2023/09/08 09:00
しょうすけ
【ここだけは押さえておきたい!徳島の定番観光スポット/阿波の土柱・阿波市(徳島県北部)】世界で3カ所しかない、自然が作り出した造形美
吉野川の北岸。約100万年という長い年月をかけて堆積した砂礫層が断層の活動で隆起し、その後の地震による崩壊や雨水による浸食で、何本もの土の柱がひしめく実に不思議な景観「土柱」が誕生した。
このエリアに点在する土柱のうち、一番大きな波濤嶽(はとうがたけ)は、高さ10メートル超の土の柱が幅90メートルにわたって波打つように連なる奇観を誇り、昭和9年から国の天然記念物に指定されている。
類似の地形のアメリカのブライスキャニオンやイタリアの南チロルが有名だが、阿波の土柱の魅力は、そのすぐ近くまで徒歩で行き間近で観察できる点だ。
下から見ても上から見ても大迫力!
入口から遊歩道を北に進んでいくと分岐がある。
上に行けば5分ほどで正面展望台に着き、土柱を真正面から見ることができる。下に進むとバリアフリー展望台に着き、土柱をふもとから見上げることができる。こちらはほぼ起伏のない道なので体力に自信のない人でも安心だ。
正面展望台からの眺めを楽しんだ後は、奥へ続く遊歩道で谷を渡り、波濤嶽の頂上にも行ってみよう!切り立つ崖のすぐそばを通る道からは、ニョキニョキと連なる土の柱をのぞき込むことができて迫力満点だ。
また、正面展望台の手前には、西側の山に登るハイキングコースの入り口があり、約20分登った先に土柱はもちろんのこと、吉野川や徳島平野も一望できる素晴らしいビュースポットが現れる。訪れる際は歩きやすい靴でお出かけするのがおすすめだ。
ライトアップされる夜もオススメ
夏期(5月~8月)は日没~22:00、冬期(9月~4月)は日没~21:00までライトアップされている。屏風のように連なる土の壁に光が当たると不思議な陰影ができ、昼間とは違った雰囲気を味わえる。機会があれば昼夜、両方見比べてみるのも楽しい。
さらに土柱の魅力を深く知るには、「土柱ボランティアガイドの会」によるガイド付き案内を利用しよう。いろんなコースがあるので、詳しくはお問い合わせを。
■コースの一例
正面展望台で壮大な景観と土柱の成り立ちや見どころを解説。
ガイド1名につき1~10名まで500円/11名~1,000円
問/0883-35-4211(阿波市観光協会、8:30~17:15)
阿波の土柱(あわのどちゅう)
- 住所/ 阿波市阿波町北山 540
- 電話/-
- 営業時間/見学自由
- 定休日/無
- 駐車場/40台(土柱そよ風ひろば駐車場)