2024/11/13 18:50
さあや
《本や学びやmerkki(メルッキ)》本を愛でる・学びをおもしろがる。過ごせる本屋がオープン
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【読了3分】
自分にとって本屋は、カッコつけて言うと「新しい世界に出会える場所」。知らないことを掘り下げ、知識を得られる本がたくさんあると思うとわくわくする。そんな場所がまた一つ、徳島に増えたのがとてもうれしい。
「自分をすくうための場所は誰かをすくう場所になるかもしれない」
ホンヤマナビヤ メルッキ/2024年9月オープン/徳島市南田宮
▲1冊1冊、じっくり時間をかけて手に取りたくなる本ばかり。絵本、小説、自己啓発本、ビジネス書など幅広いジャンルを取り扱う。
「ここは自分をすくうための場所なんです。それが他の誰かをすくうための場所になるかもしれない」。
小学校教員として勤めるも、体調を崩し休職。その後さまざまな職種を経験する傍らでいつしか本が大好きになっていたという店長のじーもさん。本に囲まれる心地よさを感じられる本屋をつくりたいと、オープンさせた。
場所は田宮川のほとり。木型工作所跡に新刊本、中古本、店内のみ貸出しの「売らない本屋」、シェア型書店サービス「棚市」の本など色とりどりの書物が並ぶ。選書する基準は、じーもさんの気になる著者や出版社のもの、タイトル・顔(本の表紙)に惹かれるものなど。大手の本屋でもなかなか目にすることのないニッチな本が並び、ときめきが止まらない。
「本が、考える一つのきっかけになればいいなと思っています。本の中ですごい人に出会えることができたり、こんな道があるんだって学びを得たりすることもあります。でも学びにならなくてもいいと思っています。それでもおもしろいよってことを伝えたいんです」。心やさしいじーもさんの考えがありのままの自分をふわっと包みこんでくれる場所でもある。
そしてここは「学びや」の顔ももつ。17:30~21:30までは学ぶおもしろさを伝える塾に。受験のため、点数を取るための塾ではなく、自分が学びたいものを学ぶための場所。教科や単元という考え方に縛られずさまざまな分野へと思考を飛躍させ、おもしろがる。「寄り道・回り道こそが学び」という言葉が印象に残った。
店名である“メルッキ”は、フィンランド語で“しるし”や“兆し”。隠れるための場所でもいい、テンションが上がる場所でもいい、人それぞれの捉え方ができるささやかな場所を作っていく。
▲店長のじーもさん。穏やかな笑顔から誠実な人柄が伝わる。
《本や学びやmerkki》ココスゴ!
●[学びや](個別学習)は、1コマ(60~70分)3,000円、月1回から利用可能(その他割引プランもあり、詳しくはHP参照)。学校の勉強や尺八、お金、プログラミング、Webサイトなど、学びたいことを学習できる。
●10月26日に第一回『「学ぶ」をおもしろがる会』を開催。「自分が学校をつくるなら何をする?」をテーマに集まったメンバーでざっくばらんにお話。学びの輪が広がる温かい会となった。
●県内外のイベントに出店。
●元作業所の2階スペースを開放し、制作ができる環境を準備中。ギャラリーの相談も受付中。
▲木型製作所の資材やその場に残っていたものを活かした店内。「事務所」と書かれた奥の部屋で学びやを行う。
▲「やってるのか、やってないのかわかりづらい店ですよね」とじーもさん。入りづらくとも、居心地がよく出づらい、そんなお店になる予感。
本や学びやmerkki
- 住所/ 徳島市南田宮3-1-30
- 電話/080-1885-9680
- 営業時間/本や 9:00~16:00、学びや 17:30~21:30
- 定休日/不定休、3・0がつく日(ミントの日)
- 駐車場/なし