2023/07/13 16:30
さあや
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【注目連紹介2023】COOL(イケてる!)×阿波おどり/娯茶平/独自のお囃子と踊りは さながら古典芸能
コロナ禍が明けて、いよいよ本来のカタチの『阿波おどり』が帰ってくる!
本番の阿波おどりを120%満喫してもらうために、今年の「徳島市の阿波おどり」のテーマ「LOVE&COOL」にかけて
あわわのアプリ編集部がピックアップした愛される連、イケてる連を紹介。
その魅力を深掘りします。
終戦間もない頃から貫く独自のお囃子と踊り
娯茶平は戦後間もない1946年に誕生。結成から70年に以上経過した現在は、連員数が300名もの大所帯となり、演舞場ではその迫力のあるスケールに驚かされる。
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流し踊りでは、数多くある連の中で鳴り物から入ってくるのは娯茶平だけ。
100人を超える鳴り物部隊が凄まじい音を生み出す。
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娯茶平の踊りは、阿波おどり三代主流の一角である「娯茶平調」。腰を低く落として前かがみで踊るのが特徴。
なかでもぜひ注目してほしいのが「すり足」だ。
娯茶平独自のお囃子のリズムによって生み出される。
阿波おどりのお囃子のベースになっている太鼓は「ドンガドン」というリズムが一般的だが、娯茶平は「ドンガドンガドンガドンガ」というリズムで構成されている。このリズムが結成当時からのアイデンティティだ。
音と音の間の切れ目が少ないため必然的に足を上げずに一定のテンポで前進することになり、大人数で桟敷に踊り込んできた際は思わず息を呑む。
ソロリソロリ、でも確実勇ましく前進する姿から古典芸能と表現されるようになり、その足運びはすり足と呼ばれるようになった。
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また男踊りの踊り方のひとつに「網打ち」と呼ばれるものもある。
ゆったりとしたお囃子に合わせたすり足に、漁師が網を手繰り寄せ、ぱっと海に投げ込むような動きを緩急自在に取り入れる。
これも娯茶平独特のテンポがあるからできる踊りである。間とタメを大切にベテランの踊り子によって表現される趣のある踊りだ。
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一方女踊りは、違いを見出すのは難しいかもしれないが、足を踏みだす前に腰を切り替え上半身があとからついてくるように踊る。
そのため娯茶平の女踊りはポーズを決めている時間が長く見え、上品だ。流し踊りの大人数で揃って踊る様子は圧巻!
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長い歴史のなかで変わらず独自の正調のお囃子、踊りを貫き続けている娯茶平。
「染み付いたテンポで踊るとき誇りを感じる」と教えてくれた連員さんや、
「この音とこの踊りが娯茶平なんだ。娯茶平の音に合うこの踊りをこれからも守り続けていく」と副連長が語ってくれた。
見どころ満載の娯茶平の阿波おどり。様々な見方ができる今年の阿波おどりがより一層楽しみだ。