2021/05/25 14:29
あわわ編集部
徳島県民おなじみ!フリーアナウンサー・森本晴香さんが輝き続ける理由
――2019年にフリーアナウンサーに転身して、もうすぐ2年。振り返ってみて、いかがでしたか?
森本晴香(以下、森本): ものすごく楽しいです! 今までとはまた違ったお仕事や人との出会いがあって、毎日ワクワクしながら仕事に取り組んでいます。
元々フリーへの願望はあまりなくて、局アナでいられるならずっと局アナでいたいと思っていたんです。四国放送を退社した後は南海放送に入社をしたんですけど、結婚を機にフリーになると決まったときは、放送局という看板がなくてやっていけるんだろうかと、すごく不安もありました。
でも徳島に帰ってきたら、みんなが「おかえり」って言ってくれるんです。四国放送のアナウンサーをやっていたことを覚えていてくれる方がとても多くて。買い物に行った時に視聴者の方にお会いすると「あ、晴香ちゃん!」と声をかけてくれる。そういった方々に支えられながら、毎日頑張っています。
――徳島での印象が強いですが、出身は広島県なんですよね?
森本: そうなんです。でも、徳島が故郷といえば故郷かな?(笑)。というのも、父が転勤族で、父が徳島にいたときに愛媛にいた母と遠距離恋愛をした末に結婚して、そのまま徳島で姉と私を出産したんです。
姉は三年くらい、私は一年経つか経たないかくらいで広島に戻ったんですけど、徳島に蘭を育ててるおじさんがいて、そのおじさんのところに家族で徳島に遊びに来てたという思い出はあります。
次に徳島に訪れたのは、四国放送への入社が決まってからですね。
運命の出会い?ひょんなことからアナウンサーの道へ!
――アナウンサーになろうと思ったきっかけを教えてください。
森本: 地元・広島の大学に通っているときに、RCC中国放送という放送局の人に「スポーツキャスターやってみない?」って声をかけられて「楽しそう!やってみたい!」なんて簡単な気持ちで始まったのが最初です(笑)。
それまで普通の学生だったのに、いきなり月曜日から金曜日までの帯番組! アナウンスの知識もないので毎日大変でした。そんなときに、音声さんから「君はマイク乗りがいい声だね、それは天性のものだから大切にしたほうがいい」と褒められて。それが凄く嬉しくて、声を使ったお仕事ができたらいいなと思いました。
あと、私がニュース原稿を読んでいると先輩アナウンサーが凄く気にかけてくれて、「今のイントネーション違うよ」とか「ここもっと強弱付けた方が分かりやすいよ」とか教えてくれるんですよ。学生リポーターにかまっている暇なんてないはずなのに。そんなかっこいい先輩アナウンサーの姿を見たこともきっかけのひとつですね。
――局アナ時代の思い出を教えてください。
森本: これまで四つの放送局で働かせていただいたんですが、局によって担当することは全然違うんです。アナウンスメントを重視して、朝から晩までニュース読みの練習をする局もあれば、逆にアナウンサーは経験がなんぼだって考えの局もあります。
そういう局はリサーチを自分でやって、ネタも探してアポイントも取って、自分でカメラを持ってインタビューをして、さらには編集もして、ニュース番組で出して自分が読むまでがワンセット。
でも、色んなところに行ったからこそ色んな事ができるようになったと思います。ここまで広い範囲のお仕事をさせてもらったアナウンサーは少ないんじゃないかな。アナウンサーという仕事を多方面から、「アナウンサーとは何なのか」っていうのを考えて、仕事ができたかなと思いますね。
――今までの一番の失敗って…?
森本: 自慢じゃないですけど、いっぱいありますよ~(笑)。アナウンサー1年目のとき、ラジオでさくらんぼの種飛ばし大会の中継を担当したんです。大会に参加しながらのリポートなので、最初にさくらんぼを口に含んで、実を食べて種だけ残さなきゃいけないんですけど、そのまま種まで飲み込んでしまったんです!テレビならジェスチャーとかで乗り切れても、ラジオですからね。それはもうパニックですよ!
