【2022年10月再オープン／麺家れもん徳島駅（徳島市寺島本町西）】徳島の「駅そば」が復活。本格！祖谷仕立てそばやご当地グルメを駅構内で楽しもう

太くて短い麺。飾り気のない素朴な味わいが魅力の［祖谷そば］は、古くから徳島県西部で親しまれてきた。そんな徳島のご当地メニューが、なんと『JR徳島駅』の構内でいただけるというのをご存知だろうか。

2022年10月に営業を再開！ 2番ホームにあるよ。

『社会福祉法人カリヨン』の就労継続支援事業B型事業所である『れもん徳島』が運営するそばの専門店『麺家れもん徳島駅』。

2011年12月のオープン以来、徳島の郷土料理を提供する駅構内のそば店として愛されてきたが、新型コロナウイルス感染症流行の影響を受け2020年4月に休業。

しかし事業所の利用者の社会参加と工賃向上を図るため、そして駅を活性化するため、このたび2年半ぶりに営業を再開！ 営業時間を短縮しながらも、以前と変わらない味を提供している。

本格！ 祖谷仕立てそばをJR徳島駅構内で味わう

看板メニューは［祖谷仕立てそば（二八）］（530円）。

農福連携事業の一環として、県西部で自家栽培・収穫した玄そばの実を石臼で丁寧に製粉。挽きたてのそば粉で作ることにこだわっている。

祖谷そばのそば打ち名人から製麺技術を学んだというこだわりの麺。

“ひきたて・うちたて・ゆでたて”にこだわった、ちぎれやすく太い麺。舌ざわりがよく風味豊かで、どこか懐かしい本格的な祖谷風そばを堪能できる。

透きとおった出汁には日本一と言われている香川県伊吹島沖産のいりこをふんだんに使用。にがみのもととなる頭やわたを手作業で丁寧に取り除き、それらを捨てることなく絶妙にブレンドさせて煮だしているそう。すっきりとした味わいで、飲みほす人も続出しているのだとか！

この出汁を使用した［和風ラーメン］（400円）や［うどん］（400円～）なども人気。

2020年、朝日新聞が主催した「全国駅そばランキング」の5位にランクイン！ マニア必見の一杯だ。簡単調理でいただけるテイクアウト（1人前530円）も。毎年、年越しそばとしても大好評。

トッピングにぴったりの各種［天ぷら］（120円～）や、ゆずの風味と金時豆が徳島らしさを演出する［ちらし寿司］（160円）、食べ応えばっちりのジャンボな［いなり寿司］（160円）などもあり。

テイクアウトでも、お店でいただいてもOK。

徳島駅を利用する地元客はもちろん、駅構内で徳島のご当地メニューがいただけるとあって観光客にも喜ばれること間違いなし。

鉄道を利用しない場合でも、改札で駅員さんに『麺家れもん』で飲食したいことを伝えると無料で駅構内に入場させてもえらるそう。

障がいをもつ人が社会で輝くための支援を

就労継続支援Ｂ型の事業所『れもん徳島』が運営する『麺家れもん徳島駅』。そばの美味しさだけでなく、障がいを持つ人たちへの就労支援にも注目したい。

事業所の利用者は店内での接客や調理、配膳のほか、玄そばの栽培・収穫から製粉、製麺などさまざまな工程に関わり、就労のための経験を積んでいるという。

「お客さんにアンケートを実施しており、より多くの声に応えていけるよう努めたい」と『れもん徳島』施設長の米里さん。1月中旬から、要望のあったそばやうどんの大盛りがメニューに加わった。営業時間をのばすことも検討中だそう！

徳島のご当地駅そばを食べに、ぜひ足を運んでみて。