2023/10/02 17:00
しょうすけ
【ここだけは押さえておきたい!徳島の定番観光スポット/徳島県西部/うだつの町並み(美馬市)】うだつで、うだつはあがるのか!? タイムスリップしたかのような感覚も◎
かつて県西部の流通の要として栄えた美馬市脇町。国指定重要伝統的建造物群保存地区でもある町並みは、今も当時の面影を残した状態で保存されている。
この町並みで特徴的なのが、“うだつ”と呼ばれる建築様式だ。
もともとは火事の類焼を防ぐために隣家との間にしつらえた漆喰の防火壁なのだが、江戸時代に藍商人たちが富の象徴として高さや豪華さを競うようになっていった。ここから「うだつが上がる」という言葉の語源になったとか。
立身出世していけば高い“うだつ”を建造できるが、没落すれば“うだつ”も作ることができずに「うだつが下がる」なんてことに! うだつが上がるように、町並みを歩いて、うだつをじっくり見学しておこう!
江戸情緒を感じられる古い町並みでタイムスリップ体験
そんな趣のあるうだつの町並みエリアは、江戸時代中期にタイムスリップしたかのような感覚が味わえる。
立ち並ぶ豪邸の中でも、ひときわ立派な『吉田家住宅』は、美馬市指定文化財として一般公開(9:00~17:00・最終入館16:30、大人510円・小人250円)されていて、当時の生活を垣間見ることも可能だ。
かつての藍商人たちの屋敷は、カフェや雑貨店、イタリア料理店などに活用されているので散策するのにもってこい。
南側にある道の駅でちょっと一息&お土産探し
うだつの町並みから直結して南側に位置する『道の駅 藍ランドうだつ』は、藍商人の屋敷にある蔵を改装したもの。美馬市ならではの物産、お土産ものをはじめ、藍染め商品などがずらり。併設するカフェでは特産の阿波尾鶏を使ったメニューや地元の唐辛子の辛さを活かしたカレーなどがいただける。散策後の休憩にもってこいのカフェメニューもぜひ!
昭和レトロな芝居小屋は山田洋次郎監督のロケ地
またうだつの町並みエリアから、徒歩数分には昭和9年に芝居小屋として建てられた『脇町劇場オデオン座』もある。
こちらは回り舞台、奈落、花道、うずら桟敷、大夫座などを本格的な設備と当時では珍しい西洋モダンな外観が特徴的。老朽化で取り壊しが決定していたのだが、西田敏行さん主演で山田洋次監督が撮影した映画『虹をつかむ男』のロケ地になったことで保存されることになった。
現在でもライブ会場、歌舞伎や芝居興行としても活用されている現役のホールなのだ。ぜひ、こちらもセットでお立ち寄りを!
道の駅 藍ランドうだつ
- 住所/ 美馬市脇町大字脇町 55
- 電話/0883-53-2333
- 営業時間/9:00~17:30
- 定休日/ 年末年始
- 駐車場/普通車40台、大型車5台、障がい者用1台