2024/04/02 09:00
しばやん
【2024.3月OPEN】キタジマベーカリー#1160(板野郡北島町)30年以上の時を経て、2人のパン職人の思いが形になった情熱のベーカリー
芸能人も足繁く通うという東京都高輪の『ブーランジェリーセイジアサクラ』のオーナーシェフ・朝倉誠二さんが、かつての同僚・宮崎敏史さんとともに立ち上げた『キタジマベーカリー』。「都会の有名なパン屋さん」「情熱大陸に出ていた朝倉さん」「カレーパンがおすすめ」…などなど、すでにさまざまなメディアで紹介されているのを目にしたり、人づてに噂を耳にした人も多いはず。
フランスから取り寄せたアンティークのドアが入り口。
シェフの2人は30年ほど前、鳴門市のベーカリーカフェで出会い、その後朝倉さんはフランスへ、宮崎さんは県内のベーカリーの立ち上げなどに携わりながら、それぞれの場所でパン職人としての腕を磨いてきた。遠く離れても親交は絶えることなく、30年の時を経て2人の思いを形にした情熱あふれるベーカリーが、今年3月北島町にオープンした。
オープン前の準備中。売り場とキッチンとの境界がなく、すぐ目の前でパン作りの様子が見られる。
『セイジアサクラ』と同様に、パン生地はぶどう・木頭ゆず・ホップの3種類の自家製酵母を使い分けて仕立てる。実は2人が同僚時代に用いていた製法で、酵母も30年以上継ぎ足し育てられたもの。生地には小麦を乳酸発酵させた[サワードウ]を加えて風味を高め、さらに奥深い味わいへ。
焼きカレーパン[ジョウネツノ#チーズカレー]
看板商品は焼きカレーパン。その名も[ジョウネツノ#チーズカレー]。『セイジアサクラ』でも評判の高いカレーパンを、手に取りやすい価格にアレンジ。歯切れのいいパン生地にごろっと野菜入りのカレーが包まれており、「カレーパンといえば揚げ」のイメージをいとも簡単に覆してくれる。
1個320円。
[ジョウネツノ#チーズカレー]は宮崎シェフが考案した『キタジマベーカリー』オリジナルの名前。
シェフのスペシャリテ[コガネイロノバゲット]
1本300円。
バゲットもまた『セイジアサクラ』の代名詞的商品。パリッと歯切れよく嚙むたびに豊かな風味が口内を満たしてくれる。「素朴でありながらスペシャルなものを」とシェフの思いを込めて焼き上げている。
ラムレーズン&クリームチーズ、フランボワーズ&クリームチーズ、ロースハム&カマンベール、生チョコの4種類のバゲットサンドも。
職人さんが目の前に!ライブ感のある店内
食パン[ビールコウボノ#アロマホップショクパン]は1本840円。シンプルなパンこそ、味の違いを感じやすい。
目の前にパン作りの光景が広がり、パンを選びながらパンができあがっていく様子を目にできる。職人とお客さんの距離の近さも重視しており、作っている人が見えることで安心感にもつながる。
[#クリームクロワッサン](375円)。絶対おいしいやつ。
[キトウユズコウボノ#バターメロンパン](280円)と[キトウユズノ#ユズロール](100円)。
24種類のパンがラインアップ。
店名も商品もすべてカナカナ表記になっており、誰もが読みやすく親しみやすい。「地元の人に、北島町といえば『キタジマベーカリー』と言ってもらえるような、地域に根付いたパン屋さんを目指している」と宮崎シェフ。だからこそメロンパンやクロワッサンなど、みんなが知っているパンを焼く。「定番のパンを自家製酵母の生地で焼くことで、違いを感じてもらいたい」という狙いもある。
パン好きが多い徳島での話題性は抜群で、取材日はオープンする頃には50人を超える大行列ができていた。
アンティークのドアやテーブルなど、細かな部分までこだわったお店。1日に焼くおよそ1,000個のパンはオープンから3時間ほどですべて完売になるほどの好評ぶりだ。行列で待っている人たちからは「並んででも食べたい!」というワクワクと期待が感じられ、いざお店に入ったあともみんなどこか楽しそう。
ちなみに店名の「#1160」は朝倉シェフが情熱大陸に出演したときのナンバーだそう。列待ちのあいだこの記事をじっくり読んで、前後のお客さんとの話題にしてみるっていうのはいかがでしょう?
キタジマベーカリー#1160
- 住所/ 板野郡北島町中村字田処2-19
- 電話/070-1910-0160
- 営業時間/11:00~売切次第終了
- 定休日/火 その他休業日/2024年4月は水曜休、5月以降は水曜不定休
- 駐車場/4台