2024/04/06 10:00
まっつん
【みなみ動物病院(板野郡藍住町)】これからの春夏シーズンに注意したい ペットの感染症や事故のリスクについて
待ちに待ったポカポカ陽気で、お散歩が楽しくなる春!
草花も豊かに咲き誇り、嗅覚から伝わってくる情報も増えてくる。
ワンちゃんのテンションも上がり、いろいろな場所へ行きたがる子も多いのではないだろうか?
連れ出すと喜んでくれるので、飼い主としてはなるべくリクエストにこたえてあげたいところだが、実はこれからの春夏シーズンはそういった行動に注意が必要!
『みなみ動物病院』の南先生に話を伺った。
蚊が出る季節になる前に! フィラリア症の予防はマストで
フィラリア症は蚊を媒介にして犬の心臓や肺動脈に寄生する寄生虫が起こす病気のことで、時間とともに様々な障害が出現する。
寄生されてからしばらくは症状があらわれにくいのがやっかいで、感染して数年して急に症状が出始めたり、最悪の場合死につながってしまったりすることもあるそうだ。
また、犬の病気と思われがちなフィラリア症だが、実はネコやイタチ科の動物(フェレットなど)にも感染。
特に猫は少数寄生でも重症化しやすく、手遅れになる場合がある。
大切なペットを守るために、予防薬で対策しよう。
最近では注射だけでなく、負担の少ない飲み薬やスポットタイプも一般的になってきた。徳島であれば春先~冬前まで月に1回動物病院で対策できていれば◎ 散歩のとき、蚊がたくさん出現するような日陰の草むらや水たまりを避けていればなお安心だ。
蚊は意図せず家のなかにも侵入してくるので、部屋飼いの場合も対策は必要。
「エアコンが苦手で、過ごしやすい気候の時は常に網戸にしている」という場合は、網戸が破れていたり、穴が開いたりしている箇所がないか。玄関や裏口の開けっ放しにも注意しよう。
フィラリア予防薬の盲点
頼みの綱の予防薬も、実は感染初期の幼虫の対策しかできない。成虫になってしまうと薬が効きにくくなり、その対策として強い薬を使うとそれが原因でペットの健康を害してしまう場合もあるという。
心臓に虫を溜めこんでいる状態の場合、死骸が血栓のようにつまってしまい突然死を誘発するという恐ろしいケースもある。
「去年もらった薬が残っているから使えるだろう」という個人判断が一番危険で、数カ月投薬をしていない場合は必ず動物病院で事前検査を!
意外と出くわす危険性が高い! ハチやヘビの事故
「意外と1年に何例かあるのが、蜂に刺されたり、マムシに噛まれたりといった散歩中の事故です」と南先生。
犬の場合は草むらに鼻を突っ込んで匂いを嗅ぎにいったとき、ネコの場合は威嚇で手を出したときなどに思わぬ反撃をくらう。
腫れだけでおさまればいいが、蜂やマムシの被害に一度でもあったことがある場合は過剰なアレルギー反応が出ることもある。
ネコの場合はなるべく室内でストレスフリーに過ごせるよう環境を整えてあげ、管理が行き届かない場所にいかないように。
犬の場合は散歩中にスマホ操作に夢中になって、犬だけで行動させないようになど飼い主の責任感が求められる。
もし万が一被害を受けてしまったら、すぐにかかりつけの動物病院を受診してね。
みなみ動物病院
- 住所/ 板野郡藍住町奥野矢上前 44-1
- 電話/088-679-6714
- 営業時間/9:00~12:00、16:00~19:30(受付は診療終了の30分前まで)
- 定休日/水 その他休業日/日曜と祝日の午後
- 駐車場/6台