あとは「子どもたちが川に稚魚を放流しました」というニュースを「子どもたちが川に痴女を放流しました」と読んでしまったこともありましたね…。
ま、まあでも!そういうトラブル時にアナウンサーとしての腕と人柄が出ますからね。色々経験して強くなりました(笑)。
「さすがに痴女は怒られましたね…」と当時を思い出す森本さん
今までの縁が繋いだ仕事の輪
――テレビやラジオを中心に、最近はセミナーなど講師などでもご活躍されていますよね。
森本: お仕事としては、ラジオとテレビのレギュラー番組を担当しています。四国放送退社後もスタッフさんとの交流は持っていたんですが、徳島に戻ってきたときに「帰ってきたなら一緒に仕事しませんか」と言ってもらえて、ありがたいことに徳島に戻ってきた二か月後には番組が決まっていました。完全に人とのご縁でお仕事をさせてもらっているなぁって感謝しています。
この間も、最初にお世話になった放送局から連絡をいただいて、当時のスタッフさんとお仕事をすることができたんです。あの頃より、少しは成長したところを見せれたかなって。なんか感慨深いですよね。
セミナーは、私がアナウンスメントについて学んできた中で、『喋り方が変わると人生は変わる』ということをとても実感しているんですが、会社でのプレゼンやスピーチで困っているという話を聞くことも多く、そういう方々に向けてセミナーを開いてほしいという要望をいただいてスタートしました。
【JA共済プレゼンツ笑味ちゃん通信(ゴジカル内コーナー)/四国放送】
ゴジカルの人気コーナー。県内の農家をめぐり、生産者との交流や採れたての農産物を紹介する。
【海と日本プロジェクトinとくしま リポーター/四国放送】
海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくプロジェクト。リポーターとして海を盛り上げるイベントや、海にかかわる仕事や運動をしている方の取材を行っている。
【T-Jointパーソナリティー/FMとくしま】月曜・火曜16:00~18:55
月曜から木曜の夕方3時間、徳島の最新情報や話題の音楽を届ける。森本晴香さんは月曜と火曜を担当。
https://fm807.jp/program/tj/
【となりのラジオ「For Youコーナー」/四国放送ラジオ】木曜15:40~
リハビリやデイサービス、訪問看護などを提供するFor Youグループの非常勤広報部長として、グループの取り組みや、身近な身体のことについて紹介。
徳島を世界へ発信したい!森本晴香さんの夢とは
――フリー転身と同時期に、会社を設立して代表を務めていらっしゃいますよね。
森本: 前々から、徳島にはこんなに良いものがいっぱいあるのに、県外はもちろん、世界に発信する力が弱いと思っていました。また、それを発信するタレントも少ないなと。
自分がこれまで積み重ねてきた技術や知識で、徳島の魅力をもっともっと世界に発信していくお手伝いが出来たらいいな、そんな思いで会社を設立しました。
――ちなみに社名『SERENO(セレーノ)』の意味は?
森本: イタリア語で「明瞭な」という意味です。色々なものを伝えていく上で、分かりやすく明瞭ではなければいけないという思いを込めて名付けました。
あと「晴れ」という意味もあって。私は晴香という自分の名前がとても好きなんです。晴れて、香る、めっちゃよくないですか(笑)!
――今後の目標を教えてください。
森本: 「徳島ってなにがあるの?」って聞かれた人が「なんにもないよ」ではなく「ありすぎて困る」と言えるように、徳島を世界へ紹介し続けていきたいなと思っています。
お仕事のご依頼・ご相談は、森本晴香さんが代表を務める『SERENO』ホームページをチェック!
・司会事業
・タレント事業
・セミナー事業
・動画編集事業
『SERENO』ホームページ
https://office-sereno.com/