これでもかとボリューム満点な料理を!
「私の母の時代、カサ一本をお金では売ってもらえなくって、保存食として作ったものをいっぱい持ち、物々交換でやっと手に入れたと聞いた」と話す木下さん。ここに暮らす人々にとって、保存食というのは現金にも勝る価値があった。そして、今もそのスピリットは受け継がれています。
「昔は自動車なんてなかったし、道も今ほど良くなかったから、こんなところまで来てくれたとお客には食べきれないほどの料理を振る舞った」と木下さん。それもあって、『うり坊』でいただく料理はこれでもかとボリューム満点。そして、今回紹介したような保存食が端々にまで生かされていて、「これは何?」「作り方は?」と尋ねたくなるものばかりです。
※この記事は、2020年GEEN3月号で掲載した内容です。