2023/08/20 09:00
あわわ編集部
【徳島ヴォルティス】中四国ダービー×裏天王山! 新戦力・永木の出場はあるか⁉ VS レノファ山口FC
前節の『栃木SC』戦。
徳島はFW森 海渡のゴールで先制するも直後に同点とされ、後半終了間際には逆転を許した。
今季徳島に復帰したFW渡が技ありのゴールを決め、なんとか勝ち点1を持ち帰ることができたが、今回も白星を手にすることができず、長いトンネルからは抜け出せないままだ。
勝利に値するパフォーマンスが発揮できている試合もあるのに、流れというものは恐ろしい。
J2は本日開催の第31節を含め残り12試合。
ここ数年の傾向で分析すると、降格圏を脱するために最低でも勝ち点10以上の上積みが必要だ(8月20日現在、徳島は勝ち点30)。
上位陣がプレーオフ出場をかけてギアを上げてくるほか、残留を争うチームも死に物狂いで立ち向かってくる。
今節対戦する『レノファ山口FC』もそんなチームの一つで、順位は徳島と勝ち点差2の20位。
裏天王山の行方やいかに。
前回の山口との対戦
前回の山口との対戦は第15節。
ようやくチームの歯車が噛み合いはじめ、4戦負けなしの好調を維持して敵地にのり込んだ。
試合前から雨が降り、塗れたピッチが試合を難しくさせたが序盤は徳島ペース。
前半27分にMF西野からボールがMF杉本にわたり、MF玄へスルーパス!
玄はクロスを選択し、これをFM森 海渡が頭でモノにする。
さらに、左サイドでフリーキックを獲得すると、キッカーはFW柿谷。
クロスを狙える位置だったが、近くにいたCB安部へのパスを選択。
安部がトラップするように足を出すと、跳ね返ったボールが再び柿谷のもとへ。
このやりとりで相手ブロックに穴が生まれ、そのわずかなコースに針を通すように一撃をたたき込んだ。
天才の技ありゴールで徳島がリードを広げる。
後半になると雨はさらに強くなり、ピッチ上のいたるところに水たまりが出現。
するとその水たまりをきっかけとしたボールロスから徳島が1点を献上。
加えて後半17分には、杉本が2枚目のイエローカードをもらい退場してしまう。
リードを死守するための対策としてMF長谷川を投入。
自陣内に8人の選手を配置して守りの体制を固め、ボールを跳ね返してはロングボールを蹴って次の攻撃に備える。
しかし勝利が近づいた後半43分、強引に上げられたクロスに対応できず、最後は高い打点のヘディングで追いつかれてしまった。
生き残りをかけて実践経験豊富なベテランMF永木を緊急補強
岩尾が浦和レッズに移籍して以降、セットプレーのキッカーやセンターラインで声を上げてチームを鼓舞できるようなピースが不足していた徳島。
この夏の市場で『湘南ベルマーレ』からMF永木亮太を期限付き移籍で獲得した。
これまでJ1で267試合、J2でも108試合の出場を誇るベテランアンカーで、日本代表でもプレーした経験がある。
運動量豊富でボール奪取能力にも優れており、ビルドアップも高いレベルでこなすラバイン監督好みの選手。
セットプレーでは多彩なクロスのほか、ミドルレンジも得意なので直接狙うことも!
また、一番頼もしいのは燃え上がるような闘志。
ピッチ上では常に熱い男で、味方選手の不用意なミスに対して大声で叱咤することも。
どんなときでも手を抜かないことがポリシーで、その熱い想いを若い選手に伝播してもらいたい。
根性論というわけではないが、ここまで勝ち点が遠いのはメンタルも多少なりとも関係していると思う。
テクニックとハートの両面で、チームの救世主となれるか!
永木選手の出場も気になる次節は、本日19時キックオフ。