2023/11/03 09:00
しょうすけ
【ここだけは押さえておきたい!徳島の定番観光スポット/徳島県東部/徳島市立徳島城博物館(徳島市)】タイムスリップ感覚で、所蔵する展示品から探る江戸時代の徳島
徳島市民の憩いのスポット・徳島中央公園のほぼ真ん中に位置する『徳島市立徳島城博物館』は、徳島藩とその藩主だった蜂須賀家にまつわる資料や展示物から当時の大名の生活や町人の生活などを垣間見ることができる。
館内は[藩政の変遷][大名のくらしと文化][城の構え][城下町のくらし][阿波水軍の活躍]と大きく5つのテーマで区切られている。
[大名のくらしと文化]の鎧や太刀はたまた屏風や打ち掛けといった美術工芸品、城下町を再現した[城下町のくらし]では商人が使っていた秤など興味深い展示の中でも、注目は[城の構え]の縮尺50分の1の徳島城御殿復元模型と[阿波水軍の活躍]に展示されている徳島藩主が使用した鯨船・千山丸だ。
縮尺50分の1の徳島城御殿復元模型は、鷲の門や旧徳島城表御殿庭園の位置から現在の立地と比べることができる。この模型からJR牟岐線はかつて堀だったことがわかる。模型を見てから公園内を散策してみるのも面白いよ。
徳島藩主が使用していた鯨船・千山丸は、参勤交代の際に沖に停泊している大阪へと向かう船まで乗ったとされ、龍などの豪華な装飾がほどこされている。大名が実際に使用していた現存する唯一の船であり、最古の和船として国指定重要文化財に指定されているのだ。
400年前に徳島藩主も見ていた庭園
『徳島市立徳島城博物館』の東側は『旧徳島城表御殿庭園』が広がっている。枯山水と築山泉水庭から構成された庭園は、徳島ならではの青石も多く使われた国指定名勝。一面ガラス張りのラウンジから見える景色は、かつて藩主たちが見ていたものと同じというわけだ。庭園を愛でながら400年の時間の流れを感じよう。
城マニアはぜひとも買っておきたいお土産
徳島特産の藍染商品をはじめ、ポストカードなどが並ぶミュージアムショップ。全国各地のお城でも発行されている[御城印](300円)や江戸時代のレシピで再現された[徳島城殿様かすていら](1個140円)といったユニークなお土産も販売中だ。
『徳島市立徳島城博物館』では毎年10月中旬~11月下旬に、毎年テーマを決めて全国から展示品を集めた特別展示も実施中。
⚫常設展示観覧料/一般300円、高校生・大学生200円、中学生以下無料(特別展示は一般500円、高校生・大学生300円)
※博物館入館者は旧徳島城表御殿庭園も入場可。
※旧徳島城表御殿庭園のみ観覧の場合は、大人50円、小人(6歳以上12歳未満)30円、6歳未満無料。
徳島市立徳島城博物館(とくしまじょうはくぶつかん)
- 住所/ 徳島市徳島町城内 1-8(徳島中央公園内)
- 電話/088-656-2525
- 営業時間/9:30~17:00(入場は~16:30)
- 定休日/月 その他休業日/(祝日の場合は開館、翌日休)、年末年始など
- 駐車場/有(有料)