2020/11/04 13:52
しげさん
《徳島探訪》とくしま狛犬列伝 「徳島市 四所神社」
『日刊あわわ』の記事で自分のことが“子だぬき”と書かれていることが長女にバレて、怒られました…。
こんにちわ、しげです。
さて、怒られた記事『祠めぐりオリエンテーリング』はコースのチェックポイントでスタンプをもらうと、抽選会に参加することができます。今年の抽選会の日程は11月1日と3日。1日は予定があったため、11月3日(火)に四国放送ロビーの抽選会場に子どもたちと一緒に行ってきました!
抽選会後半だけど、残り物には福がある。きっといい賞品が当たるはずだ。(ちなみに空くじはないそうです)
到着しました! 抽選会場。うちの家族のほかにも、抽選にきている家族の人たちがおられました。さて、気になる抽選結果は!?
2人とも参加賞でお菓子でした!
残念!
来年もがんばるぞ!
封印していた奴が蘇る…
はい、今回『阿波の狸まつり2020 祠めぐりオリエンテーリング』に参加したせいで、眠っていた衝動が目を覚ましてしまいました。
実は、『日刊あわわ』のんのさんのミステリーハンターの記事見たときにちょこっとウズウズしてたんですよね。
なにがって? それは、
ココ!
もうお分かりですよね。そう、狛犬です。遠目にみてもこの子は狛犬の中でも珍しい子っぽいのがわかります。
何を隠そう(隠してはなかったけど)私、しげは狛犬マニアなんです。京都時代には神社をめぐってひたすら狛犬の写真を撮り、懐かしのmixiでは狛犬のコミュニティに入っていました。徳島に来てなかなか神社をめぐる機会もなく、封印していたんですが祠めぐりで神社に行ったりするとやっぱり狛犬がチラチラ見えちゃって。
というわけで、徳島県神社庁さんのホームページで神社の名前と場所を確認しながら狛犬探訪も始めます。
どれぐらいの人が興味持ってくれるのかは一抹の、
いや、
かなりの不安はありますが、やっちゃえ! SHIGESAN
『イケてる! 農家さん数珠つなぎ』の方も現在取材中や取材アポは進めていますが、まだ収穫期には少し早いのでしばしお待ちを。
ちなみに私、しげは学術的に研究している研究者でもなんでもありません。ただの狛犬マニアなので「書いている内容が歴史的におかしい!」とか「系統的に○○だ!」とかはやめてください。
泣きます。
そもそも狛犬とは…
狛犬についてルールや学術的な観点についてはこちらのサイトが参考になります。そもそも狛犬ってなに? そのルーツは?
狛犬ってなに?
神社に奉納、設置された空想上の守護獣像です。本来は「獅子・狛犬」といい、向かって右側が口を開いた角なしの「阿像」で獅子、左側が口を閉じた角ありの「吽像」で狛犬です。
阿吽の形になっているのは日本特有の形式で、中国の獅子像は(地域にもよりますが)両方とも口を開いているものも多く、必ずしも「阿吽」にはなっていません。
獅子・狛犬はもともと別の生き物(空想上の霊獣)ですが、現在ではこの左右別の形状という形式を残したもののほうが少なく、形としては阿吽共に獅子に近いものが多いでしょう。逆に、呼び方は「獅子・狛犬」の獅子が消えて単に「狛犬」に定着しています。
狛犬の起源は?
諸説ありますが、古代オリエントにまで遡るという説もあります。この説によれば、スフィンクスは狛犬の遠い先祖と言えます。国王が強大な力を得るために、地上最強の動物(と思われていた)獅子(ライオン)の力を王に宿らせるという思想は古くからあり、玉座(王の椅子)の肘掛けに獅子頭を刻んだりするようになりました。
ヨーロッパの家紋にはライオンを象ったものが多いですし、プジョーのエンブレムもライオンですね。インドでも、仏像の台座にライオンを刻んでいる例があります。これも仏様を守るという役割を担わせているわけです。
狛犬研究の先駆者であり神社界の重鎮であった故・上杉千郷氏は、これを「獅子座の思想」と呼んでいます。
諸説あるとはいえ、ルーツをたどると、古代オリエントまで遡るそうです。あのスフィンクスも遠い先祖とはなんとも胸が熱いですね。
そんな古代オリエントにルーツを持つかもしれない狛犬がどのようにて日本に渡り、今のような姿や役割を担うようになったかはまた別の機会に!
『四所神社』の狛犬たち
みなさんもご存知のように日本の狛犬は、だいたい阿形と吽形で一対になっています。阿形は口を開けている姿で、吽形が口をギュッと閉じている姿です。それは、宇宙の始まりから終わりを表しているといいます。
『四所神社』には何対の狛犬がいるかというと、5対10体も狛犬がいました! 狛犬パラダイス、コマパラです!
のんのさんの記事で気になった狛犬を「早く近くで見たい!」という、はやる気持ちを抑えて、神社入り口、手前の子たちから観察していきましょう!
● 一対目の狛犬たち
阿形狛犬
前脚をよく見ると…
子狛犬がしがみついてる
石の状態からいってこの子たちは年季の入った狛犬ですね。そして、子狛犬を連れている狛犬って結構いるんですよ。前脚にくっついていることが多いですが、尻尾にじゃれついている子狛犬もいたり…。職人のセンスが光りますね。
● 二対目の狛犬たち
阿形狛犬
吽形狛犬
二対目のこの子たちもかなり年季が入っていますね。一対目の子たちよりも小柄ですが、同じタイプっぽいですが、一対目に比べると胸の飾り毛があまりなくスッキリしています。一対目は飾り毛がふわふわカール系でした。
● 三対目の狛犬たち
阿形狛犬
吽形狛犬
三対目のこの子は風雨の影響を最初の子たちより受けていないのか、作られた年代が浅いのか表情がしっかりわかりますね。大きさはだいぶ小さ目、小型犬サイズ。顔のつくりはなんとなくシーサーっぽいです。
● 四対目の狛犬たち
阿形狛犬
徳島県に多いのがこの子たちのタイプかと思います。顔が四角くて、ガンダムのMA『ザクレロ』に似ているザクレロ顔(しげ命名)の狛犬です。四国でも多いのかな? 京都にはあまりいないタイプの子です。どっしりと構えていますね。
いよいよ愛しの狛犬と対面!
さて、最後は念願の五対目の狛犬です。記事でチラッと見えていたときからずっと会いたかったよ~! 一対目~四対目までは“阿形狛犬”から紹介していましたが、この五対目は“吽形狛犬”から紹介しますね!
“吽形狛犬”後ろ姿からの~
ご尊顔~!
続いては“阿形狛犬” 後ろ姿からの~
ご尊顔~!
いい表情してるな~!
気になっていた狛犬は“吽形狛犬”は体形、毛の感じからトイプードルでした。“阿形狛犬”は体形はトイプードルだけど、表情は芸大生の作品にありそうなというか、バリ島とかにもいそうというか…。なかなかにいい表情してました! 顔のつくりだけ見ているとペアとは思えないな。
狛犬めぐりは、行ってみないと何対いるかもわからない面白さがたまらないです。
こんな、魅力的な狛犬がいる四所神社は狛犬以外にも見どころはたくさんあるので、ぜひ足を運んでみてください。
さぁ、次はどこの神社の狛犬を見に行こうかな。
四所神社
徳島市福島2-3-34