2024/03/29 17:00
さあや
【街の食堂 大地(徳島市中洲町)】雄大な自然を前に決意!街の洋食店の新メニューは、一度飲めばトリコになるクラフトコーラ
人は突然何かに刺激を受けて背中を押されたり、アイデアが浮かんだりすることがある。その“何か”は綺麗な景色だったり、山を登ることだったりさまざまだが、今回は瀬戸内海に浮かぶ志々島の大楠を見てを作ろうと決意した“コーラ”のお話。
コロッケ定食だけはもったいない!忘れてはいけない[大地コーラ]
ほくほくサクサクのコロッケ定食で長年、地域のお腹と心を満たしている『街の食堂 大地』の店主は、1年ほど前から本格クラフトコーラを作り、販売をはじめた。
これまでコーラを作った経験は全くなかったそうだが、コロッケをはじめとした洋食のメニューづくりの過程でいろいろなスパイスに触れ、クラフトコーラに興味を持ったという。志々島でのインスピレーションを信じ、ああでもないこうでもないと試行錯誤を重ねた。
作り方はカルダモン、シナモン、グローブなど7種類のスパイスを少し煎った後、水や砂糖、瀬戸内で採れた無農薬のレモン、りんごを入れ40分ほど煮込み一晩寝かせる。
「今の味になるまで半年はかかったかな。県外にも足を運んでコーラを見て飲んで勉強しました」。
コーラを作る工程は簡単とも言えるが、取材時にコーラを飲んだ感想を緊張しながら待つ店主からこのレシピを確立させるまでの努力を想像させられた。
完成したのがこちら[大地コーラ](450円 ※食後300円)。テイクアウトも可能。
無農薬レモンが浮かんでおり、一般的なコーラよりも色合い鮮やかなオレンジ色。天然のものしか使っていないからもちろん身体にも良い。
ひと口含むとすぐに豊かな香りが広がり、飲むほどに奥深い味わいが膨らむ。糖度は55〜60度くらいだそうで甘さもしっかり感じられる。
おすすめは途中で、レモンを少しストローで潰して飲む飲み方。さっぱり感、爽やかさがプラスされる。
「ランチメニューの[ほくほくコロッケカレー]と合うよ」と店主。冬にはホットもいいし、チャイ・牛乳と合わせて入れて飲むアレンジや紅茶に入れるのもマッチするそう。
コーラの仕込みは店を閉めた後、一番最後に行う。スパイスやフルーツの香りが厨房に充満する。
「混迷の時代。心身ともに疲れている人に飲んでほしい。飲んだらホッとする元気が出る、心が丈夫になる、また一歩踏み出そうと思えるそんなクラフトコーラを作り飲んでいただきたいです」と店主。
コロッケが人気のあまりまだ日の目を浴びていない[大地コーラ]だが、一度飲んだらクセになるおいしさを体感してほしい。
コロッケだけをいただいて帰るのはもったいない。一緒に[大地コーラ]もぜひ!
街の食堂 大地
- 住所/ 徳島市中洲町 1-12-1
- 電話/088-623-1703
- 営業時間/11:00~14:00(売切次第終了)
- 定休日/木、日
- 駐車場/4台(満車の場合はスタッフまで)