【連載・コーヒーとおやつ。】『COFFEE BARN』（コーヒーバーン）（兵庫県淡路市）／コーヒー×ドーナツ

味や香りの良さはもちろん、味わうひと時そのものが心や生活にゆとりや潤いをあたえてくれるコーヒー。

こだわりのスペシャルティコーヒーとご褒美にぴったりなちょっとリッチなおやつを組み合わせていただけば、どんなときでもモチベーションUP間違い無し！

週末や仕事の合間のリラックスタイムにぴったりな、コーヒーとおやつを紹介します！

コーヒーとカッコイイ空間でチルアウト

兵庫県淡路市の西海岸。キレイな海を沿いの県道を走っていると、無機質でスタイリッシュな建物が見えてくる。

こちらが今回の目的地『COFFEE BARN』だ。

BARNは英語で「小屋」という意味があり、小屋のような見た目とサイズ感、またマスターが元漁師で漁に必要な準備や作業を小屋ですることが多かったからという2つの意味がかかっている。

「コーヒーをおともにのんびり過ごす時間やカッコいい空間が好きで、プライベートでカフェや喫茶店をめぐっていました。元々漁は家族と協力してやっていたのですが、父親が引退を考えるような歳になり、5年くらい前から起業計画を練っていました」。

2022年秋までは漁師として働きつつ、時間をつくっては神戸市北区にあるスペシャルティコーヒー専門店『ridge by coffee up!』（リッジ バイ コーヒーアップ）で修業した。

元々お客の一人だったが、SNSで起業支援を行っていることを知り入門を決意。

コーヒーは趣味として嗜む程度だったので、豆の特徴や扱い方、ドリップの仕方も半年以上かけて一から勉強したそう。

店をはじめるにあたって自らのルーツを忘れないためにも海の見える場所を探し、最終的には家族が米づくりをしていたときに使っていた田んぼのあった今の場所に決めた。

遠く視線の先では様々な舟が行き交う。

こちらで提供されているコーヒーの豆は、修行先の『ridge by coffee up!』から仕入れている。

ラインナップは［ブレンド］［エチオピア］［カフェインレス］の3種類（どの豆を選んでも料金は同じ）。

特に人気なのは、8～9割の人がオーダーするという［ブレンド］（495円※テイクアウトの場合は485円）だ。

4種類の豆のブレンドで、そのうち3種類は苦みとコクを引き出す深煎り。残り1種はエチオピアの浅煎りを全体の10％ほど加えていて、酸味とフルーティーなあと味をプラスしている。コーヒーとしての飲みごたえはしっかり確保されつつ、全体的にすっきりとした味わいに仕上がっていて満足感が高い！

もう一つのおすすめは写真左の［コーヒーゼリーラテ］（660円※テイクアウトの場合は650円）。

スペシャルティコーヒーで作るコーヒーゼリーは自家製で、ゼラチンの量を少なめにしてストローで心地よく吸い込みやすくしている。エスプレッソには［淡路島牛乳］を合わせてあり、コーヒーの味わいの奥に優しい甘さを感じる。

また、マスターの奥さんのアドバイスでメニュー入りした［カフェインレス］（495円※テイクアウトの場合は485円）は、海外で時間をかけて丁寧に精製されたカフェイン除去豆のみを使用。素人ではカフェインレスとわからないほどの完成度で、コーヒー好きな妊婦さんにおすすめ。

こだわりの一杯を調達したら、次は楽しむ場所を決めよう。

淡路島を拠点に活動している『HIRAMATSUGUMI』に設計を依頼して実現したマスターこだわりの空間。

シンプルで洗練された店内では非日常の時間が流れる。

また、視線を窓側にうつすと目の前には、青い空とごこまでも広がる海。

天気のいい日は、パラソル席やタープ席で風を感じながらチルアウトも悪くない！

ペットの同伴もOK！

コーヒーのおともにオススメは！…ドーナツ

コーヒーとのペアリングを考えて、完成までにまる3年以上何度も試行錯誤を重ねた［ドーナツ］（275円※テイクアウトの場合は270円）。

北海道産の小麦に［淡路島牛乳］、『北坂養鶏場』の卵、豆腐などを加えて作った生地は、とってもモチモチ！

無臭のごま油を使って揚げるところがポイントで、口当たりもかろやかとコーヒーと負けず劣らずの人気を獲得している。

土・日曜、祝日は、ドーナツの穴の部分にカスタードを詰めた［カスタードドーナツ］（385円※テイクアウトの場合は380円）も販売している。