2022/10/05 09:00
しばやん
【子どもとアート】阿波和紙伝統産業会館(吉野川市)でオリジナル和紙づくりに挑戦!親子体験レポート
阿波和紙伝統産業会館
職人の手で一枚一枚丁寧に作られた阿波和紙は、趣のある手触りや素朴な風合いが魅力。
阿波和紙の製造工場である『阿波和紙伝統産業会館』では和紙づくりの製法である”手漉き”が体験できるコーナーがあり、気軽に和紙づくりに挑戦できます。
今回はワイヤー読者の木下さん親子と一緒に、実際に和紙づくりを体験。その模様をレポートします。
※撮影のため特別にマスクを外しています。
実際に体験してきました
撮影に協力してくれた木下さん親子。沙貴さん、蒼士(あおと)ちゃん(4歳6カ月)、瑛翔(えいと)ちゃん(2歳2カ月)の3人ではがきづくりに挑戦します。
スタッフの住友さんがレクチャーしてくれました。「よろしくお願いしま~す」。
まずは簡単に原材料についてのお話。「木の皮の部分が和紙になるんだよ」と、和紙の材料となる楮(こうぞ)を見せてもらいながら説明を聞きます。
このふわふわの繊維が水の中に溶けています。
中に手を入れてしっかりまぜまぜ。「ふわふわで気持ちいい~」ととっても楽しそうな様子。
よく混ぜたら手漉きの道具を使って、すくって揺するを数回繰り返します。厚みをできるだけ均等に、端っこまでまんべんなく表面を平らに。4歳の蒼士ちゃんは1人でもとっても上手にできました。
色や模様で世界でひとつの作品に
紙漉きができたら、色や模様付け。星やハートの枠をつかって色のついたパルプを流し込んだり、他の和紙をちぎって散りばめたり、好みのカラーやデザインで自分だけのオリジナル作品を作ることができます。絵や字を書いたり、色を混ぜたり、創造は無限大!
2歳の瑛翔ちゃんの作品。なんだかおいしそう。
模様付けが終わったら乾燥機へ。水分を吸引して乾きやすくします。掃除機みたいな音がしました。
吸引の音に子どもたちはびっくり。ということで沙貴さんがチャレンジ。
最後は鉄板の上で乾燥。反らないようにローラーで抑える作業をします。乾燥までは約20分。
半紙版で家族の手形を制作
ハガキの乾燥を待つ間に、半紙版にもチャレンジさせてもらいました。手漉きの道具が半紙サイズに。道具が大きくて小さな子どもには少し重さもあるので、ママと一緒に挑戦。ハガキと同じように、すくって揺するを2,3回繰り返して、材料をまんべんなく平らに広げます。
住友さんから「3人で手形を残してみればどう?」と素敵な提案が。手を置いてまわりにカラーパルプを流し込んで手形をとります。阿波和紙の持つ温もりとかわいい手形、作ったときの思い出も一緒に、子どもの成長の記念になりそうです。自宅に飾ったり、プレゼントにも喜ばれることまちがいなしですね。木下さん親子は今日来られなかったパパへのプレゼントにと制作しました。
完成!とっても素敵な作品ができました。名前や日付を書き込んでみるのも良さそう!
保護者のサポートがあれば2,3歳のちびっ子でも体験が可能でした。1枚1枚まったく違う作品になるから、親子一緒に作るもよし、それぞれで作品を作って見せあうもよし。地域の伝統に触れながら、親子でアートな時間を楽しんでみてはいかがでしょう。
ちなみに山川町内の小学校では毎年小学6年生の子どもたちがそれぞれ自分の卒業証書の用紙をここで手漉きするそうです。思い出深いとっておきの1枚に仕上がるんでしょうね。
体験コーナーのすぐお隣では職人さんたちが作業中。
大きなサイズの阿波和紙を手漉きで製造している様子を目にすることができます。
吹き抜けになっているので2階からも工場の様子を眺めることができます。2階はギャラリーになっていて、時期によってアーティストの作品展が行われています。こちらものぞいてみてくださいね。
PRICE
●入館料/一般300円、学生200円、小・中学生150円、幼児無料
●手漉き体験/はがき判3枚800円、半紙版2枚1,000円、フリーコース3時間3,500円
※体験受付は9:00~11:30・13:00~15:30(予約優先、団体(20名以上)は要予約)
※体験時間の目安は和紙の乾燥を含めておよそ60分
阿波和紙伝統産業会館
- 住所/ 吉野川市山川町川東141
- 電話/0883-42-6120
- 営業時間/9:00~17:00
- 定休日/月曜(祝日の場合は営業、翌日休)
- 駐車場/あり