2023/12/18 18:30
コージー
祝!絵本作家デビュー 雪見ゆき さんインタビュー
徳島でイラストレーター&グラフィックデザイナーとして活動している雪見ゆきさんが『やかんぱんだ』で絵本作家デビュー。
出版社への持ち込みがきっかけで作画依頼をうけて、とんとん拍子に出版に至った…驚きのストーリーや今後の夢について、たっぷりお話を聞きました。
絵本『やかんぱんだ』
ささの葉ちゃの入ったやかんを頭にのせた不思議なパンダが主人公。毎朝せっせと、ささの葉ちゃを作り、街のみんなにおいしいおちゃを届けている。今日もいつものように配達していると……
がんがらがっしゃ~ん! 愛用のキックスクーターが壊れてしまって!?
やかんぱんだと街の人々とのあたたかい交流を描いた物語。
作:えりけいた
絵:ゆきみゆき
発行:モモンガプレス(みらいパブリッシング)
発行日:2023年11月22日
価格:1,540円(税込)
全国の書店やAmazonで発売中です。
こんなに早く絵本が出せると思ってなかった
「小さい頃から絵を描くのが好きで絵本作家になるのが夢だったんです」と雪見ゆきさん。
絵を描く仕事がしたいと大学ではグラフィックデザインを専攻。祖母の介護がきっかけで、徳島へ移住した。今はフリーのイラストレーター&グラフィックデザイナーとして活動している。
本格的に絵本作家を目指すべく準備を始めたのが今年の1月。
友人の紹介で出版社へ企画を持ち込んだ時に、編集者から「"頭にやかんを載せたパンダ"を描いてみて」とリクエストされて、その場で何枚かスケッチを描いたのだとか。その後、編集者から正式なオファーがあって・・・・なんと11月末の発行に至った。
実質、原画の制作期間は数カ月という超スピード進行。
でも「ラフはすぐ出来ました」と雪見さん。
ファーストラフは手描きでつくり、その後はiPadで修正しながら進めていったという。
「最後まで手描きするか迷ったんですけど、将来グッズ展開することを考えたらデジタルのほうが有利だなっと……」
ラフの変遷。左が手描きのファーストラフ。右が完成間際のもの。真ん中の表紙は、なんと、えりけいたさん直筆のイラストだ。
「人を元気にする」に共感
えりけいたさんのテキストを初めて読んだとき「お茶で人を元気にするという発想が面白かった」と雪見さん。「特に、人を元気にしたいという思いに共感しました。」
実は、雪見ゆきさんの、イラストレーター&グラフィックデザイナーとしての屋号はVIVID DESIGN(ビビットデザイン)。「イラストやデザインで、人の心を鮮やかに、元気にしたい!」という思いが込められていると言う。
「私がしたいことと同じだと思ったんです。」
制作がとんとん拍子で進んだ背景には雪見さんの、そんな思いがあったに違いありません。
子どもたちに夢を与えられる存在になりたい
『やかんぱんだ』の続編については未定ですが、「次は自分の”作”で絵本を出したい」と夢が広がる。
ちなみにアイデアの1番はウミウシの絵本。もともと海が好きで、色鮮やかなウミウシの存在を知って夢中に。ライフワーク的にウミウシのイラストを描いていて、独自にグッズも制作・販売している。「いろんな色・形のウミウシがいることを伝えられる絵本ができないか考えています。」
「読み聞かせイベントもしたいんですよ」と雪見さん。「楽しんでもえるように、やかんとキックスクーターも用意して・・・・」と雪見さん自身がわくわくしている。
絵本もイベントも「子どもたちが自分も絵本作家になりたいと思ってもらえるように、子どもたちに夢を与えられる存在になりたいです。」
雪見ゆき
VIVID DESIGN代表
1991年大阪出身、大阪芸術大学芸術学部グラフィックデザイン学科卒業。大阪で看板制作のグラフィックデザイナーとして就職したのち、祖母の介護がきっかけで徳島へ移住。
その後グラフィックデザイナー兼イベント運営員を経て、2020年フリーのイラストレーターとして独立。2023年11月念願の絵本デビュー。
https://cf-vivid-design.com/
書店イベント開催決定! 12月26日(火)14:00~附家書店国府店
取材の後、書店イベントの開催が決定しました。
雪見ゆきさん初イベントです。どんな内容になるか楽しみ!