2023/06/17 15:00
あわわ編集部
【徳島ヴォルティス】シーズンの折り返し地点! 目下5連勝中のモンテディオ山形と対戦
6月17日現在、5勝8分7敗でリーグ15位の『徳島ヴォルティス』
千葉や水戸と同じ勝ち点23ながら、得失点差で優位に立っている。
肝心のJ1昇格プレーオフ圏内の6位までは、勝ち点差9。
その間に9クラブがひしめく大混戦が続いているが、着実に勝ち点3を積み上げられれば、J1 昇格のチャンスはいずれ訪れる。
そんななか、本日は同じくJ1昇格プレーオフ圏内を競う11位の『モンテディオ山形』と対戦する。
前節の振り返り
MF西谷が復帰していつものスタメンでライバルを迎え撃つことができた徳島。
対すると栃木は試合開始直後からボールをつなごうとする徳島に対し、積極的プレスをしかけ推進力を低下させる。また、奪った瞬間にすばやくショートカウンターを発動させ前半5分までに何度かおしいチャンスを作る。また、FW根本の得意とする裏抜けを活かしたロングボール戦術も展開。長短のアクセントでホームチームに揺さぶりをかけてくる。
しかし、いち早く試合を動かしたのは「徳島」だった。
MFの玄が高い位置でボールを奪い、カウンターを発動。
ワン・ツーで再びMF玄にボールが渡り、中で待っていたFW森にラストパス。
ボールを受けた売り出し中のストライカーは迷わず右足を振り抜く。ボールはゴールの左隅へピンポン玉のように飛んでいき、相手GKの手を弾いてクロスバー直撃弾に。
前節の敗戦を払拭すべく、幸先よく先制する。
さらにその2分後、素早い持ち上がりで一気に相手陣内に潜入し、MF西野がシュート。こちらは惜しくも枠の左に飛んでしまったが、かなり惜しいシーンだった。柿谷がさらっとやってのけた、アウトサイドのワンタッチパスがおしゃれ過ぎるぞ。
36分にもスタメン復帰した西谷が強引に左サイドを突破して会場を沸かせる。
追加点に期待が高まるなか、前半は1-0で折り返す。
エンドが替わった後半、栃木はハーフタイムでしっかり対策してきたなという印象。
前線の選手を早々に入れ替え、攻勢を強めていく。徳島にとっては我慢の時間。
長身の相手FWに対しては裏をとられる前にしっかり寄せていったり、ラインコントロールでもうまく対応。
猛攻を何度もはじき返し、4試合ぶりのクリーンシートで勝ち点3を手にした。
厚みのある攻撃で目下5連勝中! モンテディオ山形
徳島が今節で対戦する山形は、前半戦で大きく動きのあったチーム。
開幕から2連勝したあと、まさかの5連敗。
昨シーズンJ1昇格プレーオフ圏内までチームを高めたピーター・クラモフスキーを解任し、トップチームの渡邉晋コーチが内部昇格した。
序盤の監督交代劇に一時は不安の声もあったが、これが浮上のきっかけとなり現在16節の大分戦から5連勝中。
そのすべてが複数得点と、攻撃に厚みが増している。
フォーメーションは4-2-1-3。MFイサカゼイン、MFチアゴアウベスという突破力のある両翼を活かしつつ、縦にも厚みを持たせてセンターアタックもしかけやすい。
特に左サイドと中央でプレーするチアゴアウベスは脅威。
シュート精度・ドリブル力・速さという点取り屋の3大要素を兼ね備えていて、山形のポイントゲッターになっている。
また、キャプテンのMF南は的確なパスを各方向に供給するなど、チームの潤滑油として攻守で必要不可欠な存在だ。
徳島はどう戦う⁉
J2屈指の攻撃力を持つチームと対戦する徳島だが、実はそういったチームとの相性は悪くない。
20節消化した時点で30得点以上上げているのは、町田・清水・磐田・藤枝・山形の5チームで、これまでの結果は2勝1分1敗。
どの試合も共通していえることが、強豪相手にスタイルを崩して守るのではなく、あくまで同じスタイルで徳島らしく戦っていたということ。
前線の得点力でいえば、ここ最近は徳島も負けていない!
激しい打ち合いを制してもらいたい。