2022/10/17 12:00
しょうすけ
【2022年8月オープン】中華そば がっつ(徳島市佐古二番町)名店最後の弟子が開業! アレンジも加えて、その味を継承
このスープの色、麺が隠れるぐらい敷き詰めれたチャーシューのビジュアルを見て「あれ? ◯◯に似てる」と思った人はかなりのラーメン通。そう、店主の藤本さんは惜しまれつつも3年前に閉店してしまった勝浦町の名店『美渓(みたに)』で修行して、JR佐古駅前で開業する運びになった。藤本さんは、佐古・北沖洲で約40年にわたって営業していた『ラーメン大将』を両親と一緒に営んでいた経験の持ち主。あるキッカケで『美渓』の店主・橋本さんと知り合い、お店を手伝いながら修行させてもらったのだ。しかし、その時すでに橋本さんは病に侵されていて、スープ作りやチャーシューの仕込みを約3~4ケ月で教わったそう。「横で手伝いながら、レシピを聞いてはメモ、コツを聞いてはメモ。僕も橋本さんも残された時間が少ないのを分かっていたので濃密な時間を過ごしたと思います」と藤本さんは当時を思い返して話してくれた。
写真は[肉入りそば](950円・大1,050円)。チャーシューどっさりなので[めし](小100円・中150円・大200円)をセットにオーダーする人が多い。
少し濃い目の茶色いスープは、豚骨・鶏ガラ・モミジなどに+α、醤油カエシもオリジナルレシピに藤本さんのアレンジが加えられている。「かつて父親が作っていたスープのレシピからヒントを得て、醤油も『美渓』が当時使っていたものが製造終了しているので新たな醤油から仕込んでいます」。また[みそラーメン](750円、大850円)の味噌は、本場・北海道で修行した父親のレシピを受け継いでいるのだとか。まさに『がっつ』の中華そばは、2店舗のいいとこを取り入れたハイブリッドな1杯なのだ。スープをいただいてみると、醤油の香りがまずやってきて、その後に豚骨や鶏ガラの旨みがジュワ~と広がっていく。チャーシューは薄味に仕上げてあるのでスープや麺と一緒に味わうと実に味のバランスが良い。豚バラブロックから仕込まれた肉の歯ごたえ、甘みさえ感じる脂のコクなどが複雑に交錯する。
オープンして驚いたのが「高校生からおばあちゃんまで、女性が1人で足を運んでくれるのが意外でした。肉推しのビジュアルなので男性客ばっかりと思っていたので」と藤本さん。そんな人気のチャーシューは、週末や連休になるとお昼どきを過ぎると売切れになることも。「びっしりのチャーシューは『美渓』の象徴でもあったので、できる限り入れていきたいのですが仕込む量が限られているので無くなった時はごめんなさい」とのこと。
『美渓』のファンも納得の再現性、そこに藤本さんのオリジナリティが加わった中華そば、ラーメン通は急いでチェックしておかないと!
店内の木工製品は親戚の内装屋さんが作ってくれたのだとか。あまり見たことがない木製のアルコールスプレースタンドも手作りなんだって。
中華そば がっつ
- 住所/ 徳島市佐古二番町 18-10
- 電話/088-676-3749
- 営業時間/ 11:00~20:00
備考/日曜・祝日は~16:00
- 定休日/水 その他休業日/(祝日の場合は営業)
- 駐車場/4台(道路を挟んで2台、店舗北側高架側道に2台)