ペット人物
2026/07/21 10:00
ごっち
【スペシャルインタビュー】『たまさんちのホゴイヌ・ネコ』の作者tamtamさんに直撃インタビュー!

【スペシャルインタビュー】『たまさんちのホゴイヌ・ネコ』の作者tamtamさんに直撃インタビュー!


InstagramなどのSNSで、保護犬・保護猫とのリアルな日常を発信しているtamtamさん。様々なバックグラウンドを持つ犬猫たちに愛情深く寄り添い、次の安心できる家族へと命を繋ぐ活動の様子を心温まる描写で描いたコミックエッセイ『たまさんちのホゴイヌ』シリーズ『たまさんちのホゴネコ』シリーズ(世界文化社)を出版している。

そんなtamtamさんが、徳島県内の小中学校や特別支援学校、全252校へ同著を寄贈されると聞きつけ、あわわWEBでもインタビューをさせていただきました!

今回お話を伺ったのは、著者のtamtamさん、寄贈活動をサポートする『(株)あやきち』代表の坂倉さん、そして同シリーズの編集を手かける『世界文化社』の宮本さんの3名。終始笑顔に包まれた賑やかな雰囲気の中、それぞれの熱いお話をたっぷりとお聞きしました。

プロフィール
tamtamさん
公益財団法人の動物保護団体の勤務を経て、個人で保健所から犬猫を預かり里親を探す「一時預かりボランティア」の活動をしている。2018年からその様子をInstagramに投稿。著書『たまさんちのホゴイヌ』『たまさんちのホゴネコ』(世界文化社)シリーズを発行し、各地の学校に寄贈プロジェクトを行っている。


【スペシャルインタビュー】『たまさんちのホゴイヌ・ネコ』の作者tamtamさんに直撃インタビュー!

▲右:著者のtamtamさん。左:協賛している㈱あやきち 坂倉さん。

ーー 過去に保護団体でも活動されていたtamtamさん。現在は家族と自宅で「一時預かりボランティア」活動を続られている理由を教えてください。

今私の自宅には、保健所から預かった12頭の犬や猫がいます。

多頭飼育崩壊や野犬など「人の愛情を知らずに育った子」も多いので、まずは「人と一緒に暮らせるように」家庭でトレーニングを行っています。

以前は保護団体でも活動をしていました。そこでは多くの命が救われ、里親さんのもとで幸せに暮らしています。でも中には新しい環境に馴染めずに戻ってきてしまう子もいました。集団生活の中だけでは見えてこない「課題」や「個性」があることを知りました。

だからこそ、私は人一倍「個人での活動」にこだわりを持っています。個人だからこそ1頭1頭にじっくりと向き合え、里親さんにも細かな引き継ぎやアフターフォローができます。

かつては「年に30頭の譲渡」を目指していた時期もありましたが、1頭ずつに時間をかけているため、実際の譲渡数は決して多くはありません(笑)。

多くの命を里親さんへ繋ぐ『シェルター』と、集団生活でのケアが難しい子を諦めずに育てる『個人』。それぞれの役割が大切だと思います。

ーー 1頭1頭に愛情を注ぎ、絶え間ない時間をかけて過ごしたわんちゃんやねこちゃんを送り出すときのtamtamさん心境は?

まさにお嫁に出す親の気持ちです(笑)。

私が里親さんを選ぶ基準は、いろいろありますが何よりも“フィーリング”を大切にしています。保護される前にいろいろな経験をしてきている子たちだからこそ、次の家庭では「絶対に幸せになってほしい」と強く願っているから。

そんな想いがしっかりと共有できる里親さんにバトンを渡すことが、私の役目だと思い日々活動しています。

譲渡した後も里親さんと連絡は、取り合います。新しい家族との幸せそうな写真や近況が送られてくるたびに「活動をしていて良かった」と感じやりがいにもつながっています。

【スペシャルインタビュー】『たまさんちのホゴイヌ・ネコ』の作者tamtamさんに直撃インタビュー!

▲やさしい画風なので、小学生にも読みやす内容。

ーー 『世界文化社』の宮本さんは、なぜ書籍化を進めたんですか?

