2020/07/03 15:14
しげさん
『イケてる! 農業者さん数珠つなぎ』第1回 若葉農園 横田光弘さん
こんにちは、しげです。
私自身、徳島に移住する前は京都で農業関係の仕事をしていたこと、畑を借りて野菜を作っていたこともあり、徳島でも畑を借りて週末農業をしています。
その通称『しげファーム※エネファームみたいやな』では季節にもよりますが、大体30品目40品種程度を栽培する、多品種少量栽培型の家庭菜園ティストです。
……………
みんな!ちゃんとついてきてる!?
そんな私がずっと温めていた企画が
『イケてる! 農業者さん数珠つなぎ』なのだ!
さてさて、なぜこの企画なのか…。
実は徳島県は都道府県の中で野菜の生産量は結構上位なんです。
鳴門を走ればサツマイモ畑にレンコン畑、
藍住を走ればニンジン畑
堤防沿いを走ればトウモロコシ畑…。
きれいな畑を見るとついついよそ見をしてしまうので車の運転には十分注意しなければと自戒しております、はい…。
話は戻し、そんな徳島県の農業者さんの中には、めっちゃすんごい! こだわりを持って野菜作りをされている農業者さんがたくさんおられます。そんな農業者さんに光を当て、ぜひ読者の皆さんに知っていただきたい!
「本当においしい野菜はこんなにも味が違うんだ!」
ということを知っていただきたい。そんな熱い気持ちを持ってこれから農業者さんを紹介していきますが、まぁ、私の興味と趣味な部分も多々あります!
前振りはこれぐらいにしまして、本企画で紹介するイケてる!農業者さん、最初の方はコチラ!
若葉農園 横田 光弘さん
若葉農園代表 横田光弘さん(55)
若葉農園 ~歴史秘話ヒストリア~ 【その1】
横田さんが若葉農園を始められたのは今から22年前の1998年。
家業で代々農業をされていたのかと思いきや、横田さん自身が就農され農園を始められました。
しかも、大学時代は京都におられたそうで、その頃は農業をするなんて思ってもいなかったとお話しになられました。
転機となるのは、ご自身のケガ…。それをきっかけに徳島に戻ることに決めたそうです。
そして、戻った徳島で出会っちゃったんですよねぇ~
自然農法の師匠に
そこから、横田さんの若葉農園創業の前身となる、自然農法による野菜作りがスタートします。
ここで最初のキーワード!
〇農薬はもちろん、肥料も使用しない。(部分的には植物性の堆肥のみ使用されることもある)
〇自家採種(野菜の種を若葉農園で採種して毎年栽培)
〇不純物の一切ない畑で野菜を栽培
有機栽培は、化学肥料でない堆肥や動物性肥料(鶏糞や牛糞)などを使用しますが、自然農法ではこれらも使用しないんです。
これって、めっちゃすごいです。
メチャスゴポイントです!
みなさんがホームセンターなどで目にする数多くの野菜の種や苗は品種改良されて、畑に肥料を投入し、農薬を散布しないと育ちにくくなっています。
しかし、自然農法の考え方では、本来土には野菜を育てる力があり、野菜は肥料なしで育つ力が備わっているそうなんです。
それを実践するための自家採種なんです。
あまり改良されていない在来種から採種を繰り返すことで肥料や農薬を使わなくてもおいしい野菜を作っているんです。
これなにかわかりますか?
正解はニンジンの花です!
ニンジンを収穫しないでそのまま畑に植えておくとだんだん茎が伸びて花が咲きます。そこから種を取るんです。ダイコンも、キャベツもハクサイも同じように放置しておくと茎が伸びて花が咲いて種が取れます!
若葉農園 ~歴史秘話ヒストリア~ 【その2】
師匠の指導の元、仲間と野菜作りを始められた横田さん。仲間と一緒に作業をする中で、プロなのでいとも簡単(そう)に作業を進めてくれる師匠に申し訳ない思いと、作業をしっかりする仲間とそうでない仲間がいることに思うところがあり、独立して野菜作りを始めることを決心します。独立するも、やはり農業経験が浅いことと、自然農法の難しさに悪戦苦闘の日々が続いたそうです。
配送出荷ができるようにはなったものの、畑で作業をしているときに携帯にかかってくるのは半分くらいクレーム…。
「葉っぱに穴があいている!」「虫がついている!」
そんなクレームにその頃の横田さんは、
「自然農法なんだから虫がついていてもしょうがないだろう!」と内心思っていたところもあったそうです。
しかし、そんなときにお世話になっていた人から一本の電話があり、
「あんた、人の話をちゃんと聞いてるか?」
と、こんこんと言われたそうです。
これをきっかけに配送を人にお願いしていたところにご自身で直接野菜も持っていくことにします。
すると、届けた先から聞けたのは、クレームではなく
「おいしい野菜ありがとう!」「暑い中がんばってるなぁ!」
と感謝や労いの言葉でした。
これをきっかけに、野菜や自然農法への向き合い方、それを購入してくれるお客さんへの気持ちが一気にかわり、野菜の味も品質も劇的に変わっていったのだそうです。
はい、ここもめっちゃすごいです。
メチャスゴポイントです!
試験に出ますよ~。
やっぱり、お客さんの直接の声って響きますよね。
私たち、編集者も読者さんからの声はうれしいもんです。
若葉農園さんの畑紹介!
取材にうかがった畑の様子をダイジェストでご紹介します。
ジャーン!
サツマイモ
ナスの花
ナスと横田さん
キュウリ
キュウリの若苗
オクラのつぼみ
ピーマン
マクワウリ
取材にうかがったときはまだ収穫最盛期前でしたが、最盛期はきっとおいしい野菜たちがたわわに実っていることでしょう。
そして、畑にいって驚いたことは、土の柔らかさです!
もう、ふっかふか!
鉄腕ダッシュで城島アニキや明雄さんも言ってましたが、農業は土づくりってのがよくわかります。
若葉農園 ~歴史秘話ヒストリア~ 【その3】
若葉農園では現在野菜のほかに育てているものがあります。
それは、若い次の世代の農業者さんです。
研修制度を設けて、培われた自然農法を全国からやってくる就農を目指す若者に教えておられます。
ここで修業して独立、自身の畑を持って野菜作りに励んでいる卒業生も増えているそうなので、これからも自然農法の野菜を食べ続けることはできそうで一安心ですね。
そんな、卒業生の農業者さんもこの『数珠つなぎ』で紹介できればうれしいです。
加工品も販売中
若葉農園さんではこだわり野菜を原料にした加工品も販売しています。
ニンジンジュースは色の鮮やかはさることながら、味は衝撃的です。
使用されているのは、ニンジン、すだち、以上!
これだけなのに味の深みが半端ないです。
甘味、酸味のバランスが抜群で、めっちゃニンジンなんだけどニンジンきらいの子でも大丈夫!
そのほか、ウスターソース、中濃ソース、プレミアム甘酒など、そのすべてが原料にこだわった商品になっています。ソースは琥珀色でそのまま飲めるんちゃう?って思ってしまう美しさ。普通の料理にかけたら高級料理に、高級料理にかけたら至高の料理に早変わり?
自分用もいいけれど、ギフトにも最適!もらった人が感激すること間違いなしです!
次回もこだわりを持ったイケてる! 農業者さんをご紹介します。
お楽しみに!
若葉農園
名西郡石井町浦庄字下浦326‐6
TEL.088‐675‐2512
https://www.wakaba.jpn.com/