2021/09/16 16:23
あわわ編集部
【とくしま病院ガイド2021秋】とくしま医療トピックス/シリコンバッグ・インプラント
豊かなバストを手に入れたいという女性の願いを叶えてくれる[シリコンバッグインプラント](以下[乳房インプラント]という)は、その名のとおりシリコン製の袋を胸に挿入する手術です。見た目の美しさを左右する施術だけに、「どうなりたいのか」「どんな方法があるのか」をしっかり理解して、最適と思われる選択ができるようにしておきましょう。
教えてくれるのは…
しらさぎ形成クリニック 木下 将人 院長
●日本美容外科学会専門医(JSAPS)●日本形成外科学会専門医
―脂肪注入? それとも乳房インプラント?
木下院長 [乳房インプラント]とは、いわゆる「豊胸」の手段として代表的な手術です。他の選択肢として脂肪注入という方法もあります。
脂肪注入は自身の脂肪を取り出して注入するため拒否反応が出にくい点で安心ですが、脂肪注入は一度の施術ではバストの形が安定しない、痩せ型の人では注入する脂肪を取り出す場所がないなどのデメリットもありますので、両方の施術について理解し、自分に合った方法を選択することが重要です。
―どんな人が受ける手術?
木下院長 [乳房インプラント]は単にバストアップを望む人だけでなく、エイジングケアの一環としてハリを取り戻したい人、また当院では実施していませんが乳がん治療で失った乳房を再建したい人にも役立つ方法です。
以前は胸を強く打つなどした際にシリコンバッグが破れるような事故も見受けられましたが、現在使われているものは耐久性が向上しています。
―理想のバストに近づけるには?
木下院長 [乳房インプラント]の手術では、バッグを大胸筋の上に入れるか下に入れるかも大切なポイントです。大胸筋の上、つまり皮下脂肪のすぐ下に入れる場合は、バッグの輪郭が浮かび上がりやすくなります。
対して、大胸筋の下に入れると形は馴染みやすくなりますが、筋肉の動きによりバッグの位置がずれる場合があります。術前検査で希望を聞きながら最適と思われる方法を検討するのはもちろんですが、もし術後に納得がいかない場合はバッグを取り出すことができる可逆性も[乳房インプラント]の特徴のひとつです。
さまざまな選択肢がありますので、自分にどの方法が合っているかを一緒に考えていきましょう。
術後1カ月の様子。形が整いハリが生まれ、若々しい印象に。
しらさぎ形成クリニック
診療科目 | 形成外科、美容外科 |
■院長/木下将人
(日本美容外科学会専門医(JSAPS)、日本形成外科学会専門医)
■医師数/常勤1名
診察時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
10:00~19:00 | ● | ● | ● | × | ● | ● | × |
※この記事は、『とくしま病院ガイド 2021秋』から流用しています。掲載している情報は2021年8月1日現在のものです。法改正や社会情勢の変化により、料金などが変更される場合がありますのでご了承ください。