2023/04/08 13:30
あわわ編集部
【徳島ヴォルティス】暫定降格圏に沈むクラブ同士の負けられない一戦‼ VSジェフユナイテッド市原・千葉
季節は移り、待ちに待った春がやってきた。
桜はすでに満開に咲き誇り、私たちの気分を晴れやかにしてくれる。
しかし、この時期がやってきてもクラブとして厳しい冬が続いている『徳島ヴォルティス』。
開幕からいまだ勝ち星に恵まれず、とうとうリーグ最下位に陥ってしまった。
そんな苦しい状況のなか、4月は日程に恵まれずアウェイ戦が多く組まれている。
しかも、本日の対戦相手は同じような状況に置かれ、死に物狂いで勝ち点3を狙うライバルだ。
前節の振り返り
徳島のスタメンは
GK田中
DF田向、森、内田、エウシーニョ
MF白井、坪井、児玉
FW西谷、渡、杉森
不動のレギュラーだったCBカカが外れ、2年目の森がリーグ戦デビュー。SBにはエウシーニョが復帰した。
試合は前半2分にいきなりの盛り上げり。
左サイドをFW西谷がドリブル突破し、この試合でJ通算250試合出場の内田に預ける。
内田のクロスは熊本のブロックで阻まれるも、セカンドボールをエリア内で西谷がおさめ後ろに戻し、そこにつめたMF児玉がシュート。
決まったように思われたが、直前で不運にもFW渡の足に当たってしまい枠の外へ。
前節同様、児玉のアグレッシブなプレーが徳島の攻撃を活性化させているように思える。
9分には西谷のカットインからMF白井が振り抜き、MF坪井がワンタッチしてゴールを狙うトリッキーなプレーを見せるもこちらはうまくミートせず直接GKへ。
11分には右SBのエウシーニョが相手DFの背後をうまくとりボールをゴール前へ、渡がつめていたがシュート体勢に持ち込めず…。
しかし、最初の約10分間で何度もチャンスを創出することに成功する。
エウシーニョが入ったことで右サイドから縦に差し込むパスがあきらかに増え、前線の3枚の選手もいきいき動いている。
「あとは得点に結びつけるだけ!」と思ったのも束の間。
20分頃から熊本がプレスでスイッチを入れる前の細かいパスを潰すようになり、攻撃のリズムが整わなくなる。
突破口としてロングボールを選択するも、中盤が間延びしているので押上げが間に合わない。
前半はスコアレスで終えたが、熊本が流れを掴みつつある嫌な雰囲気を感じた。
するとその不安は的中!
後半9分、徳島はビルドアップ中のボールを熊本に奪われ、熊本キャプテンのMF平川が強烈な一発。
森からの縦パスをカットしてから、ほんのわずかの時間とタッチ数でシュートコースを作られてしまった。
今シーズン複数得点が一度もない徳島にとっては重い重い1失点になってしまうのか。。
流れを変えるべく、徳島は坪井に代えてMF杉本を投入。
するとその後すぐ、エウシーニョの縦パスが渡に通り中央へ。
一旦は防がれるも、折り返しのパスを児玉が受け取り冷静に相手のゴールへ。
徳島のプレーメーカーの今シーズン初ゴールであっという間に試合を振り出しに戻した。
息を吹き返した徳島は、浜下、柿谷、千葉ら攻撃的なカードを次々ときり、一気に逆転を狙う。
しかしそれを阻止する熊本のプレスに思うように侵攻ができず、逆にボールを奪われ自陣に展開されてしまう。
終盤は何度もチャンスを作られたが、時間に助けられ1-1で4試合目のドロー決着となった。
今節は裏天王山⁉ 決定機の数が結果に結びつかず歯がゆい思いをする「ジェフユナイテッド市原・千葉」
徳島が今節対戦するのは、現在徳島よりも順位が1つ上の『ジェフユナイテッド市原・千葉』。
今シーズンは開幕戦こそ勝利するも、その後は2分け4敗と徳島と同様に苦しい状況が続いている。
だがチャンスがまったくないわけでない!
むしろ最近の試合では決定機の数が相手クラブを上回ることも多く、きっかけさえ掴めば一気に浮上もあるかもしれない。
とくに開幕から全試合に出場しているFW小森はすでに4ゴールをあげて、リーグ得点ランキング暫定2位。
開幕戦のゴールも彼によるものであり、勝負強さも兼ね備えている。
また、オフに加入した松田陸も見逃せない存在。
『セレッソ大阪』時代は不動のレギュラーとして活躍。
右サイドを主戦場とし、 アグレッシブな守備とダイナミックな攻撃でチームを活性化させる。
監督はコーチから昇格した小林慶行。
今年はじめのクラブミーティングで「常に相手の嫌がることをする」と発言していたとおり、攻撃時には相手の背後を、守備時には相手陣内で積極的にボールを奪いに行くスタイルを展開している。
徳島はどう戦う⁉
先ほど発表された本日のスタメンは
GK田中
DF田向、内田、カカ、浜下
MF白井、児玉、坪井
FW西谷、渡、杉森
フォーメーションは徳島が今年多様している4-1-2-3。
トップから中盤に下りてきて数的優位を作り、しっかりとボールを保持するという目的意識がみてとれる。
ただ、どうしても相手のプレスに押されたりサイドに開き過ぎて中盤が間延びしてしまう展開がここ数試合続いているので、千葉の戦術を考えてもどのように展開を打破するのか注目が集まる。
相手のビルドアップに対して前線からプレスをかけやすい配置ではあるので、裏を取られる前に潰せれば逆に徳島はカウンターでチャンスにつなげることも。
注目の裏天王山は、このあとキックオフ!