2018/04/09 09:00
あわわ編集部
徳島県三好市のPR動画「酒蔵の三姉妹」(6分)を監督した、三好市出身の映画監督・蔦 哲一朗さんにインタビュー!
三好市PR動画『酒蔵の三姉妹』(6分)
STORY:三好市内にある酒蔵『三芳菊』の三姉妹が、新酒を仕込んで「四国酒まつり」で販売するまでを追ったドキュメンタリーPR動画。酒蔵『三芳菊』の皆さんをはじめ、三好市で暮らす移住者の皆さんや池田高校の生徒さんが出演している。2018年2月24日に開催された「四国酒まつり」の様子もおさめている。
製作 一般社団法人 三好みらい創造推進協議会
制作 一般社団法人 ニコニコフィルム
監督・編集 蔦 哲一朗
撮影 竹野 智彦
音楽 鈴木 光男
youtubeで「三好市PR」でも検索できます
蔦 哲一朗(つた・てついちろう)監督に
三好市PR動画『酒蔵の三姉妹』について聞きました!
●三好市PR動画を制作することになったきっかけについて教えてください。
地元の「一般社団法人 三好みらい創造推進協議会」の方からお話をいただき、制作しました。
●酒蔵の三姉妹をテーマに選んだ理由は何ですか。
三好市が四国の酒処としてもう少し認知してもらえたらと、四国酒まつりで町が盛り上がっている様子や、その祭に向けて、地元の酒蔵『三芳菊』の娘さん三姉妹がお酒の仕込みや販売などを手伝っている様子から、若者たちが中心となって町おこしをしている雰囲気が伝わればと思いました。
●撮影期間はどのくらいですか。
2018年の正月にお酒を三姉妹さんが仕込むところから、2月末の四国酒まつりまでです。
●撮影中の印象深いエピソードを聞かせてください。
三姉妹のお酒づくりの際に、麹室で杜氏のお父さんが麹菌をお米に振りかけるのですが、その際にお父さんがドクロのTシャツを着ていたので、個人的にはとても笑えました。
●ドキュメンタリーなので、いわゆる「セリフ」がないのは当たり前なのかもしれませんが、人が「話す」場面が少なかったよう思います。
そのせいか、「PR動画を〈観ている〉」というより、「PR動画に映っている〈現場に自分もいる〉」感覚になりました。今回の構成は、編集前から意図していたものでしょうか。
おおまかな構成は撮影前から決めておりましたが、実際に何が撮れるかわからない状況でしたので、使い所などは編集時に決めました。
特にセリフを少なくするよう意図したわけではないのですが、移住者の方が話す三好市の魅力など、強調させたい言葉が自然と残ったのだと思います。
●このPR動画に、移住してきた方が多く登場することには、どのような狙いがあるのでしょうか。
まずは何よりも三好市が移住者の受け入れに力を入れていることと、実際に移住された方が充実した生活を送り、イキイキとしている姿を皆さんに見てもらえたらと思いました。最終的にはもちろん、今後の移住者誘致につながればという願いがあります。
●「酒蔵の三姉妹」は、町外・市外・県外に住む人へ のPR動画として制作されたものですが、同時に町内・市内に住む人への応援メッセージのようにも感じました。蔦 哲一朗監督はじめ制作スタッフのみなさんが「酒蔵の三姉妹」に込めた思いを教えてください。
確かに、今回依頼してくださった地元の方たちからは、当初そのような作品にしたいというお声もありましたので、無意識に応援動画のような形にもなったのかと思います。
ただ、何よりも私が今回の動画でお伝えしたいことは、すべての方に「三好市の可能性」を感じてもらいたいということです。
自然も豊かですし、移住者を受け入れ、色々なことにチャレンジしながら、新しく生まれ変わろうとしている言わばサナギのような今の三好市を見てもらいたいです。
そして、そこからどのように進化し、羽ばたいていくのかを皆さんに注目してもらえたらと思います。
蔦 哲一朗(つた・てついちろう)さんプロフィール
映画監督。一般社団法人ニコニコフィルム代表。
1984年生まれ、徳島県出身。
祖父は池田高校野球部の元監督・蔦文也。
上京して東京工芸大学で映画を学び、2007年に「夢の島」を製作。
2013年に地元・徳島の祖谷地方を舞台にした映画「祖谷物語ーおくのひとー」を発表。東京国際映画祭をはじめ、ノルウェー・トロムソ国際映画祭で日本人初となるグランプリを受賞するなど多くの映画祭に出品され国内外で話題となる。
2014年、個人として徳島県庁より阿波文化創造賞を受賞。
2016年、祖父・蔦文也のドキュメンタリー映画「蔦監督―高校野球を変えた男の真実―」を監督し全国にて上映。
地元・徳島県の林業推進短編映画「林こずえの業」を発表。現在、新作長編制作に向けて準備中。
【監督作品】
「夢の島」(83分/2009年/製作・配給ニコニコフィルム)
第31回ぴあフィルムフェスティバル 『観客賞』受賞。
バンクーバー国際映画祭(カナダ)、新グラスゴー映画祭(スコットランド)等に出品。
「祖谷物語 -おくのひと-」 (169 分/2013年/製作・配給ニコニコフィルム)
新宿ケイズシネマ、大阪・第七芸術劇場など全国60館で公開。
東京国際映画祭 アジアの未来部門『スペシャル・メンション』受賞。
第六回 TAMA 映画賞 『特別賞』受賞。
トロムソ国際映画祭 コンペティション部門 最高賞『オーロラ賞』受賞(ノルウェー)。
香港国際映画祭 ヤングシネマ・コンペティション部門『審査員特別賞』受賞。
ロンドン・パンアジア映画祭『最優秀作品賞』受賞。
第24回日本映画批評家大賞『新人監督賞』受賞。その他多数映画祭出品。
「蔦監督―高校野球を変えた男の真実―」(129分/2016/製作・配給ニコニコフィルム)2015年12月より徳島県内先行公開
2016年4 新宿ケイズシネマ他、全国公開中。
徳島県林業推進短編映画「林こずえの業」(30分/2016/製作・配給ニコニコフィルム)
2016年第一回徳島国際短編映画祭 オープニング作品
全国の映画祭にて上映中。
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