2023/07/18 08:40
しばやん
【トピックス】竹ちゃんふぁーむ(阿南市)今季のカブトムシ牧場は終了! 夏休みは竹の紙漉き体験に挑戦しよう
阿南市の竹林活用に取り組むNPO法人『竹林再生会議』が阿南西部公園でカブトムシ牧場をオープンさせたのはご存じだろうか。竹林活用の一貫で、竹を砕いた竹パウダーを山一帯に肥料としてまいていたところ、パウダーの中ですくすく育ったカブトムシが毎年たくさん採取できるように。この竹から生まれたカブトムシと触れ合ってもらおうと6月下旬から7月9日までカブトムシ牧場が開かれた。
竹パウダーの中は竹の力で調湿調温され、カブトムシの生育にとても心地よい環境。幼虫は竹パウダーを養分として育つ。
竹パウダーが敷きつめられた飼育所の中にたくさんのカブトムシが。多い日には200人以上の子どもたちが訪れる人気スポットになった。※現在は終了
夏休みは竹和紙漉き体験教室を開催!
7月22日(土)~8月13日(日)の土・日・祝は竹から作る紙[竹紙(ちくし)]の紙漉き体験を開催。
竹からできた和紙。再生紙を配合(左から2番目)したり、柿渋で色付けされたもの(右)もあり、1枚1枚異なる素朴な風合いが魅力。
原料は伐採した竹。紙漉き体験ではA3サイズで紙漉きし、ハガキ8枚を作ることができる。1日先着30名、電話予約可。※乾燥時間が必要なため、完成品は後日受取りまたは郵送。
●所/阿南西部公園(阿南市中大野町南傍示)
●開催日/7月22日(土)・23日(日)・30日(日)、8月5日(土)・6日(日)・11日(金・祝)・12日(土)・13日(日)
●時間/10:00~15:00(14:00最終受付)
●料金/800円(竹水の番茶付き)
●問/080-6285-0573
NPO法人『竹林再生会議』の取り組み
代表理事の長池さん(右)と事務局長の加藤さん。
阿南市の放置竹林を未来に活かせる資源へと活用をするべくさまざまな取り組みを行っている『竹林再生会議』。かつては建材として住宅や農業用に多く使われていた竹。しかし化学製品などの登場により役割を追われ、活用の場が少なくなったにも関わらず繁殖力が高いために放置すればどんどん広がってしまう厄介な存在に。
理事長の長池さんは、13年前からこの放置竹林活用に取り組んでおり、天然タケノコの栽培、竹パウダーによる土壌改良や生ごみ処理、栄養価たっぷりの水「竹水」の採取、副産物のカブトムシの育成など、竹を資源に数々の活用方法を生み出してきた。
竹水(ちくすい)は竹が成長する際に竹が地下から吸い上げた水。凍らして保存される。アミノ酸たっぷりで高い健康・美容効果が期待できるのだとか。紙漉き体験のときに竹水番茶として振舞われる。
竹紙づくりや竹水採取を学校教育にも取り入れることで竹林再生を未来へつなぐ活動を行っているほか、個人や企業にもノウハウを伝授。竹から生み出される可能性への挑戦を続けている。