2022/08/31 10:25
あわわ編集部
徳島科技高ラグビー部マネージャー、高校最後の花園予選を前に3年間を振り返る
新型コロナウイルスに振り回されながらも、陰ながら選手を支え続けたマネージャー。
ここまではよくある話ですが、今回取材をした彼女たちには入部当時から今まで、
頼れる先輩や後輩もいませんでした。
彼女たちの原動力や入部のきっかけは何だったのでしょうか?
向かったのは、徳島県立徳島科学技術高等学校ラグビー部の練習場。
10月末に控える冬の花園の県予選に向けて、すでに練習が始まっていました。
徳島科学技術高等学校ラグビー部のマネージャーは3人。
左から、楮佐古咲莉亜(かじさこさりあ)さん、佐古菜々美(さこななみ)さん、塚夢歩(つかゆあ)さん。
全員3年生なので、冬の花園を終えると引退となります。
きっかけは先輩からの勧誘
3人が入部したきっかけは、選手の先輩からの勧誘。
幼馴染だった楮佐古さんと佐古さんは誘い合って、塚さんは同じクラスだった楮佐古さんが入部することを聞いて、それぞれマネージャーになることを決意。
最初は全く知らなかったラグビーのルールも、今ではだいたい理解できるようになったそうです。
「顧問の先生がいい人そうだったのも決め手です」と楮佐古さん。
入部当初からよく話しかけてくれており、今では
親戚のおっちゃんみたいな存在
なのだそう。「昨日の晩ごはん何だったん?」といつも聞かれるそうです(笑)
マネージャーの仕事内容
普段の練習では、水の準備や練習終わりのプロテイン作りが主な仕事。
試合時は、後から振り返るためにビデオ撮影も行います。
その他にも、備品の在庫管理やビブスの洗濯、ボトルの消毒までこなします。
彼女たちが入部した時期にマネージャーの先輩はいなかったものの、
顧問の先生、選手や卒業したマネージャーの先輩から仕事内容を教わったそうです。
彼女たちの原動力
コロナ禍も重なって大変なことも多かった中、
なぜ最後まで続けられたと思うかを聞いてみたところ、
「母性本能というか、選手がみんなかわいいんです」。
「保護者の方からの差し入れや応援に支えられています」。
「選手がお礼を言ってくれるとすごく嬉しいです」。
その一言一言にラグビー部への想いがこもっているように感じました。
▲取材中、思い出話に花が咲く3人
マネージャーを経験して成長したところは?
楮佐古さん「人と接することがもっと好きになりました。選手と話すのも楽しいです」。
佐古さん「コミュニケーション力が上がりました。保護者の方や他校の先生ともうまく話せるようになったと思います」。
塚さん「周りが見えるようになりました。先生に言われる前に動けるようになりました」。
今後の目標
「花園予選、勝ってほしいです!」
「マネージャーの後輩が入ってくれると嬉しいです!」
と熱く語ってくれました。
選手だけでなく、マネージャーにとっても最後の冬の花園予選まで残り2カ月。
ラストまで選手のサポ―ト役として頑張る3人を応援したいです!