2023/10/11 18:23
徳島大学・本村

【あわわインターンシップ】現役大学生が取材・同世代に伝えたい! 地域活性化の取り組み 『十九番 寺市』
はじめまして!
『徳島大学』から『あわわ』でお仕事体験をしている本村です。
インターンシップ生として、地域に密着した取材、編集の仕事や出版業界について学んでいます。
趣味は1人旅で、歩いてどこまでも出かけます!
今回は私が歩きお遍路で1度訪れたことのある立江寺さんで行われている「十九番寺市」についてお話をお伺いしました。
お寺を舞台にした新感覚マルシェ

四国の総関所とも呼ばれる四国八十八ヶ所第十九番札所の立江寺で、9月30日・10月1日に第十五回「十九番寺市」が開催されました!
お寺を舞台にした新感覚マルシェには、キッチンカーや手仕事・飲食のブースなどがいっぱい。来場者は特に20代~40代の女性、子ども連れも多いそうです。

ご住職に話しを伺うと、普段の参拝者は年配の方やヨーロッパやアジアなどから訪れる外国人観光客の方が中心。安産祈願の寺ということもあり、出産を控える若い人たちが訪れることもあるそうですが、その数はそこまで多くなく、これからの若い世代にどのようにお寺とつながりを持ってもらうかが課題ということでした。
「お寺はどうしても敷居が高く、なかなか訪れる機会がないかもしれませんが、こういった機会に足を運んでもらい、お寺のことを知ってもらえたらと思っています。」とご住職の庄野さん。

前回のイベントではアクセサリーや子ども服、お花など、子育て世代のママたちが喜びそうなお店がたくさん出店したほか、境内には子どもたちの賑やかな声が響きました!
地元の賑わいを取り戻したい!

左がご住職の庄野さん、右が『十九番寺市』を主催する坂東さん
「十九番寺市」が開催されるきっかけとなった背景には、毎年2月に行われている初会式(はつえしき)があります。
初会式は新年で最初に開催するご本尊の縁日のことで、様々な行事や出店で賑わいます。
かつてはこの日のために臨時列車が出るほど賑わっていたそうなのですが、時代とともにその数は減少。
「かつてのにぎわいを取り戻したい」という思いから、5年ほど前から2月の初会式の日と、6月、10月の年3回開催されています。

小松島市の自宅兼アトリエで生活雑貨や真鍮アクセサリー、オリジナル家具を製作・販売している『visionaryscheme Riu(ヴィジョナリースキーム リウ)』の坂東さんは、お寺との以前からの付き合いをきっかけに、「十九番寺市」を主催することに。
「食べ物やモノづくりといった特定のものに限定せずに、お子さんからご年配の方まで1日中楽しめるようなお祭りをイメージ。幅広いジャンルのブースを構えることはもちろん、出展者も回ごとに個性を持たせ、何度訪れても楽しめるように工夫しています」と、自身のイベント出店経験をもとに思いを語ってくださりました。
その思いから生まれた「才・食・健・美」(さいしょくけんび)というコンセプトのもと、洋服やフード、占いやDJブースといった30以上のブースが軒を連ねます。
イベントの開催は、交流や体験のきっかけづくり!


イベントで訪れた際に一緒に楽しんでもらいたいのが境内の景観です!
美しい色彩で彩られた本堂の絵天井や、四季によって様々な姿をみせる庭園などは立江寺の見どころの1つ。
記念写真の撮影は、お忘れなく!
また、子どもたちが探検するのにも安全でちょうどよい広さ。遊びに来ていた子ども同士・パパママ同士が仲良くなることもあるかもしれません。
「今年で15回目を迎えた寺市を、これからも長く愛されるイベントにしていきたいです。」と坂東さん。
「学校のお友だちも誘って、ぜひ来てね!」と明るい笑顔でご住職もお誘いくださりました。

「十九番寺市」はお寺を気軽で親しみやすい場とするだけでなく、さまざまな交流や体験も可能にしています!

イベントそのものが人と人、そしてお寺という場所と人を繋げる架け橋になっていることに地域活性化の可能性を感じました。
さらなる盛り上がりに期待したいです!