【まちの人事部活動報告】キックオフミーティングを開催しました！

若者の県外流出、採用コストの年々の増加、育成ノウハウの限界…。

人事・採用の自社課題は、他社の課題であり、徳島の大きな地域課題の一つです。

また、現在は世に情報があふれている時代。就職活動をしている学生たちも何を信じて行動すればいいのかわかりにくくなっています。

コロナ禍によるオンラインコミュニケーションの増加によって、せっかく就職しても「想像していた仕事と違う」とギャップに戸惑ったりしないかも懸念されています。

これまで「あわわ」では新卒採用に注力する企業を紹介するリクルート情報誌を発行してきました。そして近年では情報発信だけなく、オンライン説明会や交流会を開催し学生と企業をつなげるイベントを開催。

そのなかでメディアの枠だけでは根本的な解決を提案できないと感じ、人事のプロ『みんなの人事』冨浪真樹さんにプロジェクトに参画していただき、採用マッチングに加えて人材育成・離職率低下といった人事ノウハウを共有。学生やその保護者にもメリットのあるセミナーや交流を創出したりなど、地域ぐるみで未曾有の課題解決に挑戦するプロジェクト

詳しくはこちらの記事をチェック▼

当然のことながら、このプロジェクトは私たちだけでは進めていくことができません。

「あわわ」「企業」「学生」がこれまでの形式にとらわれず密につながり、共同で課題解決に向けて動いていく必要があります。

そこで、徳島で人事課題に積極的に取り組んでいる企業の皆さんをお招きし、3月9日にキックオフミーティングを開催しました。

【第1部】多角的な視点で人事課題に取り組み『西 精工株式会社』の事例報告

当日は2部構成となっていて、まず最初に同プロジェクトにも早くから共感いただいた『西 精工株式会社』総務部の井出さんが「社員の9割が月曜日に会社に行きたくなる会社 西精工の人材育成ノウハウを伝授」と題して講演を実施。

同社は徳島市に本社を置き、高い技術力と開発力を駆使して、様々な形状・材質・用途のナット・パーツ作り出しています。

その高い品質から大手企業とも取引の多い同社ですが、「ターゲット層が応募してくれない」「採用できたとしても早い段階で離職してしまうケースも少なくない」といった
採用の課題は年々積もっていったそうです。

そこで同社では、理想を追い求めるのではなく、自社にあった人材を確保する方向性にシフト。

自分たちのことを見つめなおし、どんなビジョンを掲げているのか、何を大切にしているのか、どこに向かおうとしているのかなどを整理。

同時に現役の社員がどんな目標をもって働いているのかも調査して、採用活動のフローのなかに学生とのビジョンのすり合わせを組み込んで課題解決に臨んでいます。

お話のなかで「対話の場とそういった機会の創出が必要だ」と語られていた井出さん。

まちの人事部では、まさにそういった機会の創出に力を入れて取り組んでいきます。

【第2部】みんなの人事部は どんなビジョンを描き、どんな活動を行っていくのか？

第2部では、「あわわ」とともにプロジェクトを運営する人事代行コンサルタントの冨浪さんが決意を表明。

プロジェクトの内容は過去の記事で詳しく紹介したので今回の記事では割愛しますが、これまでと同じ方法では人事・採用課題は間違いなく悪化すると警鐘ならし、「一企業だけでは解決が難しい未曾有の課題だかこそ、垣根を超えてオール徳島で取り組んでいく必要があるんです。そうしたら人口減少社会の中でも幸せになれる方法を見つけ出すことができます」と熱弁してくれました。

限られた時間のなかで、私たちが取り組むすべてのプロジェクトの詳細をお伝えすることはできませんでした。

もちろん単純な時間の問題もありますが、目の前に立ちはだかる課題は一筋縄でどうにかなるものではありません。

プロジェクトに参加してくれる企業や若者の皆さんのご意見をフィードバックしていきながら、しばらくはトライ＆エラーが続くと思います。

しかし、成功の反対は「失敗」ではなく「何もしないことです」。

失敗を恐れず先進的な挑戦を続け、少しでもたくさんの成功（人口減少社会の中でも幸せになれる方法）を皆さんに提供できるように歩みを続けます。

そして、こうした取り組みの情報もどんどん発信！ 周知させていくつもりです。

「面白そうだな」と思ったら、ぜひ「まちの人事部」へひと声おかけください！

もうそろそろ「あわわWEB」や「あわわのアプリ」で情報をリリースしますので、ご期待ください♪