2023/08/05 21:00
あわわ編集部
【徳島ヴォルティス】連勝で勢いづく千葉から、流れを変える1勝を期待! VSジェフユナイテッド市原・千葉
8試合勝利がないまま、季節は8月に。
現在リーグ20位の『徳島ヴォルティス』に残されたのは、あと14試合。
この間どれだけの勝ち点を積み上げることができるかに、リーグ残留がかかっている。
前節の町田戦は先制を許すもなんとか同点に追いついたが、最後は不運も重なり首位チームに惜敗。
今節はここ最近調子を上げてきた『ジェフユナイテッド市原・千葉』とホームで対戦する。
前回の千葉との対戦
徳島が前回千葉と対戦したのは第8節のこと。
ともに降格圏に沈む苦しい状況のなかで、勝ち点3を目指し激突した。
先に試合を動かしたのはアウェイクラブ。自陣から中央から細かいパスで左サイドに展開し、深い位置からFW西谷が切り込む。
アタッキングサードからシュートを放ち、そのままゴール右隅へと突き刺さった。
不調のチームを勢いづけるような豪快な一発に、選手・スタッフ・サポーターも喜びを爆発させる。
このゴールで波に乗りたい徳島は積極的にボール保持を狙いにいったが、千葉は効果的にプレスをしかけビルドアップを封じに動いた。
それだけなく高い位置でボールを奪い、鋭いカウンターを連発。徳島は激しい攻守の切り替えで試合開始早々からスタミナを削られていく。
プレスを嫌ってGK田中からロングボールを繰り出す場面も多く見られたが、ボール非保持時の千葉は徳島の選手に対してほぼマンツーマンで対応。フィジカルで上回りそのほとんどを跳ね返す。
すると流れは徐々にホームクラブへうつり、前半36分には千葉が自陣からディフェンスラインの裏へロングフィードを供給。
絶好調のFW小森が華麗なトラップでCBカカを剥がし、同点に追い付く。
後半は徳島が選手2人を交代し、システムを4-3-3から4-3-1-2にシステムを変更。
西谷が少し下がった位置で構えるようになり、千葉のハイプレスを牽制。
ボール保持率は徳島が上回るようになるが、それに合わせ千葉が守備的なシステムにシフトしたため、思うようにチャンスを創出できない。
すると52分、徳島に所属していた時期もあるFW呉屋がMF見木とのコンビネーションで逆転ゴールをGET。
この一発でさらに千葉の攻勢が強まり、徳島は窮地に立たされる。
そんなピンチで魅せてくれたのが、ベテランFW柿谷。
右から左への大胆なサイドチェンジから西谷がボールを預かりバイタルエリアへ供給。
このボールを途中出場の背番号8が押し込み、同点に追いつく。
試合はこのままフィニッシュとなったが、今シーズン初めての複数得点を記録した。
昇格争い中のチームにも引けを取らない戦いぶり! 大卒1年目のFW小森がシーズン後半も得点を量産
徳島が今節対戦する千葉は、現在リーグ11位。
シーズン序盤こそ苦戦を強いられたが今夏勢いを取り戻し、J1昇格を争う『FC町田ゼルビア』や『清水エスパルス』との対戦でも互角、それ以上の戦いぶりをみせている。
好調の要因としては怪我人の復帰や資質を活かした選手起用が考えられる。
6月下旬頃から2CBとアンカーの中央ラインでしっかりボールを持てるようになり、攻撃参加を持ち味とする両SBの動きが活性化した。
ビルドアップの質が向上したことが、そのまま得点能力に反映され大卒1年目FW小森は二桁得点に到達。前回の対戦でも徳島は手痛い一発を喰らっているだけに今回も要注意だ。
また、『FC今治』から加入したばかりのFWドゥドゥが早くも存在感を発揮。Jリーグ経験豊富なブラジル人助っ人は、前節の山口戦で1ゴール1アシストを記録したほか、献身的な守備でも勝利に貢献した。
対する徳島は、前節の町田戦でFW柿谷、FW森とつないで駆け上がったDFエウシーニョが今季初ゴール。苦しい状況のなかでチームワークで得点をあげた。
徳島が誇る強力ツートップが各チームから対策されるなかで、さらなる攻撃バリエーションの多様化が急がれる。
また、不動の3バックもテコ入れ。本来アンカーのMF長谷川雄がコンバートされ左CBへ。千葉のハイプレスに持ち味のロングフィードが炸裂するか⁉
テクニシャンな中盤のMF玄もようやく戦線に復帰し、千葉を迎え撃ち準備は整った。
注目の一戦は明日の19時キックオフ!