2024/06/19 18:45
さあや
《中華そば 春陽軒》愛され続けたラーメン 家族の絆により再び!
【読了3分】
あわわのアプリ編集部エディターのさあやです。
徳島県の名物である「徳島ラーメン」が呼び名とともに注目を浴びるようになったのは1970年ごろという説が有力らしい。当時より徳島のラーメン文化を盛り上げてきた『中華そば 春陽軒』は今年、復活を遂げた。再開の裏には何があったのか、県民待望のニュースを取材してきた!
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県民待望のラーメンが復活
シュンヨウケン/2024年4月オープン/徳島市北矢三町
▲これぞ徳島ラーメンと言わんばかりの濃厚な色合いのスープだが、見た目とは裏腹に飲み干せるほどすっきりとした口当たりの[中華そば 肉玉子入り](1,000円)。
徳島市北矢三町。2021年に惜しまれつつも店を閉じた『春陽軒』のラーメンを求めて多くのファンが絶えず訪れている。連日行列ができ、老若男女が幸せそうな表情で店を後にしていく。
昭和52(1977)年ごろより『ウーハン』、平成5(1993)年より南田宮で現在の屋号に変え中華そばを提供してきた『春陽軒』は約3年前、店主夫婦の体調不良により閉店を余儀なくされた。毎朝3時より仕込みを始め、開店、片付け、明日の準備で睡眠時間は3時間ほど。このような生活を20年の間続けた末、休養するという苦渋の決断をしたのだ。
しかし2024年、「春陽軒復活」という県民待望のニュースが舞い込んだ。地元住民に祝福されながら再び看板を上げたのは4月17日。復活の発端となったのは店主・近藤さんの家族の応援だったという。「もう一回やらんかと子どもたちが立ち上がってくれて、体調も良くなってきていたというのもあったし、背中を押されました」と近藤さん。現在は近藤さん夫婦に息子、娘夫婦の5人で協力し合って切り盛りしている。「再開するまでの間、行き先で地元の人から『もうラーメンせんのん?』と声をかけてくれることもあって。ほんまにありがたい話です」と顔をほころばせる。
おまちかねの一杯は変わらず豚骨と鶏ガラを煮詰めたスープに特製醤油ダレを合わせた濃厚徳島ラーメン。中細ストレート麺がよく絡み、旨みが染み込んだ豚バラ肉にもやし、ネギ、メンマの上には卵黄が光る。「2年前はもう店はせんと思っとったけんレシピも何も残していませんでした。先代より受け継いだ味の記憶をたどって作っています」と近藤さんは話す。長年の経験と鋭い感覚で復活した味は、1日200食以上出ることもあるという。家族の絆により再び味わうことができるようになった『春陽軒』の中華そば。今日も思い出の味を求めて多くのお客が足繁く通う。
▲仲が良い近藤さん家族。「身内でやっているとやっぱり安心できるなあ」と近藤さん。
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《春陽軒》のココスゴ!
●今回のオープンより近藤さんとともに店を切り盛りする娘婿・新井さんも脱サラをして『春陽軒』に加わった。
▲明るく広々とした店内は22席ほど。
▲メニューは快くラーメンとライスのみ。麺のかたさやスープの濃さを変更したい人はスタッフさんまで。
中華そば 春陽軒
- 住所/ 徳島市北矢三町 2-6-42
- 電話/088-660-5662
- 営業時間/ 11:00~
備考/売り切れ次第終了
- 定休日/火 その他休業日/月1回月曜
- 駐車場/23台