 美馬市脇町木ノ内 3813-1
- 電話/0883-52-1693
- 営業時間/9:00~20:00
- 定休日/ 無休
- 駐車場/ 10台