2025/03/08 15:30
あわわ編集部

【徳島の話題】世界最高峰の洋菓子コンクールで日本代表チームが2連覇!出品作品に「木頭ゆず」を採用
2025年1月24日(金)から25日(土)に、フランス・リヨンで開催された世界最高峰の洋菓子コンクール「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2025」において、日本代表が見事優勝し、連覇を達成した。

©Nicolas Reynaud
昨年の同大会で日本チームの一員として活躍した柴田勇作さんが、徳島市万代町にパティスリー『PRISM LAB(プリズムラボ)』をオープンさせたことは記憶に新しく、県内でも大きな話題となった。
注目を集めた世界大会で日本が2連覇というニュース。さらに喜ばしいのは、前大会に続いて徳島の名産「木頭ゆず」が出品作品に採用されたことだ!
日本チームが手掛けた優勝作品
第19回目となる今大会は「National Heritage(国家遺産)」を総合テーマに掲げ、18カ国から各国3名1組のチームが出場。9時間にわたる競技が行われ、アメ細工、チョコレート細工、氷彫刻といった工芸的作品の制作に加え、フローズンデザートやレストランデザート、さらに今回新たに課題として加わったショーショコラの3つの味覚課題が設定された。

©Studio Julien Bouvier Coupe du Monde de la Patisserie
日本テーマ「日出ずる国」
日本チームは、味覚の完成度、日本の文化と伝統を力強く表現したデザイン、優れたチームワークが高く評価され、見事優勝を果たした。
優勝に貢献した「木頭ゆず」―採用された作品を紹介
今回作品に使用されたのは、徳島県「黄金の村」の木頭ゆず。
芳醇な香りと豊かな風味、抜けるような酸味など品質が高く評価され、国内外のシェフやパティシエ、料亭などから広く愛されているプレミアム柚子だ。
今年世界の頂点に輝いた、徳島を誇るゆずを採用した作品を紹介。
木頭ゆずとあんずのアイス「独楽」

© Studio Julien Bouvier Coupe du Monde de la Pâtisserie 2025
氷彫刻、チョコレート彫刻/フローズンデザートを担当した宮﨑 龍シェフが手掛けた木頭ゆずとあんずのアイス「独楽」。
宮﨑シェフのコメント:
「酸味と香り立つ木頭ゆずが、“国家遺産”というテーマに相応しい柚子だと直感で信じていました。冷たいフローズンデザートにも相性抜群で余韻に残る深い柚子の香りが美味しさを引き立ててくれ、世界の舞台で優勝するためには必要不可欠な素材でした。木頭ゆずに関わる皆様との力で世界一を取れました。木頭ゆずは最高です!」
ショコラと木頭ゆずの最中「祭」

© Studio Julien Bouvier Coupe du Monde de la Pâtisserie 2025
飴細工/ショーショコラ担当した的場勇志シェフが手掛けたショコラと木頭ゆずの最中「祭」
的場シェフのコメント:
「日本が世界に誇る素材である木頭ゆず。国内予選から使用しており、本番の世界大会でも必ず使いたいと思っていました。上品な香りの中にも力強さがあり、丸みのある酸味がチョコレートとの相性も良く、他の素材と手を取り合いデザート全体の味のクオリティを引き上げてくれました。こんな素晴らしい食材が日本にあることを心から誇りに思います。やはり木頭ゆずは世界一です。」

©ChristophePouget