2021/05/01 12:44
あわわ編集部
【社会福祉法人愛育会】”社会とつながり”自分らしく生きる!愛育会が大切にしている支援とは?
”社会とのつながり”という言葉で皆さんは何を思い浮かべますか?
仕事や子育てではもちろん、普段の生活において切り離すことができないものですよね!
日常を豊かなものにするためにも、充実した地域や社会とのつながりはとても大切です。
社会福祉法人愛育会では様々な取り組みを通して、利用者が地域と関わり、楽しく生きられるような支援を行っています。
愛育会では、運営する様々な事業所を通して施設入所支援や就労支援、地域生活支援を行っています。ここで行われている”支援”は、多岐にわたります。それは生活の介助や就労のサポートだけでなく、利用者の”社会とのつながり”を大切にしているから。
今回は、どのような活動で社会とつながりをもっているのか、施設の利用者さんと、支援員さんにインタビューを行いました!
“さをり織り”でつながる
吉野川育成園では、施設入所支援事業を行っています。生活の介護・支援、作業支援だけでなく、施設利用者が地域とかかわる取り組みも積極的に行っているんです。 詳しくはこちら その活動の中に『さをり織り』を取り入れています。 ここでは、『さをり織り』に取り組んでいる利用者の堀金さんと、支援員の沖津さんにお話をうかがいました!
吉野川育成園では、施設入所支援事業を行っています。生活の介護・支援、作業支援だけでなく、施設利用者が地域とかかわる取り組みも積極的に行っているんです。
詳しくはこちら
その活動の中に『さをり織り』を取り入れています。
ここでは、『さをり織り』に取り組んでいる利用者の堀金さんと、支援員の沖津さんにお話をうかがいました!
さをり織りってなんですか??
支援員・沖津さん
『さをり織り』とは、織物の一種です。一般的に知られている織物と違うところは、“失敗がない”というところ。好きな色、好きな折り方で制作する織物なんです。
製作途中のさをり織り。
ストールやクッション、ポンチョなど様々な形状の作品を作ることができる。
さをり織りに使用する糸はとてもカラフルで、種類も様々。
好きな色、好きな織り方で制作されるので、できあがる作品は世界に1つだけのものです。
作業風景を見せてください!
利用者・堀金さん
特に難しい工程はありません。縦に張ったタテ糸にヨコ糸を織り込んでいく作業を繰り返します。
利用者・堀金さん
足元のペダルで糸を踏みかえながら織り上げます。
集中して作業できる環境なので楽しいです。
支援員・沖津さん
”失敗”のない織物なので、どんな織り方をしても、それが作品になります。利用者さん1人ひとり、個性豊かな作品ができあがるのでおもしろいです。
『さをり織り』を通してどのように社会とつながっていますか?
支援員・沖津さん
”さをり織り”の作品をイベントで販売したり、全国的なさをり織りのイベントに参加したこともあります。
「まごころ展」は5年に1度開催されているイベントで、2017年にはイオンモール徳島にて開催された。
リレーフォーラム・がんフォーラムでは、全国の参加者が続けて織ったさをり織りを徳島でもつないだ。
利用者・堀金さん
(感染症の影響もあり)今はイベントや販売には参加できません。また、イベントに参加したいです。
支援員・沖津さん
展示や販売のほかにも、作業スペースを開放して地域の人に『さをり織り』を体験してもらったり、小学校を訪問したりしています。
制作作業に没頭する堀金さん。週に3回ほど行う『さをり織り』の活動が大好きなのだそう。
支援員・沖津さん
『さをり織り』は自由な織り方で自分だけの作品を作ることができます。完成した作品を利用者さんと一緒に見るのが一番の楽しみです。
そうしてできあがった作品の展示や販売を通して、地域の方や県外の方と交流しているときの利用者さんの表情はいきいきとしています!
吉野川育成園の利用者さんの作品は、障害者交流プラザやふれあい健康館内の夢工房などにも展示されています。ぜひ見に行ってみてくださいね!
”ぱんぱかぱん”でつながる
『ぱんぱかぱん』とは、指定障がい福祉サービス事業所なごみさんが運営しているパン屋さん!
こちらの事業所では、障がいのある方に、就労の機会や生産活動を提供し一般就労に向けた支援を行っています。
詳しくはこちら
日刊あわわでは以前、松茂町のキャラクター『松茂係長』のパン”係長パン”を紹介しています。
記事はこちらから
ここで働く山田さんと支援員の大島さんにお話をうかがいました!
普段はどのようなお仕事をしていますか?
山田さん
パンの製造から販売まで、スタッフでルーティーンを組んで行っています。値札ポップや品出し作業も仕事の一部です。
値札ポップやパンのレイアウトを整える作業。
山田さん
私はパンの販売が得意です。商品をレジ袋に入れて会計を行います。その際にお客さんといろいろな話をするのが毎日の楽しみです!製造や商品のラッピング作業にも挑戦していきたいです。
山田さんおすすめの[みるくくりーむパン]。2021年の干支にちなんで作られたそう。
山田さんのニコニコ笑顔の接客はお客さんから大人気♪
支援員・大島さん
ここではいろんな個性を持った人が働いています。手先が器用な人、コミュニケーションが得意な人、決まったルーティーンを守るのが得意な人。それぞれ、苦手なことを克服しながら、得意な部分を活かして楽しく働けるように支援しています。
仕事の中で『やりがい』を感じるのはどんなときですか?
山田さん
店舗の販売だけでなく、移動販売も行っています。松茂町内の介護施設や、保育所等をみんなで訪問します。そこでしか会えない人と交流するのが楽しみです。ほかにも、スタッフの間で得意なことを教えたり、教えてもらったりして助け合って仕事をしています。そんな時にやりがいを感じます。
支援員・大島さん
私は、平成15年に生活支援員として、愛育会に就職しました。就職前から持っていた調理師の免許が活用できるので、ぱんぱかぱん事業に参加し、仕事に従事しながら製パン技師1級の資格も取得しました。何にでもチャレンジできる環境だと思います。
丁寧なサポートで、苦手なことにも積極的に挑戦できる環境が整えられています。
支援員・大島さん
”仕事”を通して社会とかかわることは、障がいのあるなしに関わらず大切なことだと感じます。苦手なことができるようになった時の表情や、お客さんと話しているスタッフの笑顔を見るのが何よりのやりがいです。
パン工房ぱんぱかぱんは、平日の11:00~17:00(土日祝は休み)に営業しているよ!ぜひ訪れてみて。
今回ご紹介した2つの活動は、愛育会さんが行っている支援活動のほんの一部。
ほかにも地域貢献事業やおもしろい支援事業に積極的に取り組まれています。
”社会とつながる”支援事業の輪は、これからも広がっていくはず。
今後の活動にも注目してみてくださいね!
社会福祉法人愛育会
- 住所/ 板野郡松茂町笹木野八北開拓 236−1
- 電話/088-699-2055
- 営業時間/11:00~17:00(パン工房 ぱんぱかぱん)
- 定休日/無
- 駐車場/なし