2021/10/15 11:09
がんも
【街ネタ/いまぎ呉服店(鳴門市)】元イタリアンシェフの呉服屋さんが開発したのは「すだちのだしパック」!?すだち香るやさしい味わいを手軽に。
どーもー、がんもです。
教育テレビをよく視聴している私。
ある時、園芸番組で特集していたのは「柑橘類の育て方。」
「より良い果実がなるには、ほどほどに摘果する必要があるんですよ~」
知っていましたか?柑橘類は通常、育てる過程でおいしい果実をつけさせるため、果実の数を減らす「摘果(てきか)」が行われるのです。
れを初めて聞いた私の率直な感想。我が徳島県が誇るすだちも、おいしい果実を育てるため摘果が行われているそう。そして摘果されたすだちは、だいたいは捨てられてしまう運命に。
よりおいしいすだちのためだ。仕方ないのかな~。
と、ここで本題。
鳴門市の呉服店が神山産のすだちを使った‟すだちのだしパック”を開発し、商品化されるとのこと。なんでも、コロナ禍で需要が低迷しているすだちの消費拡大のため、さらには摘果されたすだちを利用しているということで、さっそくお話を聞いてきたよ!
呉服店がだしパックを商品化![すだち出汁]
やってきたのは鳴門市撫養町。創業215年の老舗『いまぎ呉服店』。
スマ―――トな和服姿で登場していただいたのが、『いまぎ呉服店』取締役の今津博光さん。
こちらが、『いまぎ呉服店』で開発したすだちのだしパック[すだち出汁]1袋8グラム・11個入(850円)。
すだち入りのだしパックは県内でも初の試みなんだとか!アゴやノドグロなどの粉末をベースに、乾燥、焙煎し粉末化したすだちを混ぜたそう。その際使われたのが、摘果されたすだち。本来、処分されるはずだった果実の有効利用に努めました。
だしパックを商品化するにあたり、すだちを使った商品ブランド「橘果~KIKKA~」を立ち上げ、今後も展開を拡大していく予定なんだそう。
「橘果~KIKKA~」のブランド名には、すだちを知ってもらうKIKKAKけ(きっかけ)、笑顔になれるKIKKAKけ(きっかけ)、大切な人に日頃の気持ちを伝えるKIKKAKけ(きっかけ)などいろいろなことのきっかけになれば…という思いが込められているそう。
販売は『いまぎ呉服店』店舗や、ネット販売で開始。今後は県内各地の土産物店などでの販売を目指しています。
おうち時間での料理が一層楽しめそうです!ところで。なんで呉服店さんが、だしパックを作ったの??
開発した今津さんは元料理人!経験をいかし、コロナ禍で挑戦できることを。
洋食の料理人だった今津さんですが、「洋食のコンソメでは、すだちの香りの良さが活かせない。それなら和食の“だし”しかない!」と考え、和食料理に手軽に使えるだしパックを開発するに至ったそう。
[すだち出汁]を使って、今津さんが料理したお吸い物。
2021年10月21日(木)~23日(土)にアスティとくしまで開催される「徳島ビジネスチャレンジメッセ」にも出店予定。和服をびしっと着こなしつつ、料理も愛する今津さん。呉服店と食の道という二足のワラジを履いての今後の展開が楽しみです!
美しいお着物が並ぶ『いまぎ呉服店』店内。
創業当時の写真やチラシ。[すだち出汁]はそんな老舗店が挑む新たな挑戦!
『いまぎ呉服店』にて販売開始! 気になる方はぜひ店頭でお買い求めを♪
いまぎ呉服店
- 住所/ 鳴門市撫養町斉田字大堤 65
- 電話/088-686-3056
- 営業時間/10:00~18:30
- 定休日/水
- 駐車場/有