【2023.5月移転OPEN】9ｋ えほんとおやつとものづくり（9ケイ／徳島市下助任町）子どもも子どもだった人も、もういちど絵本に触れられる場所

絵本・児童書専門の古本屋さんを営む『9ｋ（9ケイ）』が、元みどり文庫の旧店舗から東隣にお引越し。

入り口は民家の玄関ドア。はじめてだと少し戸惑うけれど、気にせずドアを開けて入店！

昭和のノスタルジーな雰囲気が残る店内に絵本・児童書の古本が約1,000冊。これらすべて店主のゆうこさんが選んだもので、絵本といっても人気のもの、有名なもの、昔から読み継がれているものなどさまざまな本があるけれど、ここで扱うのはゆうこさん好みのデザイン性の高い本。

眺めるだけでも楽しい！絵本の装丁に注目

「絵本にはフォーマットがないんです」とゆうこさん。絵本を読むではなく、見るという視点で手に取ってみると、本のサイズや文字数、文字の大きさなど、1冊ごとに異なる自由度の高いレイアウトやデザインに気づく。
「出版されている絵本は細かなところまでこだわり抜かれたものばかり。子ども向けのものなのに、たくさんの大人が関わって作り上げた贅沢な1冊だとわかります。読むのが好き、とはまた違った視点で本との出合いを楽しんでもらいたいです」。

4種類の「長ぐつをはいたねこ」。ストーリーは全く同じなのに、装丁によってこんなに違う！

さまざまな工夫が凝らされた見返しにも目をとめてみよう。

同じ物語でも装丁によって雰囲気の全く異なる1冊になっているのもおもしろい。見比べができるのは古本屋さんならではの魅力でもある。

暮らしに彩りを加えるアイテムとして、お気に入りの1冊をディスプレイするのもおすすめ。

新作が月に1回40～50冊入荷される。本に触れる機会が少ない人も、ここなら今の自分の心に触れる1冊が見つかるかも。

おやつに加えて、のんびり喫茶もスタート

以前のお店から引き続き、昔懐かしい駄菓子の販売も行っている。さらに、ちょっといいおやつも用意されており、ゆうこさんが愛する［モリグチャウダー］（神山町）や［おやつの花］（佐那河内村）のクッキーは「子どもたちが選びやすいように」と1枚（60円～）ずつ購入できる。

アイスジャムティー（すだち、450円）。

喫茶メニューは［豆ちよ焙煎所］（神山町）のコーヒー、［クエイル珈琲］（石井町）のカフェラテ、［yoko's jam tea］（徳島市）のジャムティーが登場。大人がゆっくりほっとひと息つける内容。

楽しく作って使える！ものづくり体験

店名のえほん、おやつにつづくもうひとつのキーワードが「ものづくり」。ものづくりコーナーでは、本革のはぎれを使ったガーランドや色鉛筆で細かな描写ができるプラ板など、作ったあとも使えるアイテムを作れるよ。ものづくり体験は予約不要、随時受け付け。100円から気軽に体験できる。

明るすぎないから心地いい。

ちなみにゆうこさんは小学4年生から中学3年生まで、4人の子どもを子育て中のお母さんでもある。絵本についての相談はもちろん、子育ての話も気軽に応じてくれるので、赤ちゃんや子ども連れのパパママも、子どもたちも、大人の人もふらっと休憩（9ｋ）に立ち寄ってみて。