編集長・まっつん
大仁田さんの出演はどのような経緯で決まったのですか？

BILLYさん
僕は幼いころから大のプロレス好きで、大仁田さんのファンだったんです！ 大仁田さんのアクションは唯一無二のものですし、そういった唯一無二の存在が この映画に加わってくれば、絶対面白い作品が撮れると思いダメもとでオファーさせていただいたんです。

大仁田さん
二つ返事でOKしましたね！ 僕は元々映画が大好きで、年間に何百本も見ているんですけど、一つひとつの作品から生き様というか人生観のヒントを得ているんです。だから今回の仕事も面白ろそうだなと思いました。それに、ロックとプロレスはエンターテインメントという点で似ている部分があると思うんです。良い意味で普通じゃないやつしかできないというか。僕もそうだし、このBILLYという男もそう。「力を貸す」というとおこがましいですけど、そんな面白いやつのとなりで自分がどれだけできるかで、勝負してやろうとおもいましたね。

編集長・まっつん
大仁田さんは長崎のご出身ですが、徳島に来たことはありますか？

大仁田さん
新崎人生やフライングキッド市原といった徳島出身のプロレスラーと親交があるので、何とか訪れたことがあります。九州と同じような雰囲気を四国には感じますね。あと、食べ物がおいしいですね。海の幸も山の幸も毎回楽しみです。今回の映画の撮影でも1週間ほど徳島に滞在して撮影を行ったんですよ。

編集長・まっつん
今作は壮絶なアクションが見所の一つと聞いていますが、アクションといえば大仁田さんの代名詞ともいえる例のアレもあるんですかね？

BILLYさん
「電流爆破バット」のことですかね（笑） ありがたいことに映画で使わせていただけることになってるんです！ アクションシーンでいうと一番の見所かもしれません。そのほかにも大仁田さんはアクションシーンの連続で、非常にハードな撮影にお付き合いただきました。

大仁田さん
実際のプロレスと違って、殴るフリにしなくちゃいけないので、それが最初とまどっちゃいましたね（笑）でも、だいぶ昔のことですがアクション系の作品にも出演したことがあって、バトルシーンはそのときの基礎があったので、徐々に思い出していきました。

BILLYさん
アクションに目が行きがちですが、劇中のセリフや演技にも注目してもらいたいです。大仁田さんの演じる「ローグタダオ」というキャラクターは、狙った獲物を執念深く追いかけ、改造した武器を使って敵を倒していく極悪非道な一匹狼なんですが、「実際のローグタダオなら、こうしゃべるんじゃないか」「こういう動きをするんじゃないか」といったようなアイデアは大仁田さんからいただいて、実際にそれを採用しました。

大仁田さん
アクションは派手だけど、演じるなかで「ローグタダオ」は静かな男だと思ったんで、感じたままを監督（BILLY）に伝えただけですよ（笑）

編集長・まっつん
今回の撮影のなかで、大仁田さんが一番印象的だった出来事はなんですか？

大仁田さん
出来事ってわけではないけど、やっぱり映画って、普通じゃないやつが撮る方が面白いと思いましたね。今回の映画でもビリーは寝る時間を削ってまで凄くこだわっていたし、クランクアップしたあともシーンの構成を一からやり直したり、追加撮影したっていうじゃない。それこそがエンターテインメントだよね。やっぱり普通じゃないよこの男は。そういうやつじゃないと、夢をばらまけないよね。

BILLYさん
ありがとうございます。恐縮です。

大仁田さん
これからもたくさん夢をばらまける作品を作ってもらいたいね。そのための協力なら快く引き受けるよ。俺は主役って柄じゃないから、助演男優賞とか目標にがんばろうかな（笑）

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