2019/12/05 15:30
あわわ編集部
《イベントレポート》女子必見! 心ときめく器がたくさん『大谷焼窯まつり2019』
器を持ちながらこんにちは。カラフル大好きよっしーです。
あわわに入社するまで7年間、徳島を離れて関西に住んでいた私。
帰郷の楽しみといえば、かわいいおみやげ探しでした♡
なかでも気になっていたのが徳島を代表する焼きもの“大谷焼”。
子どもの頃は「歴史があって、こげ茶色で、大きい!」という少し渋いイメージだったのに、最近は赤・青・黄色など彩り豊かな大谷焼が増えてきましたよね。
今回は、前々から母が絶賛していたこともあって気になっていた『大谷焼窯まつり』へ行ってきました!
毎年11月の第2土・日曜に開催されるこの催しは、大麻町にある6つの窯元が一堂に作品を展示・販売します。
メイン会場となる『東林院』では、そのうち5軒が出店。
各窯元のこだわりのカップやお皿などがズラリと並ぶから、どこを見ようかとキョロキョロ、ウロウロ歩くだけでも楽しいです♪
マグカップだけでも、おしゃれなものが多くて目移りしちゃう・・・。
流行りのワンプレート皿の種類も豊富!
全部ほしくなっちゃって、お財布がヤバい・・・。
あ
少し場内を見たあと、絵付け&ロクロ体験コーナーへ。
まずは絵付けから体験だー!
う~ん、何を描こうかなぁ~?と用意されていた資料をパラパラ。
販売ブースで可愛いネズミさんの置物を見かけていたので、そこからインスピレーションを受けて、
お花に囲まれたネズミさんのイラストを描くことに決定!
素焼きされたお皿にえんぴつで下書きをし、撥水液(はっすいえき)を筆、または綿棒につけて下書きをなぞっていきます。
じゃん!
なかなかかわいく描けた気がするけど、どうでしょう?
できたお皿は、焼いて後日郵送してくれますよ(※実費)。
自分好みのデザインのお皿がつくれるってうれしいですよね!
そして、お待ちかねの初ロクロ体験!
粘土がひんやりして気持ちいいぞ。
よっしー「ぐちゃぐちゃになったらどうしよう・・・。」
先生「だいじょうぶ、だいじょうぶ! まずは手に水をつけてもらって、中心から親指で少しずつ少しずつ穴をあけていこう。」
よっしー「わぁ! 少し押しただけで結構穴が広がっていきますね!」
先生「そうそう、結構深くまで穴を広げてね。そうしたら次に、もう一回手に水をつけて側面を均等な厚さにそろえて、形を成形していくよ。」
よっしー「手の添え方次第で簡単に形が変わるからこわい・・・。でもよくお店で売られている ような形になってきたぞ!」
先生「おぉ、うまいうまい!その調子でやってみよう」
初めてのロクロ体験は不安でいっぱいでしたが、先生がとっても丁寧に教えてくれたので、ものすごくきれいな器ができました(笑)
あ
体験を楽しんだあとは、東林院の境内にある『八葉山』で開催していた作品展に。
近隣の小・中学校の絵画や書道作品のほか、各窯元が「大谷焼でテーブルコーディネート」をテーマにつくったテーブルウェアが展示されていました。
今年は新しい試みとして、特別企画を実施! 会場で商品購入した人に、なんと展示作品(1セット2万円相当)が当たる抽選会が実施されました。私も当たるかなぁ・・・!
色々見ていて気づいたのは、同じテーマの作品でも窯元によって印象が全然ちがうということ!
どうやら、窯元によって土選びからちがうから、質感も色合いにもちがいが出るのだそう。というわけで、各窯元について一緒に勉強してみましょう!
田村商事
現代的なデザイン、鮮やかなの色合いの器が印象的な『田村商事』。
特に、藍色や瑠璃色、水色など、ブルーのバリエーションが多彩です。
「大谷焼の茶色いイメージから明るいイメージへ変えられるように、できるだけいろいろな色の器をつくっています」と、十代目・田村栄一郎さん。京都へ修行に出たときに大谷焼きの知名度の低さを知り、もっと広く一般の人に知ってもらいたいと、人気アニメーションや観光列車などさまざまな業種とコラボレーションするなど、新しい取り組みも提案されています。
蔵本町にもショップ『otaniyaki tamura 1784』をかまえており、乙女心をキュンとさせるような陶器がそろっているので要チェックです!
