2023/06/29 09:00
きよみんご
【2023年4月オープン/愛楽友ふぁーむ ちえの森(吉野川市鴨島町)】大自然に包まれて心が満たされる場所
大自然をそのままに活かしたキャンプ場『愛楽友ふぁーむ ちえの森』が誕生した。
住宅街を抜けた山の麓は、街の喧騒から離れた静けさがある。
小鳥のさえずり、木々の揺らぎを感じながら時の流れに身を任せてみよう。
まさかの手作業⁉ たった3人でスタートした計画
最初、草や木が生い茂るただの野山だった。
土地の持ち主である大塚さん(旧姓相原さん)が、先代から受け継ぐ土地を活かそうと考えだしたのが1年半前。
ご先祖様が大切にしてきたこの自然を守りたいと思いキャンプ場計画がスタートした。
計画に賛同して立ち上がったのは、大塚さんとご主人の康弘さん、ソロキャンプが趣味で友人の服部さんを含む3人。
大塚さんは現役の美容師で、今もサロンを経営しながらキャンプ場の開拓をしているそう。
ご主人は整体業、服部さんは元保険の営業マンだ。
建築や土木を経験したことがない3人が野山を開墾してキャンプ場を作ることは並たいていの決意ではない。
知識ゼロからスタートしたため、当初は手鎌で草木を切っていたそう。
3人の様子を見ていた友人、知人が空いた時間にサポートしてくれるようになり、さらには康弘さんの父親が土木関係の仕事をされていることから休日に手伝ってくれるようにまでなったのだとか。
人が人を呼び、荒れ果てた野山が整備され、驚きの速さでキャンプ場ができる状態までに仕上がった。
開墾前の状態
大自然を前に世界観が変わる場所
キャンプ場の入場料は大人1,000円、小・中学生500円、未就学児やペットは無料で利用できる。
宿泊は1テントごとに3,000円、お昼のみの利用ならデイユース・1グループ2,000円で利用可能。
貸し切りやイベントでの利用もOKだ。
お風呂は五右衛門風呂やドラム缶風呂が設置されている。
風呂焚きは、[おまかせコース・1時間](2,000円)もあるが、せっかくなら自分で沸かすのも一種のイベントとして楽しめそう。
最初は入ることを戸惑う子どもも、1度楽しさを知ってしまったら楽しくてなかなか出てこないらしい。
火を点けるのも、深い窯に浸かるのも非日常を体験できて大人でさえも笑い声が絶えないという。
テント横に車をつけるのもOK。
テントスペースの中央にはシンボルとなる1本の木。
まわりは農園になっていて、季節ごとの旬の野菜が植えられている。
ハンモックや木で作ったシカのオブジェなど、所々に遊び心が散りばめられているのだ。
キャンプスペースは中央以外にも高台スペースがある。
高台はキャンプ経験者の人におすすめ。
まるで隠れ家のようなスペースで、自分が山の一部に溶け込んでしまったような感覚が楽しめる。
夜は、まるで絵画を切り取ったような満天の星空が独り占めでき、その壮大さは体感した人にしか分からない感動があるという。
この地に込めた想い
右から大塚千恵子(旧姓相原)さん、夫の大塚康弘さん、友人の服部優さん。
キャンプ場整備を手がけた3人は、ここにある全てのものに想いがこもっているという。
キャンプ場の道具は、もう住まなくなった家や故人の大切な品物が各地から寄付されて再利用されているのだ。
必要なくなったからといって、簡単に捨てるのではなく、この地で再度息をふきこむ。
3人ではじめたキャンプ場計画だが、今では数えきれない人たちの協力で成り立っている。
「子どもの頃、地元であるこの地が嫌になり1度離れたけど、やっぱりここが大事にしたかった場所であり、私の原点だから」と大塚さんは穏やかな笑顔を見せてくれた。
縁あって手伝いに来てくれる人、キャンプに訪れてくれた人たちの人生ドラマを見るのが3人の共通の楽しみ。
キャンプ場は、まだまだ現在進行形で整備されている。
開拓に終わりはなく、訪れた人みんなが心地よい場所になれるよう作業はこれからも続く。
子どもから大人まで作業をお手伝いいただける人も常時募集中でお気軽に問い合わせ可能なよう。
情報が溢れる現代だからこそ、原点に立ち返る。
“おかえり”といつでも笑顔で迎えてくれる、そんな心の癒しの場へ訪れてみてはいかが。
【あわわのアプリ限定クーポン】
風呂焚きおまかせコースが半額
有効期限/2023年6月29日(木)~2023年12月31日(日)
※他クーポンと併用不可 ※予約時に「あわわを見た」と伝える
愛楽友ふぁーむ ちえの森
- 住所/ 吉野川市鴨島町山路 2007-1
- 電話/090-1575-8909
- 営業時間/ IN 13:00、OUT 翌11:00
備考/10:00〜17:00、10:00〜22:00(デイユース)※電話対応可能時間は10:00~17:00
- 定休日/不定休
- 駐車場/15台