個人的に、tamtamさんがSNSで発信されている保護活動をずっと拝見していました。毎回アップされる記事への反響は大きく、称賛の声が高まっていることに注目し「本という形で、もっと広く多くの人に読んでほしい」と書籍化を進めました。

一緒にお仕事をさせていただく中でtamtamさんは「とてもフラットな人」だと感じています。保護活動に対して強い信念を持ちながらも、決して自分の想いを他人に強要したり、押し付けたりしません。そんな自然体な姿勢が、犬や猫だけでなく人間も魅了するのだと思います。

ーー 今回、なぜ徳島県内の小中学校、特別支援学校へ本を寄贈されたんですか?

【宮本さん】
今回の寄贈は『やさしさの循環プロジェクト』として九州からスタートしました。子どもたちに『たまさんち』シリーズを読んでもらうことで「保護犬や保護猫の存在を知り、考えるきっかけにしてほしい」という願いを込めて行っています。「次はどこへ届けようか」と考えたとき、私の地元である徳島を提案して実現しました。今後は、さらに全国へ広めたいと考えています。

ーー このプロジェクトに協賛されている㈱あやきち 代表 坂倉さん。どうしてこの活動に協賛しようと思ったのでしょうか?

協賛を決めた一番の理由は、本の内容に深く感銘をうけたからです。一緒に活動する中で「いつか保護犬・保護猫という存在がなくなってほしい」という想いも強まっています。このプロジェクトを通じて子どもたちの優しい心を育み、その子どもが大人に成長することで社会全体が優しさにあふれた未来につながればと願っています。

【スペシャルインタビュー】『たまさんちのホゴイヌ・ネコ』の作者tamtamさんに直撃インタビュー!

▲株式会社あやきちは、ペット関連グッズの通信販売『イチリンペット』の運営。かわいいTシャツも販売しているそう。

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【スペシャルインタビュー】『たまさんちのホゴイヌ・ネコ』の作者tamtamさんに直撃インタビュー!

▲「この本を読んでくれることが、もう保護犬や保護猫の支援になっているんです」と、3人は声をそろえて熱弁してくれた。

★活動費と広がる支援の輪★


本の売り上げは、犬猫の保護活動費だけにとどまらず『つながる循環プロジェクト』による書籍の寄贈や関連機関への寄付などの“動物福祉”全般に使われている。

寄付先の一つに『アニマルドネーション』が展開する「シニアオブシニア」という活動があるそう。一般的に、保護犬や保護猫の譲渡には「最後まで責任を持って飼ってほしい」という理由から、里親の年齢制限(60歳まで)が設けられていることが多い。しかし「年齢だけで一律に判断はできない」という声もあるのだとか。同時に、シニア期の犬猫は里親が見つかりにくいという課題も抱えてる。

この活動は、そんなシニア世代とシニア期の犬猫たちの想いを繋ぎ“ハッピーの輪”を広げる取り組みだ。一口に「保護活動」といってもその形は多岐にわたり、私たちにできる支援の方法もさまざまあるのだと改めて気付かされる。

最後に


tamtamさんも太鼓判を押すほど素敵な里親希望者が、トライアル(お試し期間)へ進んだときのこと。いざ犬を家に迎え入れてみると家族は「犬を飼うということを簡単に考えすぎていた」と痛感し、譲渡を断念したという。それを聞いたtamtamさんは「これでよかった」と声をかけたそう。

里親が命の重みを真剣に考えた結果、犬にとって好ましくない環境だと判断して「あえて飼わない」という選択をすることも、立派な愛情だからだ。

「またいつか、自信を持って飼える環境が整ったときに、支援の手を差し伸べてくれたらそれでいい」そう語るtamtamさんの言葉には、人と動物の未来を見据えた深い愛情が満ちていた。

tamtamさんが語る言葉は、とてもやさしいトーンでありながら力強く、どれも心に深く響くものばかりだった。他人が真似しようと思っても決して真似できないような大変な活動を、サラリと「それぞれの役割分担ですよ」と言ってのける姿が、とても印象的でした。

【スペシャルインタビュー】『たまさんちのホゴイヌ・ネコ』の作者tamtamさんに直撃インタビュー!

▲弊社の『めぐる、』を読みながら、楽しそうに盛り上がる3人。

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