【2023年4月オープン／NOMAyado（ノマヤド・鳴門市鳴門町）】心を満たす大人の一人旅は、海が見える小さな宿で

2023年４月、小鳴門海峡の小さな港町に登場した『NOMAyado（ノマヤド）』。

ニックネーム“イボンヌ”さんこと、オーナーの能勢信之（のせ のぶゆき）さんと妻・マユミさんが営む、2部屋だけの小さな宿だ。

イボンヌさんこと、オーナーの能勢さんと妻・マユミさん。

ワカメの加工場をリノベーションしたという建物は、スタイリッシュでありながら地域の風景に馴染んでいて親しみやすい。

宿のコンセプトは「一人旅を楽しむ大人たちが、地元の暮らしに溶け込みながらゆったりとくつろげる宿。」忙しない生活や賑やかさから一線身を引き、ローカルな暮らしと共にある海を見つめながら自分と向き合う体験ができるという。

海が臨める部屋で。自然を感じる場所で。ローカルな暮らしの中にある“あたたかさ”を感じる一人旅を。

大きな窓が印象的な共有スペースは、自然と一体となれるような場所。「外のような中、中のような外…みたいな空間にしたかったんですよ」とオーナー・イボンヌさん。時間帯によって変わる光の差し込み方、風や雨の音も楽しめるという。

戸を開くと出迎える開放的な共有スペース。備え付けのミニキッチンは自由に使用することができ、オーナー夫妻や利用者どうしの交流の場として用いられる。そのほか、通路奥に共有のトイレとシャワー室を完備。

イボンヌさん自らDIYしたというリンゴ箱の書棚。アンティークな雰囲気に愛着が沸く。

中央階段を昇ると左右に1つずつ部屋が。

どちらの部屋からも海を臨むことができる。

カウンター、チェア、ベッドのみとシンプルな内装。カウンターの小窓からは小鳴門海峡の美しい風景を眺めることができる。物思いにふけるのもよし、趣味に没頭するもよし…自由気ままな時間を過ごそう。

■料金
1名１室8,500円～、2名1室1万4,000円～
※平日限定、2日目以降は10％OFF

兵庫と徳島の2拠点生活を経て『NOMAyado』をオープン。イボンヌさんが語る「大人の一人旅」のススメ

元々、兵庫県で住みフリーランスで映像の仕事をしていたイボンヌさん。5、6年ほど前から徳島との2拠点生活をしていたそう。理由は、仕事と両親の介護疲れによるストレスから解放されるためだった。

「趣味のサーフィンに没頭することが、一番の気分転換でした。サーフィンができるし、兵庫にも割と近い徳島で部屋を借り、心が押しつぶされそうな時は徳島で過ごしました。」とイボンヌさん。あふれる自然や豊かな食材、住む人々の穏やかさに癒され、徳島の魅力をもっと発信したいと宿を始めることを決意したという。

自分の本来の価値観や進むべき指針を見つけるべく、一人旅を楽しむ若い世代も増えているのだとか。「旅先として、自然豊かなこの港町がぴったりだと思います」とイボンヌさん。

「一人旅は自分の価値観を掘りおこす手段だ」という考えは、20代のころバックパッカーとして異国を旅した経験から。
「都会で忙しく生きている人にとって、派手さがないこの場所が癒しになると思うんです。ストレスやノイズから解放されて、知らない土地を自由気ままに歩いてみる。自分の本当に好きなことは何かと考えてみる。そんな旅をこの地で体現してほしいんです。」とイボンヌさんは語る。

兵庫県にて夫妻で開いていたギャラリー『NOMA』から、宿の名前やコンセプトカラーを継承した。共有スペースにギャラリーを併設し、県内外のアーティストとコラボしていく予定だ。ニット作家の妻・マユミさんによる「かぎ針編みワークショップ」も開催するよ。

県内客も大歓迎。地元の素晴らしさを再発見できるかも。

『NOMAyado』ではSNSのほか、イボンヌさんが思いを綴るコラムやラジオなどを配信している。ホームページで各リンク先を紹介しているのでチェックしてみよう。

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