2023/09/27 15:30
あわわ編集部
【徳島ヴォルティス】天皇杯ベスト4進出! ベストの状態のロアッソ熊本と対戦!
先週の大宮戦、試合の主導権を握りながらもアタッキングサードで思い通りに踏み込めなかった徳島は、7月末の町田戦以来の黒星。
吉田体制になって初めて勝ち点を獲得することができなかった。
勝ち点は41のまま順位は15位となり、本日ホーム鳴門で『ロアッソ熊本』と対戦する。
前回の熊本との対戦
前回の熊本との対戦は、第7節のこと。
不動のレギュラーだったCBカカが外れ、2年目の森がリーグ戦デビュー。SBにはエウシーニョが復帰した。
前半2分に左サイドをFW西谷がドリブル突破し、この試合でJ通算250試合出場のMF内田に預ける。
内田のクロスは熊本のブロックで阻まれるも、セカンドボールをエリア内で西谷がおさめ後ろに戻し、そこにつめたMF児玉がシュート。
決まったように思われたが、直前で不運にもFW渡の足に当たってしまい枠の外へ。
前節同様、児玉のアグレッシブなプレーが徳島の攻撃を活性化させている。
9分には西谷のカットインからMF白井が振り抜き、MF坪井がワンタッチしてゴールを狙うトリッキーなプレーを見せるもこちらはうまくミートせず直接GKへ。
11分には右SBのエウシーニョが相手DFの背後をうまくとりボールをゴール前へ、渡がつめていたがシュート体勢に持ち込めず…。
エウシーニョが入ったことで右サイドから縦に差し込むパスがあきらかに増え、前線の3枚の選手もいきいき動いている。
「あとは得点に結びつけるだけ!」と思ったのも束の間。
20分頃から熊本がプレスでスイッチを入れる前の細かいパスを潰すようになり、攻撃のリズムが整わなくなる。
するとその不安は的中!
後半9分、徳島はビルドアップ中のボールを熊本に奪われ、熊本キャプテンのMF平川が強烈な一発。
今シーズン複数得点が一度もない徳島にとっては重い1失点になってしまうのか。
流れを変えるべく、徳島は坪井に代えてMF杉本を投入。するとその後すぐ、エウシーニョの縦パスが渡に通り中央へ。
一旦は防がれるも、折り返しのパスを児玉が受け取り冷静に相手のゴールへ。
徳島のプレーメーカーの今シーズン初ゴールであっという間に試合を振り出しに戻した。
息を吹き返した徳島は、浜下、柿谷、千葉ら攻撃的なカードを次々ときり、一気に逆転を狙う。
しかしそれを阻止する熊本のプレスに思うように侵攻ができず、逆にボールを奪われ自陣に展開されてしまう。
終盤は何度もチャンスを作られたが、時間に助けられ1-1で4試合目のドロー決着となった。
クラブ史上初・天皇杯ベスト4進出! 直近の試合も得点量産
今節対戦する『ロアッソ熊本』は、リーグ順位だけなら現在17位と徳島が少し上回っているが、今年の天皇杯でジャイアントキリングを連発し現在ベスト4まで勝ち上がっている。
打ち破ったクラブも『サガン鳥栖』『FC東京』『ヴィッセル神戸』とそうそうたる顔ぶれで、PK戦も2度モノにするなどここ一番の勝負強さも発揮している。
また直近のリーグ戦でも好調で、徳島が苦戦を強いられた栃木と大宮との対戦はともに3-0で圧倒している。
好調の用意はいくつかあるように思うが、球際のプレーに迷いがないことが大きな理由の一つではないかと思う。
J1クラブとの対戦では、プレーの強度面では押し敗けることはあっても、相手のプレッシャーに冷静に対処し、巧みなパスワークで状況を打開していた。
特に左サイドは、熊本にとって攻撃の生命線。
前節の栃木戦1点目はFW粟飯原の左サイドへの切り込み、2点目も左サイドで細かくボールをつないでからの流れだった。
特にMF松岡は鋭い仕掛けや正確なクロスボールなど存在感を発揮していて、天皇杯では得点王も狙える位置。
対する徳島。熊本の左サイドに対峙するのは、MF永木やDF内田・石尾。
前節の大宮戦では、ディフェンスラインからのビルドアップ時にうまくインターセプトされ失点につながってしまった苦い体験がある。
プレッシャーがかかった中で技術的なミスはどうしても出てしまうが、好調を維持する現在の熊本ならそこを見逃してはくれないだろう。
徳島としては選手同士の距離感やプレスを受けた際のパスの長短についてなど全員で守備を共有することが大事。
時には長いボールを使ってセカンドボールを狙うといったアイデアも効果的な一手になるのではなかろうか?
熊本戦はこのあと19:00キックオフ!