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ふわふわで柔らかいカラダに、自由きままに生きる姿。
私たちに癒しを提供してくれる猫ちゃんたち!
ペットとして一緒に暮らしている人も多いのではないでしょうか?
僕の住んでいる家のまわりにもたくさんの猫が暮らしていて、ひょっこりお散歩にやってきては車のボンネットでお昼寝なんかしてたりします。う~ん可愛すぎてどかせない(笑)
そんなふらりと顔を見せる猫ちゃんですが、これかれはそういった外のお散歩に注意が必要になるかもしれません!
それはいったいなぜでしょう?
詳しく取材しました。
やってきたのは徳島県板野郡藍住町にある『みなみ動物病院』さん。
犬猫を中心としながらも、フェレットやウサギなどのエキゾチックアニマルの診療にも力を入れています。
あわわの動物の特集でも、何回もお世話になっています。
早速院長の南先生にお話をお伺いしました。
Q.猫ちゃんのお散歩にこれから注意が必要なんですか?
南先生:
はい、そうなんです! 猫エイズ(猫後天性免疫不全症候群)という感染症があるのですが、その予防のためのワクチンの生産が終了することが先日発表されたんです。ずっとお家で飼われている方は、母子感染さえしていなければ問題ないのですが、外を出歩く習慣のある猫には感染のリスクがあります。ワクチンの生産は終了してしまうのですが、国内の家猫の10頭に1頭は感染しているというデータもあるので、あなどれない病気なんです。
Q.猫エイズってどんな病気なんですか?
南先生:
猫エイズの病原体である猫免疫不全ウイルスに感染すると、身体を守るための免疫力が著しく低下します。他の感染症にかかりやすくなったり、全身にさまざまな病気が発生しやすくなったり、病気が治りづらくなるといった問題が起こります。感染経路としては、この病原体に感染した猫とのケンカ(特に噛まれること)がきっかけになる場合が多いです。
Q.ワクチンはもう接種できないのでしょうか?
南先生:
今の段階では継続して生産する情報は報じられていないので、今ある分が無くなり次第接種できなくなります。これまでの発表によると2年後の2024年には、ワクチン接種ができなくなりそうです。
ワクチンの接種ができない以上、飼い主の努力によって猫ちゃんの健康を守ってあげるしかありません!
それにはどうすればいいのでしょうか?
Q.猫エイズを予防するためにどんな対策を考える必要がありますか?
南先生:
猫免疫不全ウイルスに感染している猫との接触を防ぐことが何より重要です。その方法としてまずあげられるのは猫を外に出さない・脱走させないことです。可哀そうに思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、猫は犬と違い必ずしも散歩をしないといけない動物ではありません。それでも外に出たがるのは、発情期が大きく関係しています。特に未去勢の雄猫は発情期になると本能的に外へ出ていくようになり、雌猫をめぐってほかの雄猫とケンカをしたりするようになります。こうなると感染のリスクが一気に高まります。繁殖目的に猫を飼われていないのであれば、去勢手術の検討もおすすめします。また、多頭飼育をする場合は、新しく迎え入れる猫が感染していないかチェックするようにしましょう。検査じたいは一般的な動物病院で対応してもらえ、結果もすぐにわかります。
Q.もし飼い猫が外で傷を作ってしまったら、どうすればいいのでしょうか?
南先生:
猫エイズに限らず傷口から感染する病気はほかにもあるので、ケガをしたら動物病院で診察を受けていただくことをおすすめします。猫エイズの場合、感染したかどうかは血液検査でわかりますが、感染直後には反応が出ません。一度陰性だと判断されても、1~2カ月後の検査で陽性だとわかることもあります。すぐに治りそうな傷でも、専門家に判断をあおぐのが一番です。
Q.猫ちゃんにストレスを与えないために工夫できることはありますか?
南先生:
これまで出歩く習慣のある猫を家のなかにとどめておくのは難しいかもしれません。さきほどご説明したように去勢手術によって落ち着く場合もありますが、あと私たちでできることといえばお家のなかで気ままに過ごせるスペースを増やしてあげることでしょうか。ペットショップなどで販売しているキャットワークを設置したり、猫のトイレの数を増やしたり、遊んであげる時間を増やしてあげるのもいいでしょう。そうすれば「うちの中にいれば面白い」と思ってくれるかもしれませんね。また、一部のフードにリラックスする成分が含まれるものがあったり、サプリメントも利用可能な場合があります。
飼い主の気配りによって、猫ちゃんのストレスを軽減できそうですね!
それにしてもワクチンの生産が終了になることもあるんですね。
決して珍しい事例の病気ではないようなので、猫ちゃんと暮らしている飼い主さんは決してあせらずにまずかかりつけの動物病院の先生に相談してみましょう!
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