2022/03/26 08:00
やま友禅
【街ネタ/NFT鳴門美術館(鳴門市撫養町)】日本初&日本唯一なのはどうして?知れば知るほど魅力的なその全容とアート空間を詳しく紹介
2022年3月1日、鳴門市撫養町に『NFT鳴門美術館』(一般800円、学生500円、小学生以下300円)がオープンしたことをご存知でしょうか?
これまでは『鳴門ガレの森美術館』として、ガラス工芸品など多くの工芸作品を生み出し、没後120年近く経ついまも国際的に評価を受けている工芸家『エミール・ガレ』の作品を中心に展示していました。
そして開館から20年を迎えた2021年8月に『NFT鳴門美術館』と改称。
美術品やアート作品を展示するほか、アート作品に関するNFTの発行や審査、販売や流通も可能な日本初の、そして日本で唯一の美術館となったのです。
ただ、聞き慣れない『NFT』という言葉にピンとこない人も多いと思いますので、美術館のアート作品とともに詳しくみていきましょう♪
ポップな色使いと華やかな印象のアートがズラリ!心も気分も明るくなる美術館♪ …でも、NFTって何?
館内に入ると、ポップな色使いと華やかなデザインが施された2台の車が目に飛び込んできます。
心がパッと明るくなるようなこちらの作品は、『ヒロ・ヤマガタ』がクラッシックカーのベンツをキャンパスとした作品『アースリーパラダイスシリーズ』。
EARTHLY PARADISE IVORY COAST
館内にある作品のほとんどを占める『ヒロ・ヤマガタ』は、1948年に滋賀県で生まれたアーティストです。
『ヒロ・ヤマガタ』は、1972年に渡米。
1978年にアメリカへ移住し、シルクスクリーン作品の制作をはじめました。
のちに、自由の女神100周年記念の原画や国際的なスポーツの祭典のポスターの原画制作もおこなうなど活動の場を広げ、アメリカを中心に、ヨーロッパや日本などで人気を博しているアーティストの一人。
世界的には、ホログラムやレーザーを使った現代アーティストとしても有名です。
展示源が作品の中には『ヒロ・ヤマガタ』代表作のペリエ レイニーデイなどが展示されています。
マネキン10体が設置された2Fの展示スペースでは、『アンリアレイジ×竜とそばかすの姫のNFT作品』が展示され、身に着けているドレスについての説明や映画でのシーンをモニターで表示。
映画というスクリーン上の世界へグッと入り込める、そんな不思議な感覚を味わってみてはいかがでしょう?
『NFT』とは偽造が不可能な鑑定書や所有証明書付きのデジタルデータのことです。
発行や取引を暗号資産と同じブロックチェーン上でおこない、唯一無二であることを証明することによって、デジタルデータに資産価値を持たせることに成功しました。
この『NFT』は10~20年の近い将来、コンピュータやコンピュータネットワークのなかに築かれた3次元の仮想空間、またはサービスを指す『メタバース』上のアイテムとなるのだとか。
いま、私たちがリアルで買った車や家などが資産になっているように、メタバースの世界で資産づくりが可能になります。
FacebookやTwitterにアクセスするように、誰もが簡単にメタバースへアクセスできる日は近いようです。
AIが描いた『DEEP ART展』や『アートセメント鉢』ほか、館内に残る美術品の展示も見応え抜群!
1Fにある暗室の展示スペースでは、「AIによって描かれた絵画」を展示する『DEEP ART展』が開催されています。
こちらの『DEEP ART展』にて展示されているのは、窪田望さんがAIを利用し、本来は交わることのない動物とイスを融合させることによって創り上げたデジタル作品。
窪田さんは、ウェブ解析士として2本連続日本一に輝き殿堂入りしたほか、マーケティングについて発信するTikTokチャンネルは10万人からフォローされるなど、多方面で活躍している実業家です。
ちなみに具体的な作品の制作プロセスは下記画像のようになっているようなので、作品ごとに完成までの流れを頭の中で思い描いて楽しんでみるのもいいかもしれません。
『DEEP ART展』は現在開催中で、2022年5月31日(火)まで楽しめます。
そのほか、美術館1Fにある野外展示スペースでは、思わず「かわいい!」と声に出してしまいそうになるアートセメント鉢が楽しめます♪
こちらのアートセメント鉢を制作しているアーティストは、『キナ・ガーデン』のオーナーでもある坂井きな子さん。
アーティスト名である『坂井きな子』は、伴侶であり最近まで人生を共にしてきた愛犬の名前。
亡き愛犬とともに紡ぐアートセメント鉢には、坂井きな子さんの持つやさしい世界観がそのまま反映されているような作品が多く、緊張した心を解きほぐしてくれます。
そのほか館内には、『鳴門ガレの森美術館』オープン当初から展示されていた美術品も残されているなど、展示作品の種類も豊富で見応え抜群です。
展示されている作品は、スタッフの方が隅々まで丁寧に磨いて管理しています。
開館時には、なかなか見ることができない様子も撮影させていただきました♪
作品が展示されているガラスなどに指紋や汚れなどがなく、美しい状態を保っていられるのは、スタッフの方がきめ細やかな管理をしてくれているからこそ!
観覧する私たちも、気をつけながら作品を楽しみたいものですね。
休憩スペース多め!館内の造りや作品の配置などアートの世界を堪能できる仕掛けがいっぱい♪
『NFT鳴門美術館』には、休憩スペースがいっぱいあるのも嬉しい特長のひとつです。
程よく休憩しながら美術品を楽しむことができる親切な造りになっています。
ここでは休憩できませんが、2Fへと続く階段の途中には、アンティークなテーブルセットも♪
そのほか、美術に関連する書籍もたくさん置かれています。
そのほか、美術に関連する書籍もたくさん置かれています。
2Fには、壁に飾られたアート作品や徳島の景色を楽しみながら休憩ができるスペースも。
アートの世界を堪能できる仕組みがいっぱいなので、ぜひ、ゆっくりと『NFT鳴門美術館』を巡ってみてください♪
NFT鳴門美術館
- 住所/徳島県 鳴門市 撫養町林崎北殿町149
- 電話/088-684-4445
- 営業時間/10:00~17:00
- 定休日/木
- 駐車場/100台