2021/11/15 18:42
タツイチ
「テナント募集先行型空きビルリノベ」で街の活性化を仕掛ける『ひょうたん島不動産』
「テナント募集先行型空きビルリノベ」って何?
いきなり、聞き慣れないワードが登場。
「テナント募集先行型空きビルリノベ」とはなんぞや?と思っているみなさん。
わかりやすく解説していきます。
全国的にも社会問題化している「空き家・空きビル」問題。徳島もご多分に漏れずで、徳島市内中心部でもたくさんの空き家空きビルが点在しています。
そんな状況に斬新なアイデアでテナント出店者を募ろうと『ひょうたん島不動産』が考えた仕組みなんです。
かいつまんで流れを説明すると。
①オーナーさんから「なんとかして!」と相談・依頼が来ます。
②既存物件に対するオーナーさんの想いや今後実現したいことなどをヒアリング。
③予算も含め、実現可能なリノベーションプランを『ひょうたん島不動産』から提案します。
④数回のやりとりを経て、オーナーさんからOKが出た後、設計・施工に進まず、テナント(出店者)を先行して募集。
⑤50%~100%の出店者が決まり次第、設計・施工を開始。*施工タイミングはケースバイケース。
ざっくりした流れとなります。
キモは設計・施工に進む前に出店者を先に募集していくこと。
リノベーションが完成した後、出店者を募集しても埋まらない可能性があります。その場合、オーナーさんは、埋めるためにどんどん広告費を投入していかなくてはいけません。非常にリスキーな流れです。
一方、出店者を先行して募集し、施工前に出店者が決まっていればオーナーさんにとってこの上なくストレスフリーな状況となります。
東船場の『ラルーシュ』プロジェクトから始まった
2021年3月に東船場にオープンしたモール型サロン『ラルーシュ』。実はこちらがこの「テナント募集先行型空きビルリノベ」の仕組みで立ち上げた最初のプロジェクトです。
空きビルの2階フロアを全面リノベーション。施工前に6店舗が確定していました。
詳細はこちらの過去記事と動画をチェックしてください。
設計事務所とタウン誌が立ち上げた不動産会社
ただ、この仕組み、思っている以上に実現が難しいんです。
というのも、出店希望者に完成物件を見せずに出店を決めさせる高度なプランニングが必要だから。
完成イメージのパース(イラスト)とプロジェクトのコンセプトだけで出店希望者を納得させないといけないわけですから。
非常に困難な領域なのです。でも、『ひょうたん島不動産』は、あえてその領域に踏み込みました。
成り立ちを知れば、ある種納得感もあるかもしれません。
こちらの不動産会社、徳島市の建築設計事務所の『ナカノジロウ建築デザイン事務所』と弊誌『あわわ』が立ち上げた不動産会社。
つまり、不動産会社の中に建築設計のデザイン力と街へ情報を伝えきる編集力を持っているんです。
第2弾「住宅街の古民家&ガーデン」の出店者募集を開始
『ラルーシュ』のプロジェクトを気に入ってくれた中吉野町の古民家オーナーさんから依頼を受け、第2弾の「テナント募集先行型空きビルリノベ」をスタートすることに。古民家なので、正確には「出店者募集先行型古民家リノベ」ですね。
詳しくみていきましょう。
中吉野町の古民家。築90年のホンモノの古民家です。『ひょうたん島不動産』からは、母屋に隣接している納屋2棟を駐車場とガーデンに変更する提案をしました。
完成イメージのパースがこちら。隠れ家的な店舗にできそうですね。
出店スペースは5パターン。最も小さいスペースBなら1ヶ月約5.7万円~で借りられます。
また、想定している出店業種は、「創作和食」「イタリアン」「フレンチレストラン」「甘味」「スイーツ」「美容室」「エステサロン」「ネイルサロン」「リラクゼーション」「家具」「雑貨」「アクセサリー」「洋服等小売」などなど。
まちなかの古民家。アイデア次第で高付加価値のサービスを提供できる店舗にできそうです。
興味がある方は、『ひょうたん島不動産』まで連絡を!
その他、詳細の不動産情報は、ひょうたん島不動産のWEBサイトをご覧ください。
「住宅街の古民家&ガーデン」出店者募集の概要
ひょうたん島不動産
- 住所/徳島県 徳島市出来島本町 1-12
- 電話/088-677-6001
- 営業時間/ 11:00〜18:00
備考/※事前予約で定休日も対応
- 定休日/月、火、日、祝日 その他休業日/※事前予約で定休日も対応
- 駐車場/あり