田村陶芸展示館(本店)
tel.088-689-4039
鳴門市大麻町大谷字中通り3-1
営/9:00~17:00
休/なし(年始は休み)
HPはこちらから
窯元 森陶器
窯元が作る昔ながらの陶土を使って睡蓮鉢の大物からコーヒーカップや小皿などの食器まで幅広く手がけるこちら。
大谷焼きの素朴であたたかみのある風合いを活かした、和風モダンなデザインが特長です。
「どんなデザインするかを考えるのが好きで、日常に使いやすい、食卓に並べたくなるような器作りをしています」と語る、『窯元 森陶器』の森崇史さんは芸大で陶芸を学んだのち、磁器を扱う作家の元へ修行、さらに専門学校へと8年間の学びの時期を経て、父の窯へ入ったのだそう。
窯元 森陶器
tel.088-689-0022
鳴門市大麻町大谷字井利ノ肩24
営/8:30~17:00、日曜は9:30~16:30(日曜のみ工房はお休み)
休/なし(年末年始は休み)
HPはこちらから
大西陶器
社会人として3年間送ったのち、京都の専門学校を2年間通い、母の実家であった窯を継いだという勝浦直紀さん。
もともと『大西陶器』で働いていたことと、ものづくりが好きだったこともあり、陶芸の道にはすんなり入っていけたのだそう。
「大谷焼らしさを残したイマドキなデザインにこだわっています。また、カップはコーヒーを注いだときに重くなるから軽くて持ちやすいものをなど、使いやすさも重視しています」。伝統もトレンドも大事にする勝浦さんがつくる大谷焼は、ふんわり明るいテイスト。
徳島らしいジャパンブルーの器もやさしい色合いでステキですね。
大西陶器
tel.088-689-0414
鳴門市大麻町大谷字東山谷17-2
営/9:00~17:00
休/水曜
HPはこちらから
佳実窯
焼〆陶、変窯、灰釉などの技法を取り入れて大谷焼に取り組む『佳実窯(よしみがま)』。
窯主の瀧野佳宏さんは、大谷焼陶業協会の会長も務め、陶暦は25年にもなるそうです!
毎年、干支の置物もつくっているそうで、ブースには来年の干支・ネズミの置物も並んでいました。
そのかわいさに、置物をナデナデしている小さいお子さんも。(ダブルで癒し)
「大谷の土で中国の古陶を再現したくて、辰砂(しんしゃ)の赤や鈞窯(きんよう)の淡青に挑戦してみました」と、瀧野佳宏さん。
大谷の土味を大事にした発色は魅力的な雰囲気を醸し出しています。
「釉薬の付け方や焼き方で発色は図りしれない。窯を開けるときは、いつも未知の宇宙が広がっているんです」という言葉がとても印象的でした。
佳実窯
tel.088-689-0714
鳴門市大麻町大谷字東山谷45
営/9:00~18:00
休/不定休
HPはこちらから
梅里窯
『梅里窯(うめざとがま)』の陶芸家・森祐紀さんは、TVチャンピオンの陶芸王選手権で優勝した経歴の持ち主!
何とも雰囲気がある甚平姿で出迎えてくれました!
イベントブースにも工房にも、伝統的な大谷焼の作品はもちろん、フクロウの置物やLEDランプなど、ユニークな作品も並んでいます。
出展作品のテーブルウェアが落ち着いた雰囲気と深みのある色合いでステキでした。
「普段、工房でできる絵付けやろくろ体験も人気で、女性のお客さまも多いですよ。陶芸を趣味としてされる人向けに、長く通える陶芸教室もあります。」と、森祐紀さんは話してくれた。
梅里窯
tel.088-689-0048
鳴門市大麻町大谷字道の上30-1
営/9:00~17:00
休/なし(1/1~3は休みの場合あり)
HPはこちらから
矢野陶苑
まつり期間中は店舗のみの出店でしたが、大谷焼きの中で最も古い歴史をもつ窯元です。
ブランド「SUEKI CERAMICS」を立ち上げ、新しいものづくりにも取り組んでいます。
現代の感覚に合うシンプルなデザイン、美しい中間色、マットな肌感などが好評で、全国のセレクトショップでも多く取り扱われています。
矢野陶苑
tel.088-689-0006
鳴門市大麻町大谷字久原71
営/8:30~17:00
休/なし(年末年始は休み)
HPはこちらから
普段使いから友人や家族へのプレゼントにもぴったりです!
と残念がるそこのあなたもご安心を!
来年春にも6軒の窯元を歩いてめぐれる『大谷焼の里 スプリングフェスタ』が開催します!
すべての窯元で商品を20%割引で購入できるほか、作陶やろくろなどの体験もできますよ。
わたしも、またお気に入りの器探しへ出かけたいと思います♪
では、次回はイベント会場でお会いしましょう~!