2023/03/11 22:45
あわわ編集部
【徳島ヴォルティス】そろそろ欲しい勝ち点3! 好相性の東京ヴェルディ相手に初勝利なるか⁉
野球世界一を決めるWBCが開幕し、中国・韓国・チェコに勝利するなど快進撃を続ける侍ジャパン!
そんななか我が『徳島ヴォルティス』は同じく3試合を消化し、2分け1敗(勝ち点2)といまいち調子に乗り切れていない。
今シーズンラバイン監督があげていた「縦に早いアクセント」で、しっかり攻撃はできている。
あとは初勝利できっかけを掴んでほしいところだ。
次の試合は、明日3月12日(日)14:00キックオフ!
ホームに『東京ヴェルディ』を迎える。
前節の振り返り
ホームに戻ってきた徳島は、前節の甲府戦からスタメンを3人変更
GKはスアレス
DFは左から外山、安部、カカ、浜下
アンカーは白井に変更、センターハーフに柿谷と杉本
FW3枚は西谷、渡、西野の並び。
本職がサイドアタッカーの浜下を右SBで起用するという大胆策には正直驚いた。また、中島、郷家、エヴェルトンと相手の強力なセンターラインに予想どおり白井を当ててきたカタチとなった。
試合はホイッスル直後から激しく動く。
まず徳島が右サイドでボールをつなげ、さらにFW渡が相手の裏をとって絶妙な抜け出しをみせる。ここでたまらず仙台のCB菅田が手をかけ開始1分でイエローカード。
その数分後には今度は逆に仙台がハイプレスで立て続けにボールを奪い、それぞれシュートまで持ち込む。
先制点が欲しい徳島は9分に今シーズン初スタメンで意気込む白井がミドルシュートを放つも、これは仙台GKの正面。21分には新戦力の外山が胸トラップから右足を振りぬくも枠外へ。チャンスは作り続けるも1点が遠い…。
試合が動いたのは後半、今シーズン苦手としているセットプレーからの失点だった。
中島の蹴った左CKがうまくマークを外していたファーサイド菅田のもとに届き、白井が遅れて反応するも間に合わずヘッドで1点を決められてしまう。
直前のCKで意識をニアに外した仙台の作戦がうまくハマった。リプレイで見てみると実に悔しい、15番が完全にフリー…。
先制を許した徳島は64分に大きく動く。左SB外山と交代でFW坪井をIN、左WGの西谷を左SBへ配置転換したのだ。
システム上では4-1-2-3だが、右SBの浜下も本来アタッカーの選手だけに、これでCBとアンカー以外はすべて攻撃的な選手に切り替わる。
すると69分に仙台のキム・テヒョンがドグソ(決定的な得点機会の阻止)により一発退場。徳島が数的優位となり攻勢を強める。
その後も仙台のゴールに迫る徳島は、終了間際についに同点に追いつく。
途中交代で入った杉森が右サイドを突破し逆サイドの西谷へ展開。西谷はクロスをあげると思いきやマイナスの位置で待ち構えていた若きストライカーへのパスを選択。この期待に坪井が応えゴール右隅へゴラッソをたたき込む。
坪井はその数分後にも惜しいヘディングもあったがこれは決まらず、1-1のドロー決着となった。
開幕から3試合はなかなか思うような結果につながっていないが、徳島のサイド攻撃は縦への推進力をさらに強化したことでどのチームにも脅威になっていることは間違いない。
加えて今年は柿谷や渡が加わったことで、裏への抜け出しやミドルレンジからの一手も増えているように思う。
カウンターのケアやセットプレーの対策はラバイン監督も課題にあげているようで、「大分戦も仙台戦も失点はセットプレーでしたが、内容は別ものでした」としっかり分析して東京ヴェルディ戦に備えている様子。
東京ヴェルディとは好相性⁉ 直近5試合では4勝1分
徳島が次回対戦するのは、東京ヴェルディ!
4-1-2-3を基本のフォーメーションとして戦い、徳島と同じようにボールを保持しながら試合を支配する戦術をとる。
攻撃はセンターハーフの森田と齋藤を中心に組み立てられ、右WGのバスケス バイロンのドリブルと左SBの奈良輪の攻撃参加も脅威だ。
特に編集部が警戒すべき選手としてあげるのはMFの森田。
格別足が速いわけでも、体格に恵まれているわけでも、筋骨隆々なわけでもないが、不思議とボールがおさまりそして奪えない。
相手選手のスライディングをヒラリとかわす姿はセレソンの選手のようで、見ていてとても華がある。
そしてテクニシャンでもあり、“止める”、“蹴る”技術はJ1でも勝負できそうな力を持っている。
徳島は相手以上にボールを保持して、いかに主導権を渡さないようにするかが試合を分けるポイントになるだろう。
ボールを持たれたとしてもアグレッシブなプレスや守備で、流れを取り返してもらいたい。
そんな東京ヴェルディとの対戦だが、調べてみたところ実は好相性であることが発覚。
2022年8月24日
東京V 0-1 徳島
2022年3月6日
徳島 1-1 東京V
2020年11月7日
東京V 1 - 2 徳島
2020年2月23日
徳島 3-0 東京V
2019年11月16日
東京V 1-2 徳島
直近の5試合は4勝1分けと勝ち点を落としたことすらない。
監督や選手の入れ替えがあるだけにこれだけでは判断できないが、自信を持って試合に臨んでほしい。
徳島はどう戦う⁉ 予想フォーメーション
最後に恒例の編集部予想フォーメーション。
今回はミラーマッチということで、相手にボールが渡ったときにいかに高い位置でボールを奪えるかに注目して考えてみた。
GK スアレス
DF 外山 安部 カカ 浜下(エウシーニョ)
MF 白井 杉本 児玉
FM 西谷 渡 杉森
ハイプレスはラバイン監督が重点ポイントの一つとして掲げ、高知・宮崎のキャンプでも積極的に取り組んでいたテーマ。
どの選手も守備には重点を置いている印象だが、特にその印象の強い杉本と児玉をセンターハーフに起用。
前3枚のうち右WGには前回の仙台戦でよい動きをみせていた杉森を配置し、ここまでゴールを奪っている西野と坪井にはジョーカー的な役割を期待する。
また、白井をアンカーに配置することで、SBに攻撃参加しやすい環境を用意。右SBは好調の浜下と予想したが、ヴォルティス公式SNSの情報によると3月8日からエウシーニョが全体練習に復帰したそうなのでサプライズスタメンもあるかもしれない。
どちらが試合を支配し、勝ち点3を持ち帰るのか。
キックオフまでもう残りわずか!