2023/07/29 13:00
あわわ編集部
【徳島ヴォルティス】何とか勝ち点の積み上げを!首位をひた走る町田ゼルビアとのアウェイ戦で前回対戦の再現を
J2残留に向けて、少しの勝ち点も落とせない状況を強いられている『徳島ヴォルティス』だが、前節の甲府戦で敗北してしまい順位は22クラブ中20位となってしまった。
そんななか今節では首位をひた走る強豪『町田ゼルビア』と対戦。
今シーズンこれまであげた5勝のなかのひとつが町田戦だった。あのときとは状況が違うが、なんとか敵地でもう一度あの感動を再現してもらいたい。
前回の町田との対戦
前回の町田との対戦は約2カ月前の第18節のこと。
首位クラブをホームに迎えた徳島は、出だしからいいチャンスを作っていく。
DF石尾のロングフィードを、MF西谷・FW柿谷とつなぎ、ラストクロスにMF杉本が合わせる。
うまく崩し切ったようにみえたが、そこは強固な守備を誇る町田。GKポープ・ウィリアムがストップし、その後の波状攻撃も選手一丸で防ぎきる。
徳島はその後もボール保持に成功するが、町田のブロックを崩せない。
すると前半43分、左サイドでおさめたボールを一気に中央に展開し、受け取ったFWエリキが冷静にGKスアレスをかわし、ゴールに流し込む。
頼れるチームのトップスコアラーが今日も技ありのゴールを決め、前半は町田リードで折り返す。
このまま勢いにのせるわけにはいかない徳島は積極的に前進。
前半に比べ町田のプレス強度も落ちてきた様子で、そこをついていく。
そんななか自陣から裏に抜け出そうとしていたMF西谷を止めようとして、町田のMF平河がこの日2枚目のイエローカードを献上。残り約30分を残して徳島が数的優位に! すぐさまフォーメーションを変更して1点を守りにきたアウェイチーム。かたやホームチームはミドルシュートやクロスを次々と繰り出し、同点・逆転を狙いにテンポを加速させる。
徳島の攻撃が実を結んだのは後半29分。売り出し中のFW森が同点ゴールをゲット。
さらにその6分後には右からのコーナーキックを起点に、最後はFW柿谷がワンタッチでコースをそらして嬉しい今期HOME初ゴール!サポーターの前で喜びを爆発させる。
12年ぶりの徳島でのゴールが決勝点となり、首位町田相手に勝ち点3を獲得する最高のゲームとなった。
ベーシックな4-4-2を主体に戦う首位の町田は、高校サッカーの舞台で長年指揮をとっていた黒田監督が築き上げたチームということもあり、凡事徹底・基本に忠実で、ここまで攻撃・守備にきっちりメリハリのある印象。
守備時は中央をしっかりと閉じ、プレスのタイミングも適格でボールを奪取してから縦に速いカウンターを発動させる。
シーズン途中からは各クラブが研究・対策をはじめ、ボールを持たされて相手が引いてきたときの状況打開に苦戦する場面もあったが、ポジショニングを変更したり、サイドを効果的に使ったりする戦術で克服に成功。
さらにここにきて、J2屈指のサイドアタッカーであるMFバスケス・バイロンを『東京ヴェルディ』から、堅実な守備と精度の高いクロスにロングスローも持ち合わせる右SB鈴木準弥を『FC東京』からそれぞれ獲得。
状況を打開できる能力を持った仲間が加わり、J1昇格に向けて資格がない。
対する徳島はここまで目立った戦力補強はできていないが、今年からチームに加わったFW棚橋が徐々に出場機会を増やし、前節の甲府戦では最後に一矢報いる一発を放った。
また、同じくFWの髙田颯也もこの夏からチャンスを掴んだ選手の一人。まだ途中出場が多いが、アイデアを持った独自のリズムのドリブルで右サイドを翻弄する。同じポジションのライバルであるエウシーニョも先日ケガから復帰しているので、ともに高め合いサイドからの得点・アシストを狙ってもらいたい。
勝ち点を落とせない勝負の一戦は、本日18時キックオフ!