2023/05/05 19:30
あわわ編集部
苦境に立たされたもの同士の対戦VS大宮アルディージャ
GW前半の磐田戦で、嬉しい今シーズン初勝利を勝ち取った徳島ヴォルティス。
前節の清水戦は中3日という厳しい日程ながら、最後までハードに戦い強豪相手になんとか勝ち連1を確保することができた。
GWの連戦の最後は、5月7日(日)に順位の近い大宮アルディージャとアウェイで対戦する。
前節の振り返り
厳しい日程を配慮して、清水は大幅なターンオーバーを実施し前節のスタメンから多くの選手が入れ替わる。
かたや徳島は磐田戦から1枚変更にとどめ、ここ最近好感触の3バックで強豪を迎え撃った。
試合前まで清水がボールを持って、徳島がそれをしのぐ構図を予想していたが、ターンオーバーの影響もあってか序盤は徳島がペースを掴み、清水陣内で何度もチャンスを創出。
フリーキックやコーナーキックなどセットプレー効果的に獲得し、変化をつけたアクションもからめて揺さぶりをかける。
前節の磐田戦に続き、選手の積極的なトライで得点の匂いが!
そんななか前半40分のセットプレー。絶好調男・柿谷の蹴ったフリーキックに安部が反応し、太ももでワントラップして冷静に決めきる。
清水のGK権田の果敢に飛び出してきたが、それにもうまく対応した技ありのゴールだった。
後半開始と同時にFWチアゴ サンタナやMF乾など主力を投入しギアをあげようとする清水に、徳島はチーム一丸となって対応。
積極的な持ち上がりに振り回される機会が多くなるも最後はしっかりしめて得点を許さない。
しかし、後半AT3分の清水最後の反撃が思いもよらないドラマを生む。左からのコーナーキックをニアサイドで待ち構えていたCB井林が頭でそらし、コンビを組むCB鈴木がヘッド。ボールはあっという間にゴールへ吸い込まれ、土壇場でゲームが振り出しに戻る。
磐田戦で徳島が先制したシチュエーションと同じようなカタチで、今度はそのライバルクラブの清水に手痛い一発を浴びる。
苦手としていたセットプレーからの失点。なんとか対策を求ム!
頼れるエースストライカーが復帰! ホームで連敗脱出をはかる
徳島が今回対戦するのは、現在リーグ19位と順位の近い大宮アルディージャだ。
昨年はシーズン途中の監督解任も影響してか、最後まで降格争いをしいられた。
クラブの立て直しが求められる2023年。
監督はジーコの教えを受けた一人で、鹿島のサクセスストーリーの主人公の一人・相馬直樹氏。
オフに柏からFWアンジェロッティ、甲府からDF浦上などを補強。磐田から期限付き移籍中だった、DF袴田も完全移籍に切り替わり戦力を整える。
そういった選手の活躍もあり、シーズン序盤から順調に勝ち試合を作ることに成功。
しかし、4月2日にエースストライカーのアンジェロッティが右大腿前面肉離れで戦線離脱して以降歯車がかみ合わなくなり、現在約1カ月勝利から遠ざかっている。
アンジェロッティのケガは完治までに6週間必要と予想されていたが脅威の回復力をみせ、スタメンに返り咲き徳島戦も出場濃厚だ。
「ホームに駆け付けたたくさんのサポーターの前で、ふがいない姿は見せられない!」と意気込む大宮イレブン。
だが、負けられないのは徳島も同じ! 6連勝と相性の良いNACK5スタジアムで大暴れをみせてほしいところだ。
徳島はどう戦う⁉
大宮のフォーメーションは攻守のバランスに優れた4-4-2。
縦ラインの距離を狭くするとコンパクトな守備陣形を維持でき、ボールを保持して前進する徳島の進行を遅らせることができる。
また、攻撃時はFWがサイドのスペースを有効活用してくるだろう。中盤に人数が多い分、徳島のSBやWBは大宮のサイドハーフの選手をケアしなければならない。よってその背後にボールを送り込みさえできれば一気にチャンス到来。FWが2枚なので、1枚がサイドに流れてもゴール近くに常にFWがいる状況を作れる。決定力のあるFWなら、守備をする側のマークも至難の業だ。
しかし、4-4-2は各ラインが均等に並んでいるため、そこを越えられてしまえば崩されやすい一面ももっている。
特に今年から縦に意識を強めている徳島なら、その隙を見逃さないはずだ。
負けられない一戦は、5月7日(日)14時キックオフ!